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ボロボロだった私がもう一度料理を始めた理由

どうもです。かなみです。

以前のnoteにも少しだけ書いたのですが、実は「もう料理なんてするもんか!」と結構激しめに思った時期があって、そこから今また料理が日常になって、楽しく思えるようになった理由を今日は書きたいと思います。

カフェ開業で大失敗|こだわりが強すぎたメニュー

数年前にカフェを開業、メニューにこだわり過ぎ、お客様ファースト過ぎ、な経営をして見事に撃沈。実家へ戻るという人生の失敗がありました。
どんなメニューを提供していたのかというと、日替わりのお食事はオール国産でなるべく郷土料理。メインはお肉とお魚両方、副菜は土・山・海のものをそれぞれ、サラダ、乳製品、卵料理、そしてごはんとお椀、の全10品をそれもまた日本の焼き物の豆皿で提供するというものでした。調味料もなるべく無添加で、お砂糖も甜菜糖を使ったりしていました。

とある日のメニュー

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地元の味を思い出してほしい、そしてまだ知らない地域の味を知ってほしい、料理からいろんな地域に目を向けてもらって、地方の農家さんや中小企業を応援できるビジネススキームを作れないかと考えた結果でした。

スイーツも然り。国産にこだわり、自分の地元のブランドイチゴを仕入れたりしてとことんこだわっていました。

ミガキイチゴを使用したスイーツプレート

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また、子育て世代が多い地域だったため、お子さんに喜んでもらえるようにとサービスのクッキーも全力で作っていました。

サービスレベルではない気合いの入りすぎたアイシングクッキー

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更にはケータリングも頼まれればメニュー考案からやっていたし、パーティーやイベントの依頼もとにかく全て受けました。

ケータリング弁当

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ヨガイベントの腸活メニューのお弁当。(デザート付き)
ラッピングも可愛いものに。

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とにかく当時はがむしゃらで、「これを乗り切ればきっと話題になるはず!」なんて根拠のない自信があって、続けていれば報われると思っていました。
ですが、世の中そんなに甘くない。
試行錯誤して続けて来ましたが、店を閉めるしかもう手段がなくなってしまいました。何が悲しいって、こんな不器用な店でも、気に入って何度も来て下さる方がいたり、美味しそうに写真を撮ってSNSに投稿してもらえていたり、日々の小さな繋がりや幸せがなくなってしまうこと。でももうその時は心身共にボロボロで、ようやく辞められるんだ、と思うほどでした。

シェアハウス生活での持ち寄り会|人を笑顔にするレシピ

カフェを閉めた後、半年ほど実家に戻りましたが、次に選んだ拠点は神奈川県のシェアハウス。都会のシェアハウスってテラスハウスみたいな感じなんでしょ?ウェーイ!みたいなノリでしょ?という偏見がありましたが、実際見学へ行った時、かなり落ち着いた雰囲気と築年数が浅いことから、入居を決めました。
詳しい経緯は前の投稿へ⇒アイドル目指してたらOLになっていつの間にか普通のアラサーになってた

シェアハウスに入って半年、友達も増えてきた中、コロナ禍になり、おうちじかんの充実を考えるようになりました。好きな料理を作って持ち寄り、週末にはお酒を飲みながらゲームをするというのがいつの間にかルーティンに。

チヂミ、春巻き、アヒージョなど多国籍なごはん

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メンバーのお誕生日会も手作りのお料理で

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料理を振る舞う機会も多くなり、国境を越えてみんながわたしの料理をおいしいと食べてくれるのが本当に嬉しかった。そんな生活でわたしの傷は癒え、また料理するのが楽しい!みんなに喜んでもらいたい!という気持ちになれました。
あーそうだった、この気持ちが嬉しくって料理してたんだった、と。
誰かに喜んでもらいたい、笑顔になってほしい、それだけだったんだと思い出せました。

料理は味よりまごころ|きもちのごはん

カフェの厨房にいた時、喜ぶお客さんの声が聞こえてくると本当に幸せだった。お子様用も提供していたので、まだ言葉の話せない小さなお子さんが残さず綺麗に食べてくれるとおいしかった証拠みたいで嬉しくて仕方なかった。こんなこと思い出す余裕もなかったのが、シェアハウスでのみんなの食事を通じて、わたしが料理を作る理由がもう一度思い出せました。
シェアハウスのみんなにはカフェをやっていたことを隠していたのですが、お店できそうだね、と言ってもらえることもあって、そう思ってもらえるんだ、とまた少しだけ料理を頑張ってみたいと前向きになれました。
普通のごはんでも、誰かを想って作ったり、誰かと一緒に食べたりすると思い出になる。
せかせかと作業にするのではなく、思いっきり愛情込めて作る料理をしていきたいです。
ちなみに上部のぴえんクッキーは、好きな人へのプレゼント用で愛情入れすぎくらいマシマシで入れて作ったものです。笑
こんなふざけたものでも、気持ちを込めたのでとても喜んでくれました。(多分)
大失敗したくせに全然反省してないな!って思われるかもしれませんが、わたしがカフェでやっていたことは間違ってなかったと思ってます。原価計算やサービスのしすぎ、そういうところはもちろん大大大間違いでしたが。笑
今すぐもう一回お店をやろう!とは出来ないですが、今度やるならターゲット層やメニューはかなり絞って、こだわりは変えずにやりたい。これからもっと具体的な料理への関わり方は考え続けていきたいです。
今はまず料理ともう一度向かい合えるようになったことをここに残しておきます。

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