水野可奈子

クリエイティブディレクションやブランドコンサル、デザイン経営コンサルをしています。自宅…

水野可奈子

クリエイティブディレクションやブランドコンサル、デザイン経営コンサルをしています。自宅近くの公園づくりに住民として参加し、循環型地域の実現に向けて活動中。編み物、着物、アクセサリー作り、ヴィンテージが大好物デス。生まれ変わったらアルパカになってお腹に溜まった毛を直接編みたい。。

マガジン

  • un-T design! Blog

    • 18本

    ブランディング、デザインコンサルティングを行うアンティー・デザインのメンバーが、今気になるデザインや美しさ、気づきなどを綴るブログです。 http://www.un-tdesign.com

  • パーパスよりもビジョンです。「ビジョン・キャスト」セミナー

    • 5本

    日本全国に拠点を置く、クリエイティブ&デザインエージェンシー アンティー・グループの中にある研究チーム、ビジョンデザインラボがお送りする、オンラインセミナーの要約記事をまとめたマガジンです。

  • ⑤Vintage JOURNAL

    • 9本

    ヴィンテージショップでもあり、ラボでもある、実験的なプロジェクトとして活動しています。 このJOURNALマガジンでは、私たちが大好きなブランドや、デザイナー、スタイルアイコン、特定のアイテムのことなど、研究対象について綴っていきます。 ネットでヴィンテージを探すコツや、サイズの測り方とか、そんなTipsも少しづつお伝えできたらと思います。 このプロジェクトを運営しているのは、⑤Vintage Labortoryという研究所。私たち研究員が、それぞれの視点を通して、新品づくりを超えたファッションのワクワク、装うことが持つ無限の可能性を発信していきます。

  • いつも編み物と一緒に:no knitting no life

    編み物の記録を綴ります。 おばあちゃん子だったので、いつからかなんとなく編み始めていました。2014年から英語の編み図にハマり出し、会社勤めの日々でも、バッグやソファにいつも編みかけのプロジェクトがある状態が幸せです。。

  • リメイク日記: no new clothes ?!

    古着とかお下がりとか、お洋服をリメイクして、もっとお気に入りになるような手間をかけるのが大好きなので、作りためてきたものをボチボチお披露目デス。。ちなみに服飾を学んだことは全くなく、常に手探りです。笑

最近の記事

ラボるとジョブるの関係 ~リビングラボで学ぶ価値観~

リビングラボという場所が、だんだん知られてくるようになり、自分が活動している玉川野毛町パークらぼの事も、「リビングラボの公園版みたいな感じです!」と、説明しやすくなってきた。 リビングラボの在り方、その場所で出会う人々やプロジェクトとの関わり方などが見えてきたものの、見えてくればくるほど、期待と困惑がグルグル回って、今何周目くらいだろうか、、脳内のグルグルを書き留めておこうと思う。 ・ラボる、という価値観 7項目リビングラボで体験した、新たな価値観。このラボるという感覚は

    • 生活者と活動家 ~LFCたいらさんとの勉強会リポート~

      世田谷区にある、玉川野毛町公園の拡張事業は、住民参加型の公園づくりを実践していて、自分はこの取り組みに1人の区民として2021年から参加しています。 この取り組みには、パークらぼと呼ばれる住民プロジェクトがあり、そこでは複数のメンバーが、新しくできる公園でやってみたい事を実験的に推進する活動グループを立ち上げています。 私は、公園をハブにしてこの界隈を循環型地域にしていきたい!という野望?があり、「チーム循環」という活動グループを作り、コンポストを活用したガーデニングや、

      • 美しさとAIと割れた皿

        先日、名古屋で開催された骨董祭に行ってきた。 古くて美しいものが大好物な自分なので、何時間でもいられる雑多な空間、久しぶりに心底面白いと思ったイベントだった。そこで最も興味を惹かれたのは、割れた皿。正確に表現すると、高台の周辺を残して意図的に割った、失敗作の皿。である。 その皿には失敗作と認定されるいくつかの条件が備わっている。だが、歪みや傾きやざらつきなど、成功品としては不向きな難点が、より一層趣を醸し出していて、これが完璧な形の成功作だったら、こんなに面白いアイテムには

