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自分が生きたいように生きる。繊細で破天荒なKeityが考える旅の魅力

あなたの旅のイメージは何ですか?もしかしたら旅=娯楽のイメージが強いかもしれません。
しかし、旅は自分の固定概念を壊すきっかけや、新しい自分、世界に出会わせてくれ、人生の経験値を高めてくれるトリガーにもなりえます。

今回は、会社員として働きながらも自己実現のために旅をし続けるKeityさんに旅の魅力をお伺いしました。

Keityさんは海や旅、香りに惚れ込み、自分の好きなことに全力でまっすぐ。繊細でありながら、いい意味で少し破天荒な部分も兼ね備えている、そんな女性です。

そんな彼女がやりたいことを話している姿は、聞いている人もワクワクさせ、「自分も何かやってみたい」と思わせる不思議なパワーがあります。

本インタビューでは、Keityさんのこれまでの経験や将来の展望に迫ります。


■次に何が起こるか分からないって楽しい!セブ島での「ヤバイ旅」で旅のスタイルが一変

ーーケイティさんといえば旅好きで自由なイメージがありますが、旅好きになるきっかけは何でしたか?
旅行は高校生の時くらいからずっと好きで、国内を中心に友達との思い出作りでいろいろなところに行っていました。ツアーを使ったり、計画を立てて観光地を巡ることが多かったと思います。でも、セブ島留学の最中にした予測不能な「ヤバイ旅」をした時からそのスタイルや考え方が大きく変わり、余白のある遊びをきかせた旅に魅せられていきました。

ーーセブ島でのヤバイ旅..気になります(笑)それはどんな旅だったんですか?

社会人になってからセブ島に3か月語学留学をしていた終盤の頃、通っていたジムの友達に誘われ現地の人20人くらいでの旅行に参加することになりました。旅行の行程や宿泊場所は詳しく聞いておらず、キレイな海に行っていい感じの宿に泊まると言われていたと思います。

当日はバスを貸切って山の方に向かいますが、途中でバスを降ろされ3ケツで舗装されていない道を通って山の上をさらに登っていったり、キレイな宿と言われていたけど山小屋みたいな場所でシャワーの水はちょろちょろとしか出なかったり...といったことがありました。

いい感じの宿

正直最初はその予測がつかない状況を飲み込めず、半分楽しめずにいました。でも、フィリピンの友達に「けいこ、いまを楽しもうよ。自分たちは今を生きてるんだよ」と言われハッとしたんです。
それからはその旅を少しずつ受け入れられるようになり、次に何が起こるか分からないエキサイティングな刺激に段々ワクワクしていきました。勇気を出して何かに飛び込んだら、貴重な体験ができると身をもって知った瞬間でした。

ーー現地の人との交流に難しさを感じる人も多い中、楽しまれていて尊敬します。友達が多かったということは英語はもともと話せたのですか?

そんなことないですよ。日本にいる時から英会話には通っていましたが、それでも行った当時は全然話せなかったです。底辺からのスタートでした。
セブ島に行ってから一生懸命取り組み、現地の人にも積極的に関わっていきました。その結果たくさんの友達が出来ていき、比例するように英語も伸びていきました。

ーーなるほど。物怖じせずに挑戦していく姿勢がステキです。
語学力にに自信がつき、予測不能な出来事も楽しめるようになると、度胸がつくんですよね。この度胸を武器に、セブ島留学の後に行ったカナダへのワーホリでは色々なことを経験出来たと思います。
例えば、当時は バンクーバーに住んでいたんですが、Instagramで見つけたステキなお花屋さんでどうしても働きたいと思ってキャンモアという約850キロ離れているところに引っ越し、無休でいいのでここで働かせてください!と直談判しに行きました(笑)。結果的には快諾してもらえて、給料も頂きながら働くことが出来ました。
そこでは自分のことをプロとして見てくれるので1からウェディングに関する空間をコーディネートさせてもらえ、とってもいい経験でしたね。
度胸がつくと人生なんでも出来るなと思いました。

Keityさんがカナダ人と一緒にコーディネートした空間

そしてやりたいことがあったら、その想いを全面に出すことも大切です。
想いを伝え続けていると、どこかの繋がりで誰かが思い出して声をかけてくれたり、やりたいことの方から近づいてきてくれることもあると思いました。

■自分をアップデートしたい時は旅に出て5感をフル活用

ーー忙しい日々の中でも定期的に旅されていると思いますが、どういうときに旅に出たくなりますか?
頭をリセットしたいときや自分をアップデートしたいときに行きたくなります。日々様々な情報が勝手に入ってくる中で、それをリセットするために自分が見たい景色を見て、食べたいものを食べることで、新しいインスピレーションをもらうことも出来るんです。
インテリアコーディネーターというセンスを使う仕事柄、自分の感性を日常でも大切にするようにしています。旅に行くと普段気づかないことに気づけたり、新しい自分に出会えたりと、旅を通して成長できるので、今の自分に納得できないときの簡単なアップデートの手段として行くこともあります。そういう時はただ楽しいだけではなくて、経験や学びのある旅となるよう意識しています。

ーーアップデートの旅、私もしてみたいです。旅=楽しいだけではなく学びのある旅を意識されているようですが、その原体験はありましたか?

