アイドル目指してたらOLになっていつの間にか普通のアラサーになってた
はじめまして、かなみです。
おおまかにはタイトル通りの人間なのですが、まずは少しだけ自己紹介させてください。
・全力でアイドルを目指した10代
誰でも一度はステージの上でキラキラ輝くアイドルに憧れたことがあると思います。世代的に小学生の頃は5人目のSPEEDになりたかったし、その次はモーニング娘。のメンバーになりたかった。あややも好きだったな・・・。
ありがたいことに両親は奏美(かなみ)という名前をつけてくれるほどに音楽好き。音楽に対してはとにかく自由にさせてくれたので、これだけはずっと続けてきました。
・夢を諦めるか悩んだ20代前半
悲しきかな、アイドルにはやはり寿命というものがあって、一旦25歳まで!と決めて活動していました。25歳の時の私といったら、友人に紹介してもらった会社に契約社員として勤めていて、アイドルからシンガーソングライターに転身、音楽活動とOLの二足のわらじの日々。結局その年に社員登用の話をいただいて、けじめとして社員になることを決めました。
・東京での新生活
その後いろいろあって寿退社、生まれ育った仙台を離れ、東京へ移住。いわゆる専業主婦に。元々料理は好きだったし、得意な方でしたが、この環境が料理をさらに極めようと思えたきっかけでした。
・料理に救われた20代後半
なんとなくの地下活動継続、主婦業に重きを置いている自分が嫌になってしまい、料理の知識を伸ばせるところはないか?と資格やコミュニティ形成の場を探したところ、野菜ソムリエという資格にたどり着き、目標はカフェ開業、とりあえず野菜ソムリエになってみよう、というのが始まりでした。うたえる野菜ソムリエってなんかよくない?くらいの感じで。
・やらずに終わりたくなかったカフェ開業の夢
結果、野菜ソムリエを取得して、カフェも開業。東北出身ということもあって、復興支援のチャリティーメニューがいいな、とか、世田谷区にお店をオープンしたのでせっかくなら地域ブランドの「せたがやそだち」という世田谷区の農家さんのお野菜も使いたいし、子連れママが多い地域だったので、お子さんも安心して食べられるように調味料もなるべく無添加のものにしようとか、インスタ映え、なんて言葉も出てきたときだったので、見た目にも力入れて、とにかくこだわりまくったメニュー開発でした。今思うととんでもないのですが、原価は二の次で、クオリティファーストの意識高いお料理を提供していました。当然のことながら収支は合わず、一睡もせずに仕込みをする日も。こんな運営ではうまくいくわけも無く閉店。もう料理なんてするもんか、って思ったことすらあった。なんでこんなにいいものを作っているのにわかってもらえないのかと毎日泣いていた。
・もう一度東京へ
お店を閉めた後、地元の仙台へUターンしました。食べることが大好きなわたしにとって、飲食業界がトレンドに合わせてめまぐるしく変化する首都圏での生活は刺激的で、やはりもう一度東京へ戻ろうと決めました。
・アラサーからのシェアハウス生活
心機一転、今度はシェアハウスで生活することに。半年間実家へ帰っていたので、料理はほとんどが母の担当。しばらく料理から離れていました。シェアハウスのキッチンはなかなか広くて快適。初日のメニューは大葉入りのつくね。その時はまだシェアハウスのメンバーと誰とも話せていなかったのですが、キッチンへ来たメンバーのひとりが、わたしのごはんを見て「うまそー!」と声をかけてくれました。その時の喜びといったらこの上なく、自分の料理を改めて認めてもらえた瞬間でした。たかが素人の夕飯、新入りのわたしを気遣った社交辞令だったかもわかりません。それでもとにかく嬉しかった。ここへ来て本当に良かったと思いました。
シェアハウスのキッチンは2つ。メンバーと仲良くなるきっかけはいつもキッチンからで、「何作ってるの?」「それってどうやって調理するの?」「ちょっと味見させて」そんな会話が自然と生まれます。たまにみんなでパーティー料理を作ったり。
みんなのおかげでわたしは料理の自信も取り戻せたし、わたしの料理で喜んでもらいたい!ともう一度思えるようになったのは、ここでの生活とコミュニケーションからで、そうしたら今度はその記録を残したくなった、という経緯です。
・だからわたしは料理について発信したい
こんな散らかった人生を歩んできたのですが、noteを始めてみようと思ったのはこの人生をなんとかまとめてみたかった、というのが一番の理由なのです。そしてその中でも不器用なりに伝えたい、と思えたのが料理についてでした。昨年秋にシェアハウスを卒業して、今度はひとり新しい生活を始めたので、料理をじっくりする時間が増え、自分のお店ではできなかった料理教室をnoteで実現したいという想いもあります。お洒落な料理ブログや時短レシピは世の中にたくさん溢れているけど、よりリアルな日常的に使えるレシピや食材選びなんかについても交えながら書いていこうと思います。
ちょっと大袈裟ですが、失敗多めの人生でも私がなんとか生きてこられたのは料理のおかげもあるかもしれません。私の経験やレシピから、たったひとりでもほんの少しのしあわせを感じてくれたら、なんて思いながらこれから書くことにします。