        • 時を超えてつながる地域社会

          先日、今期最後のパークらぼデザインDAYが無事終了しました。包み隠さず言うと、この数ヶ月、容易くはなかった・・・ 個人的には何度かくじけそうになったり、このメンバーでこんな大きなこと成し遂げられるのか??と、苛立ちのようなものも感じたり、、それぐらい、真剣でした。。 ・玉川野毛町パークらぼについてはこちらから ●形のデザインからしくみのデザインへ以前の記事を書いてから約9ヶ月。パークらぼの取り組みは公園自体のデザインや設計の話から、開園後を見据えた管理運営の話に移行して、

        ラボるとジョブるの関係 ~リビングラボで学ぶ価値観~

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          18本
        • パーパスよりもビジョンです。「ビジョン・キャスト」セミナー
          5本
        • ⑤Vintage JOURNAL
          9本
        • いつも編み物と一緒に:no knitting no life
          8本
        • リメイク日記: no new clothes ?!
          6本

        記事

          なぜパーパスよりビジョンが上位であるべきなのか?

          前回の記事で、アップルコンピュータの96年の広告キャンペーン、Think Different を題材に、企業理念におけるパーパスとビジョンの違いや、その重要性について私たちアンティー・デザインとしての考え方を綴った。 ではなぜ、ビジョンがそれほどまでに大切なのか?という理由について、この記事で解説していきたい。 【ビジョンが大切な理由 1. つくりたい社会を描く】前回の記事でも述べたように、私たちアンティー・デザインは、企業理念のセットを上からビジョン/ミッション/バリュ

          なぜパーパスよりビジョンが上位であるべきなのか?

          アップルのThink different.キャンペーンに見る、理想の企業ブランディング

          クレイジーな人たちがいる。 というフレーズから始まる、apple が1997年に公開したTVCM。Think different. キャンペーンと呼ばれる伝説の企業広告キャンペーンだ。当時Appleが低迷した業績の起死回生をかけて行ったのは、新製品の打ち出しでも無ければ、お得な販促広告でもなく、自分たちが何のためにパソコンを作っているのか?という、原点に回帰し、その志を世に伝える施策だった。 ・見たことない方、ぜひ、当時のCMがyoutubeで見れます。ジョブスの声のバージ

          アップルのThink different.キャンペーンに見る、理想の企業ブランディング

          ヨウジヤマモトと古今東西のスタイルアイコンから見えてくる、黒ファッションの魅力

          自称ファッションアディクトで、古今東西のファッションがとにかく三度の飯より好きな自分が、黒い洋服のコーディネート、というあまりにもザックリしたテーマに取り組んでみようと思う。 私にとってその原点はヨウジヤマモトのお洋服である。べつに現在全身をヨウジで固めて生活しているわけではないが、ある一時期とてもハマってしまい、年間3桁の金額をつぎこみ、挙句の果てにパリコレのお席をいただくまでに中毒化してしまった。世の中に黒い服やファッションスタイルは山のように存在するが、生まれて初めて

          ヨウジヤマモトと古今東西のスタイルアイコンから見えてくる、黒ファッションの魅力

          生活者という賢者たち

          行政や企業ではなく地域住民が自ら発案し、街や場を作っていく。そんな2つのプロジェクトを通して、ひとりの生活者としての自分と、クリエイティブディレクターやコンサルタントとしてデザインを提供する役割の自分、という目線で得た学びを綴ってみたいと思います。 ●始まりは自宅の隣に公園ができる不安からだった 私の自宅は世田谷区の玉川野毛町公園に、もしかしたら世界一近い場所にあります。隣の空き地が公園の拡張エリアになるという噂を聞いた時は、正直不安が先走り、区の職員の方にクレームを伝える

          生活者という賢者たち

          ヴィンテージマガジンから考えるクリエイティブとサステナブル

          最近の私の遊びは、90年代リバイバルの波を楽しむために、秘蔵の古い雑誌棚から、当時のファッション雑誌を持ち出して(しかも今の季節に合う号をピックアップ)、明日着ていく服のインスピレーションを得ること。あまりにも夢中になってガン見するうちに、もう新しい雑誌を読む気にならなくなる。そして、なんだかタイムスリップしてるみたいな感覚になり、今が何年代か?わからなくなってくる。それぐらい、トレンドはリバイバルして、30年前のスタイルは色褪せない魅力を放つ。それどころか、今年のコレクショ