きっかけは屋久島でのリトリートです。
カナダのワーホリから帰ってきて数年経つと、エネルギーに満ち溢れていた自分から、段々と日本の「こういなきゃいけない」という固定概念に縛られていく自分がいました。
ショールームのスタイリストとして働いていた店舗は案件が多いところで、責任感や仕事量の多さから休むことなくずっとずっと働いて、心身ともに苦しい時期でした。普段は穏やかな性格なんですけどね、仕事の鬱憤が溜まって家に帰ってから物に当たってしまったり、急に涙が溢れてくることもありました。
そんな時に昔の友人が、自分がいつか屋久島に行きたいと言っていたことを覚えてくれていて、たまたまその時に連絡をくれました。これは何かの運命だと感じ、思い切って有給を使い屋久島に行くことにしたんです。

リトリート(Retreat)とは、数日間住み慣れた土地を離れて、仕事や人間関係で疲れた心や体を癒す過ごし方のこと。観光が目的の旅行とは違い、日常を忘れてリフレッシュすることを目的とする。

引用:ELEMINISTより

ーーまさに絶好のタイミングですね。リトリートではどんなことをしたんですか?
アートを描いたり、ヨガをしたり、屋久島の自然に触れながら、日本各地から集まった異なるバックグラウンドをもつ5人とともに同じ屋根の下で5日間過ごしました。
自然と触れ合い、自分の感情の動きを大切にする中で、普段頑張っている自分の鎧のようなものが剥げていく感覚というんでしょうか。日を追うごとに自分が心に思っていたことを言葉に出来るようになったり、感情表現が豊かになっていくのを感じました。

不思議なことに、このリトリートの後に違う店舗への異動が決まり、自分の時間が出来るようになり、POOLO LIFE(*)6期への参加に繋がりました。
振り返ると、全部が繋がってるんです。旅によって自分の人生はどんどんいい方向に向き、アップデートされているなと思いました。

(*)POOLOLIFEはTABIPPO主催の旅をテーマに学ぶオンラインスクールのことです。

■世界中の香りを巡る旅をし、香りの持つ可能性を頑張っている人に届けたい

アロマや香りが好きなKeityさん。
将来的には香りに関する旅を考えているようです。

ーーこれからしてみたい旅や行ってみたい場所はありますか?
アロマや香りが好きということもあり、世界中を旅して「香りを巡る旅」もしてみたいです。国ごとにそれぞれ感じられる匂いがあると思うんですよ。実際に行ってみてどんな香りなのかを確かめ、将来的には世界各地の香りを自分で表現してみたいと思ってます。
旅先を思い出せるような香りやディフューザーがあったらステキじゃないですか?
そのスタートとしてまずはエジプト、その後はヨーロッパ、中東に行き、最後にはアフリカかなと今のところは思っています。
会社で働きながらこの旅が実現できないか勤務先と調整中で、事前申請したら1ヶ月休みがもらえる希望が見えてきたところです。1ヶ月もあれば色々回れると思うので計画的に進めていこうと思っています。

ーー香りを巡る旅.....初めて聞きましたがとても魅力的です。香りは思い出を鮮明に思い起こさせたり、人をリラックスさせる力もありますよね。

はい、そうなんです。特に、心が病んでいた時期は香りの持つ力にとても助けられました。働きづめで余裕がない日々の中で、良い香りに触れるとスーっと心が落ち着いていくのを感じました。香り1つでこんなにも心が落ち着き、安らぐんだと分かってからは毎日のようにアロマを焚いたり、アロマバスに入っていましたね。

香りによって救われた過去があるからこそ、今度は自分が何かしたいという気持ちも芽生えつつあります。世の中には頑張っている人や、中には頑張りすぎて心病みそうな人がたくさんいると思うんです。そんな方たちに向けて、香りの持つ効果等を発信してサポートしていきたいと思っています。

アロマオイルのワークショップを主催

ーーステキなお話をありがとうございました。最後に、旅をするか迷っている方へのメッセージをいただけますか?

旅に出てみると、新しい自分、景色、価値観と出会え、「自分の当たり前」がいい意味でどんどん崩れ落ちていく時があるんですよ。
世界中の人と話す中で、どんな生き方にも正解はないから自分が生きたいように生きようって思え、ありのままの自分を肯定するヒントにもなりました。
お金がなくても行ける場所や手段はいくらでもあるので、体力があるうちにたくさん行った方がいいと思います。

旅に行くきっかけは人それぞれだけど、行きたい場所や見たい場所があるなら勇気を出して、足を運んでみてほしいです。その先には、想像も出来ないようなことが待っているはず。新しい自分に出会いに、ぜひ旅に出てみてください。

迷っている時間がもったいないくらい、旅をすることによって得られるものは大きいですよ。

■編集後記

深堀するほど色々なエピソードが出て来て、全ての質問に迷いなく応えられていた姿が印象的でした。やりたいことが明確にあり、それに向かって取り組む姿を見ると、応援したくなると同時に私自身も勇気づけられ、自分ももっと行動したいと思いました。

Keityさんの今後の活躍を楽しみにしています。



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