ブランディングに必要な、最もシンプルな視点
どんな方がこの記事を見ていただいているのでしょう
どんな、キーワードに引っかかりを感じて覗いていただいたのでしょうか
こんにちは。華奈です。
最近、ニュースピックスのアプリで動画配信を見ながらお酒を飲むのが22時の楽しみです。
今日は、数日前に配信されてた『ブランド創り極意』という動画を見ています。
お笑い芸人、平成ノブシコブシの吉村さんがファシリを務め、日本の名だたるメーカー(車、化粧品など様々に)のブランド責任者や、広告代理店で活躍される方々がトーキングする動画です。
この動画は、ずばり本音で面白い。
まず、吉村さんの攻めとフォローの塩梅をよく感知してファシリされる姿は、もはや天性の才能です。
あえて、引き出すための“演者”に徹することのできる王道ピエロだと思います。(尊敬の念を込めて・・・)
そしてパネラーである皆様も、肩の力が抜けていてリアルを語っていらっしゃる・・・その、ぶっちゃけ感が心地よいのです。
今回のテーマは、『ブランディング』。
ブランド=他のなにかと区別するための何かしらの概念。
広辞苑に載っている意味は改めて調べるとして・・・。
ブランディングとは「私」と「私以外」を区別することのできる、何かしらの線表を引いたり、特性を築くこととも言い換えられそうです。
何かを売りたいメーカー
そのメーカーに選ばれ、メーカーと自社ともにウィナーになることを目指す広告代理店
それらの協業の果てに作り出された「モノ」や「コト」が『ブランド』です。
では、何か?
①プロダクト(無形・有形問わず)を持ち、
②販路を築き
③実際に消費者やクライアントにそのプロダクトが渡る・・・
という一連のサイクルを経れば、ブランドは確立されるだろうか?
きっと、それだけではブランドはブランドになれない。
このサイクルは、「商品組成」と「販売促進」だ。
ここに、AとBという車がある。
同じマテリアルを使い、同じレベルの設計者により設計され、量産過程の環境も一緒だ。
Aの車には、「スター」というブランド名が付いた。
Bの車は、同じすべてを持ちながらも、どんなタグも付くことがなかった。
その代わり、国内のあらゆるところで、様々なタグがつけられて、
代替200万円くらいの価格で売られているようだ。
一方、Aの車は、「スター」という名前にふさわしく、
人々が憧れるようなイメージのwebCMに、きらきらと埃一つないディーラーで、それも限定的な販路で売られることとなった。
販売価格は実に、700万円。
買う人を結果的に選ぶことになる価格設定かもしれない。
しかも、今そのメーカーの車に乗っている顧客にしか売ることはしない。
欲しい人誰もが手に入れられるものではない。
おまけに、Aという車を販売する際には、購入者が「その車に乗ることで得られることは何か?」という顧客へのヒアリングも欠かさずする。
おかげで2年先まで予約状況はいっぱいだ。
そのころBの車は、量産され、
実はすでに売れ残りが発生しているという。
同じ生産過程を経たはずの、このAとBの違いは何か?
そこに「ストーリー」をいかに設計するかで決まる。
ーー
ストーリー・・・。
それはどこか、
小説のようにじっくりと
映画のように綿密に
歌詞のように起承転結があるような
そんな、
腰を据えて筆を執ってこそ、完成する何かを想像するかもしれない。
シンプルに一言でいうならば、
人がその商品を手にした時、「どんな感情や感覚をいだくか?」。
それを設定しない限り、パワーでしかモノが売れなくなる。
ごり押し、押し売りでは体力が持たない。
何より、これからの時代にそぐわない。
人がそのブランドを採用したときに、
その人はどんな気持ちになるのか?
人は、「欲しい」と思うその気持ちの陰に、「得たい感情」をセットに抱いている。
その感情をこっそり突っついた時、
“ブランド”が
“ブランドである”瞬間が、そこにあるのだと、
そう再確認した夜になった。
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