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ラボるとジョブるの関係 ~リビングラボで学ぶ価値観~
リビングラボという場所が、だんだん知られてくるようになり、自分が活動している玉川野毛町パークらぼの事も、「リビングラボの公園版みたいな感じです!」と、説明しやすくなってきた。
リビングラボの在り方、その場所で出会う人々やプロジェクトとの関わり方などが見えてきたものの、見えてくればくるほど、期待と困惑がグルグル回って、今何周目くらいだろうか、、脳内のグルグルを書き留めておこうと思う。
・ラボる、
生活者と活動家 ~LFCたいらさんとの勉強会リポート~
世田谷区にある、玉川野毛町公園の拡張事業は、住民参加型の公園づくりを実践していて、自分はこの取り組みに1人の区民として2021年から参加しています。
この取り組みには、パークらぼと呼ばれる住民プロジェクトがあり、そこでは複数のメンバーが、新しくできる公園でやってみたい事を実験的に推進する活動グループを立ち上げています。
私は、公園をハブにしてこの界隈を循環型地域にしていきたい!という野望?があ
美しさとAIと割れた皿
先日、名古屋で開催された骨董祭に行ってきた。
古くて美しいものが大好物な自分なので、何時間でもいられる雑多な空間、久しぶりに心底面白いと思ったイベントだった。そこで最も興味を惹かれたのは、割れた皿。正確に表現すると、高台の周辺を残して意図的に割った、失敗作の皿。である。
その皿には失敗作と認定されるいくつかの条件が備わっている。だが、歪みや傾きやざらつきなど、成功品としては不向きな難点が、より一
なぜパーパスよりビジョンが上位であるべきなのか?
前回の記事で、アップルコンピュータの96年の広告キャンペーン、Think Different を題材に、企業理念におけるパーパスとビジョンの違いや、その重要性について私たちアンティー・デザインとしての考え方を綴った。
ではなぜ、ビジョンがそれほどまでに大切なのか?という理由について、この記事で解説していきたい。
【ビジョンが大切な理由 1. つくりたい社会を描く】前回の記事でも述べたように、私
アップルのThink different.キャンペーンに見る、理想の企業ブランディング
クレイジーな人たちがいる。
というフレーズから始まる、apple が1997年に公開したTVCM。Think different. キャンペーンと呼ばれる伝説の企業広告キャンペーンだ。当時Appleが低迷した業績の起死回生をかけて行ったのは、新製品の打ち出しでも無ければ、お得な販促広告でもなく、自分たちが何のためにパソコンを作っているのか?という、原点に回帰し、その志を世に伝える施策だった。
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ヨウジヤマモトと古今東西のスタイルアイコンから見えてくる、黒ファッションの魅力
自称ファッションアディクトで、古今東西のファッションがとにかく三度の飯より好きな自分が、黒い洋服のコーディネート、というあまりにもザックリしたテーマに取り組んでみようと思う。
私にとってその原点はヨウジヤマモトのお洋服である。べつに現在全身をヨウジで固めて生活しているわけではないが、ある一時期とてもハマってしまい、年間3桁の金額をつぎこみ、挙句の果てにパリコレのお席をいただくまでに中毒化してしま
生活者という賢者たち
行政や企業ではなく地域住民が自ら発案し、街や場を作っていく。そんな2つのプロジェクトを通して、ひとりの生活者としての自分と、クリエイティブディレクターやコンサルタントとしてデザインを提供する役割の自分、という目線で得た学びを綴ってみたいと思います。
●始まりは自宅の隣に公園ができる不安からだった
私の自宅は世田谷区の玉川野毛町公園に、もしかしたら世界一近い場所にあります。隣の空き地が公園の拡張エ
ヴィンテージマガジンから考えるクリエイティブとサステナブル
最近の私の遊びは、90年代リバイバルの波を楽しむために、秘蔵の古い雑誌棚から、当時のファッション雑誌を持ち出して(しかも今の季節に合う号をピックアップ)、明日着ていく服のインスピレーションを得ること。あまりにも夢中になってガン見するうちに、もう新しい雑誌を読む気にならなくなる。そして、なんだかタイムスリップしてるみたいな感覚になり、今が何年代か?わからなくなってくる。それぐらい、トレンドはリバイバ
もっとみる【編み物】クマンヌ(ぬいぐるみ)の服
友人の娘さんが幼い頃に可愛がっていたクマのぬいぐるみに着てもらうためのお洋服を編みました。なんとこのクマさん、高級ブランド アニオナのカシミア クマさんなんですよ。。
●ちょっと高級感のある子供服みたいにしたい!
どんな服がいいかなー?と、考え始めた瞬間からイメージが広がり、海外の子供服のパターンを探しました。
糸は、ブランケットを編んでいる糸が多めに余っていたので、それを使うことに。通年で着
金子功とガーリーとオリーブ少女と80年代と。
DCブランド全盛期、ラフォーレ原宿がセールになれば、とんでもない大混雑と大行列でごった返し、足を棒にしながら洋服を求めて歩き回った80年代。あの熱狂はなんだったんだろう・・。新しいもの、ワクワクするもの、見たことのないオシャレな世界はぜんぶオリーブとかananの中にあって、リセエンヌの金色の猫っ毛とは真逆の自分の直毛に苛立ちつつ、ソバージュでごまかしていた高校生の頃、(すみません学校はパーマ禁止で
もっとみるブランディングというクリエイティブワーク
新年一発目の記事は、私たちアンティー・デザインが行なっているブランディング事業にまつわるお話について、1人のコンサルタントとして、そのやりがいや面白さ、こだわりなどを綴りたいと思います。最後の方でアシスタント募集についてもお知らせいたしますので、ご一読いただけたら嬉しいです。
千差万別なクライアントの魅力を次々と旅していくような体験私たちは普段、様々な企業やサービス、商品のブランドを、ご依頼いた
映画クレイマー、クレイマーのファッション
ダスティンホフマンが子育てに奮闘する父親を演じる映画、クレイマー、クレイマー。妻役はあのメリル・ストリープ、彼女の衣装のスタイリングがとにかく素敵なので、改めて注目したいと思います。
1979年の作品で、私はリアルタイムではないですが、10代の頃に観た記憶があり、両親の離婚に翻弄される幼い男の子がいじらしくて、涙した名作という認識だったのですが、今考えると、そういえば妻役はメリル・ストリープで、
We Love LANVIN
去年、アルベールエルバスが逝去した、というニュースを聞いて、驚きとともに本当に残念な想いがしました。
あれは確か2010年、
3年連続のN.Y.旅行の最後の年、エルバスランバンとH&Mがコラボした商品の発売初日にマンハッタンで、朝から行列に加わっていました。
一種のイベントとして行列を作る人々に混じって開店を待っていたら、テレビの取材クルーと共に、なんとエルバス本人が出現。並んでいるファンたちに