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編集者は、広く浅く学ぶが良き。分野の壁を超えて学ぶは、仕事を円滑に回すに通ず。

「書く」+αを学べるMarble
いよいよ本日から「編集・ディレクション」講座にはいります!

「編集者ってどんなことをするんや?」と、イマイチ分かっていない私が「なるほど!」と大枠をつかめるようになるくらい丁寧な講座でした。

また、人に仕事を依頼する、管理する立場の人にとって大切なマインドもこの講義でお伺いしました。
(詳しくは、本編で!)


今回の講師

フリーランス編集者・ライターのえるもさん
『U29.com』をはじめとするメディアの編集長や、編集、コンテンツディレクターなど、コンテンツ制作を中心に幅広くご活躍されています。

家に4匹もネコ様がいらっしゃる、大のネコ好き。
講義の休憩時間に、画面越しに入ってきたネコ様が可愛かったです。(ほっこり)

編集者を知る前に、全体像をつかむ

冒頭で、「Webメディアに関わる人はどれくらいいるでしょうか?」という質問がありました。
みなさん、分かりますかね?
ちなみに、わたしは全然思い浮かばず…。
(記事を書くライターと、サイトをデザインするデザイナーくらいでした)

ざっと下記の通りです。()内はそれぞれの役割

★編集長(メディアの戦略や体制を決め、目標管理)
★ディレクター(記事の進行管理や各所とのやり取りをする)
★編集者(記事の先約や方向性を決め、記事の編集をする
・ライター(取材や調査を行い、記事の執筆をする)
・デザイナー(アイキャッチやサイトデザインを作成)
・カメラマン(取材風景やアイキャッチ写真の撮影。予算がないときは
       カメライターといって撮影もできるライターさんを採用も)
・SNS担当(メディアのSNSを運用する)
・エンジニア(サイトシステムの開発や改善、保守運用)
・その他(構成作成担当、入稿担当、会計…など)

さまざまな役割の人が関わって、Webメディアができているのですね!
ちなみに、★部分がこれから学んでいく情報のようです!(ワクワク)

余談という名の「有益情報」

えるもさんは、「書くこと以外の余談なんだけど〜」と言いながら説明くださったのですが、どう考えても余談の枠を超えた有益情報だったので記載しておきます。

写真・カメラについて

対象者の写真はどこからもうらう?(入手方法)
1.取材者(取材対象者、ゲスト)さんに提供してもらう
2.編集部が当日に撮影する

カメラの構図は学んでおくと◎
「カメラの構図」は超大事!
写真によって記事のクオリティが変わるので、構図の知識は持っておくこと。
また、カメライター(取材も撮影もする)の場合、一人でセッティングすることに時間がかかります。
そのため、もしカメライターをお願いする場合は、通常の取材のみとちがって、時間の考慮なども必要です。(ディレクションするときの視点)

デザインを頼むときの注意点

読みやすくするために、アイキャッチや図解が使用されている記事はたくさんあります。
自分で作ることもあれば、人にお願いするときもあるアイキャッチですが、ココで私は「勉強になったなぁ」と感じることがありました。

それは、頼まれる人(受注者)が使いやすいツールで依頼(発注)するということ。
どういうことか?
本講義では、アイキャッチを作成するツールの一つとしてFigmaが紹介されました。

名前を聞いたことはあったのですが、デザイナーさんやイラストレーターさんが使うイメージで、自分には必要ないものかな?と思い込んでいたのです。
Canvaが使えれば十分だと。

しかし、フタをあけると…。
実はデザイナーさん的に、図解作成はCanvaだと作りづらい時があるようです。
だから、えるもさんはFigmaでお願いすることもあるんだとか。

コレって結構大切で、相手のツールに合わせることは、依頼される側に気持ちよく仕事をしてもらうことにつながります
結果、質の良い成果物を納品してもらえたり、良い関係を築ける可能性も。

完璧にマスターする必要はないけど、「基礎は使えるよ」くらいでいると仕事がよりスムーズにいくかもしれませんね。

編集・ディレクションの仕事について

まず、編集者ってライターと何が違うのか?

ライター=>カタチにしていく人
記事の執筆、取材をして原稿を作る。(とはいえ、企画、取材、推敲などいろいろやるときもある)

編集者=>企画し、プロジェクトを遂行する人
記事(=プロジェクト)を企画し立ち上げ、必要な人(ライター、カメラマン、取材対象者)を見つけて、記事のブラッシュアップ&公開までやる。

つまり編集者とは、ライターと記事を一緒に作り上げていくお仕事

編集者と一口にいってもいろいろあるが、記事を公開するまでにははたくさんの人と関わる必要があります。(冒頭のWebメディアに関わる人)
編集力を磨くのは大事だけど、いろいろ広く浅く学んでできるようになることが鍵。
(例)SEOマーケ知識、広報知識、デザイン・ワードプレス、撮影ディレクションなどなど

ライター、クライアントと良い関係を築くディレクションのコツ

ディレクションは人にお願いをするお仕事もあります。
ライター・クライアントと良い関係を築いていないと、自分の仕事にも影響がでてしまうことは間違いありません。
お互いに気持ちよくお仕事をする方法を教えていただきました。

ライターとのコミュニケーションのコツ

  • 良いFBも忘れずに。一言でもよいので褒めの言葉をいれよう
    (例)クライアントさんの褒め言葉をライターさんにも伝える。この表現わかりやすかったよ。など

  • できるだけ意図や背景がわかるようなコミュニケーションを
    (「こう修正してください」だけではなく、「なぜこの修正をお願いしたのか?」の理由・背景もあるとよい。

  • チャットでは、絵文字や「!」をつかう
    (チャットコミュニケーションはドライに見られがち。感情が見えないからこそ、感情がコミュニケーションを心がける)

クライアントワークのコツ

  • スケジュール管理は超大切、マスト期日は死守
    クライアントスケジュールとチーム内スケジュールを並行管理することが多いが、ライターに伝える納期は、クライアントとのスケジュールより余裕を持つこと。(下記で詳しく説明)

  • 自分でボールを止めない
    確認や連絡など、自分の返答がないと進まない仕事は即返信を心がける!

  • 決定事項はドキュメントにまとめる
    認識の齟齬が起きないように、決定事項はドキュメントにまとめる
    (スケジュール、報酬、記事へのオーダー、修正回数など)

スケジュール管理のコツ

  • それぞれの工程にかかる日数を把握
    →執筆、編集、先方確認など、どのくらいかかるか把握。
     執筆は2週間程度、編集は3〜5日程度を目安にすると◎

  • スケジュールは余裕をもって設定

  • 期限は”時間”まで管理する
    例)「◯日の12時までにお願いします!」など。
    クラアントの営業時間を考える必要あり!!

ライターさんとのコミュニケーションにおいては、下記の記事でも詳しく記載されています。
個人的に、編集者に関わらず、リーダー的なポジションの人は読んでほしい内容でした。

まとめと感想

講座の最後に、こんな言葉を届けてくれました。

感謝と尊敬を忘れずに。
ライターさんを始め、関わってくれる人がいないとWebメディアは成り立ちません

わたしはカフェの店長として働いていたこともありましたが、その時も全く同じことを考えました。

スタッフがいてくれないと、お店は全く回りません。
スタッフが働きたいと思う店舗はどんなものだろうか?と考えた結果、解決策の一つが「コミュニケーション」でした。
楽しく、お互いを信頼している状態で働くほど、心地よいものはありません。

編集者であれ、店長であれ、その部分は変わらない、そんなマインド面も学べる1時間半でした。

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