          ヴィンテージマガジンから考えるクリエイティブとサステナブル

          【編み物】マニラヘンプヤーンのバケットハット

          夏ですね!今年は高級ブランドのラフィアのバケットハットをよく見かけますが、編み物好きとしては、自分で編みたい!ということで、自分の好みの形を考えながら、パターン無しで編みました。 ●どんな形が良いか色々見てイメージサイドの高さやつばの広さ、傾斜など、色々検索してイメージを固めていきました。サイドは高すぎず低すぎず、でもちょっと早めにつばに切り替わり、傾斜は緩やかに、、イメージできてきたところで、いざ編み始めます。トップは基本の円の編み方で、増し目を入れながら自分の頭のサイズ

          【編み物】マニラヘンプヤーンのバケットハット

          【編み物】クマンヌ(ぬいぐるみ)の服

          友人の娘さんが幼い頃に可愛がっていたクマのぬいぐるみに着てもらうためのお洋服を編みました。なんとこのクマさん、高級ブランド アニオナのカシミア クマさんなんですよ。。 ●ちょっと高級感のある子供服みたいにしたい! どんな服がいいかなー?と、考え始めた瞬間からイメージが広がり、海外の子供服のパターンを探しました。 糸は、ブランケットを編んでいる糸が多めに余っていたので、それを使うことに。通年で着られる糸が良いなと思ったので、このアルパカとコットンの混紡はちょうど良い糸でした

          【編み物】クマンヌ(ぬいぐるみ)の服

          金子功とガーリーとオリーブ少女と80年代と。

          DCブランド全盛期、ラフォーレ原宿がセールになれば、とんでもない大混雑と大行列でごった返し、足を棒にしながら洋服を求めて歩き回った80年代。あの熱狂はなんだったんだろう・・。新しいもの、ワクワクするもの、見たことのないオシャレな世界はぜんぶオリーブとかananの中にあって、リセエンヌの金色の猫っ毛とは真逆の自分の直毛に苛立ちつつ、ソバージュでごまかしていた高校生の頃、(すみません学校はパーマ禁止でした)今考えると世界はガーリーだった。 1970年代のananに見る、金子功さ

          金子功とガーリーとオリーブ少女と80年代と。

          ブランディングというクリエイティブワーク

          新年一発目の記事は、私たちアンティー・デザインが行なっているブランディング事業にまつわるお話について、1人のコンサルタントとして、そのやりがいや面白さ、こだわりなどを綴りたいと思います。最後の方でアシスタント募集についてもお知らせいたしますので、ご一読いただけたら嬉しいです。 千差万別なクライアントの魅力を次々と旅していくような体験私たちは普段、様々な企業やサービス、商品のブランドを、ご依頼いただくクライアントと一緒に形作る仕事をしています。これがもうめちゃくちゃ面白くて、

          ブランディングというクリエイティブワーク

          映画クレイマー、クレイマーのファッション

          ダスティンホフマンが子育てに奮闘する父親を演じる映画、クレイマー、クレイマー。妻役はあのメリル・ストリープ、彼女の衣装のスタイリングがとにかく素敵なので、改めて注目したいと思います。 1979年の作品で、私はリアルタイムではないですが、10代の頃に観た記憶があり、両親の離婚に翻弄される幼い男の子がいじらしくて、涙した名作という認識だったのですが、今考えると、そういえば妻役はメリル・ストリープで、衣装が素敵だった印象がありました。最近個人的に70年代のファッションのエレガント

          映画クレイマー、クレイマーのファッション

          We Love LANVIN

          去年、アルベールエルバスが逝去した、というニュースを聞いて、驚きとともに本当に残念な想いがしました。 あれは確か2010年、 3年連続のN.Y.旅行の最後の年、エルバスランバンとH&Mがコラボした商品の発売初日にマンハッタンで、朝から行列に加わっていました。 一種のイベントとして行列を作る人々に混じって開店を待っていたら、テレビの取材クルーと共に、なんとエルバス本人が出現。並んでいるファンたちに向けて笑顔で話しかけてきたのです。 まさか旅行でこんなにラッキーなシーンに遭遇

          ウェビナーを終えて「作らないデザイン」の追求

          2/25の再放送をもって、全3回のウェビナーが完了した。ウェビナー自体の企画は昨年夏頃から始まったものだが、その背景にある、ニュービジネススクールSTRAMDのテキスト執筆という活動は、実は2014年から粛々と行っていた。 果たして中西氏の講義の記録をお伝えする最適な人材は自分だったのだろうか?という疑問をどこかで抱えながら、長い間このプロジェクトを続けてきたように思う。 戦略経営人材育成講座STRAMDには、様々な職業の受講生が集っていたが、MBAホルダーや現役の経営者も

          ウェビナーを終えて「作らないデザイン」の追求