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女性の健康週間って知ってました?

3月1日から8日は「女性の健康週間」 である。

「女性の健康週間」は、日本産科婦人科学会と日本産婦人科医会が、産婦人科医が女性の健康を生涯にわたって総合的に支援することを目指し、2005年に3月8日国際女性の日までの8日間を「女性の健康週間」と定め、
2008年からは、厚生労働省も関わり、国民運動として展開している。
各自治体が、女性が、自分自身の健康に目を向け、自らが健康づくりを実践できるよう支援する取り組みやイベントが行われる。

3月3日のひな祭りの日をはさんでいるところが、日本らしいなと思う。

各自治体の取り組みや、イベントは厚生労働省のサイトに載っている。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/woman/index.html

今回2019年3月3日、
厚生労働省の『女性の健康推進室』が行ったイベントに参加してきた。
「健やか女性活躍フォーラム -begin towards-」

各分野で活躍される講演者のお話をきくことができ、とても貴重な機会だった。
その中で私が今回のイベント内で感じた、
“学べて良かったこと”と
“もっと知りたかった、気になったこと”を

感想としてまとめたいと思う。

“学べてよかったこと”

実際、産婦人科医や保健師の方、企業など、さまざまな分野で、女性の健康に焦点を当て、
すでに取り組みがたくさんされていることがわかって、嬉しかった。
女性の健康をもっと良くしよう、社会で支えよう、そんな環境をつくろう、という自分の思いは、間違ってないんだ、
多くの人が興味があるんだ、と
自分の思いを後押ししてくれた気がする。

そして、新しい言葉、キーワードにも出会えた。
特に印象的だったのは、
女性の健康は、妊娠出産のためだけではないということ。
女性は、女性ホルモンの変化が月経ごとにも、そして生涯にわたっても、男性におけるホルモンの生涯の変化よりも、格段に影響が大きい。

(対馬ルリ子先生の資料から)
だからこそ、女性の健康は、
ライフコースヘルスケア、とも言い換えることができるという。

女性の健康を支援する時、大事なのは3つの視点で、
①現在のあなたのために

②将来あなたが産む子どものために

③将来のあなたのために
だという。
凄く素敵だな、と思った。特に③のところ。

10代など若い女性であれば、将来子どもが欲しいと思ったときのために。
閉経前の女性には、閉経後、ホルモンが劇的に変化したときに、より健康であるために。
そんな風に、将来のあなたがよりよくいられるために、今どんなことができるか、という視点は、とても素敵だと思った。

次に、“もっと知りたかった、気になったこと”

企業、女性を多く雇用する職場の管理者、
産婦人科医を始めとした医師、保健師、女性アスリート支援に関わる環境、など
さまざまな分野で、さまざまな方が、
女性がより健康的に働くには、人生を送るには、という視点で活動され、
活躍されているということは、わかった。

しかし、〜しました、〜できました、という内容が多かったため、
なぜそれが成功したのか、
どうしてその活動が可能だったのか、
どんな困難があったのか、それをどう乗り越えたのか、といったプロセスや

取り組んだことによる客観的な結果(つまり、データや統計など)が、
具体的にどうだったのか、という
女性の健康について専門家ではない(もっと言うと、女性の健康に興味がない)人に対して、
効果を示せる結果が、

あまり伝わってこなかった。

時間の制約のなかで話せる範囲は限られていたのかもしれない。
でも、今回話を聞いただけだと、

こんな取り組みするなんてすごい、でも私の周りでどうやったらできるのかな、具体的にわからないや、きっと、ここで講演するくらい、すごい人だから達成できたんだな...😳😟

というように、すごーい!で終わってしまう気がする。

例えば、とても興味深かった話で、
イタリアの女性アスリート支援はしっかりプログラムがあるという。
小学生から毎年医師の健康診断があり、
医師が「この子は運動して大丈夫」という診断がなければ、監督はその子を運動させることはできない。
その健康診断があるために、月経異常やその他の疾患も早期発見治療につながるという。痛みを耐えてプレーする、とか、レギュラーを勝ち取る、ということに美徳はなく、
その子がアスリート人生を長く健康に歩むことができるようにする支援だ。

このプログラムも、医療者が必要性を伝えるだけではなく、監督やチームといった組織、
そして毎年健診をしなくてはならない、というルールを定めた法律といった、
女性の健康を守る、という目的のもと、
取り巻く全ての環境が変わったから実現したという。

私は、なぜこのようなしっかりとした、
しかも女性の健康にものすごく興味があるわけではなさそうな、法律といった行政まで変える力に至ったのか、気になった。
質問してわかったのは、
イタリアで1980年代に女性アスリートの突然死があり、
そのことをきっかけに健診を全員に行おうという取り組みをした結果、
5年後に、女性アスリート全体で死亡率の低下、健康度の上昇がみられたからだという。

**
こういうことが知りたい!
なぜ、そんな取り組みが成功したのか、
そんなプログラムができたのか、
それが継続しているのか。**

2時間という短い時間の中で、たくさんのことを感じ、学ぶことができた。
やっぱり気になるのは、
どんな行動が、どんなプロセスが、
女性の健康支援に結びつくのか、だ。

少し自分のやりたいことに焦点が定まった気も、する、ので
今後もいろいろ学んでいきたい。

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