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エッセイのようなもの

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はじめに

はじめに

2023年9月に第一子を出産した。赤子はとてもとても可愛い存在。これから赤子を愛でながら家事に育児に仕事の復帰もがんばろうっと思っていたけれど、心を保たせるのがこんなに大変なんて。

妊娠期間に保健センターで沐浴指導とこれからの育児との向き合い方、また出産を経ての夫婦間の変化のお話を聞いた。

産後は女性ホルモンの急降下やガルガル期などにより、旦那と不仲になるという。

これは一般的なお話であって

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あるべき姿

あるべき姿

今の日本にはこうあるべきという、あるべき姿に囚われている人たちが多いのではないだろうか。

私もその1人。出産前までは割と自由人で、こうあるべきという固定概念から逸脱することにより自分という人間がみえてくるのではないか!という尖った思想で海外にもたくさん行ったし、私とはどんな人間?を考え、自分のやりたいことを模索していた。

なのに出産して、守るべきものができると、子どもの安全のために〜とか、世間

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彼氏彼女と夫婦と家族

彼氏彼女と夫婦と家族

私にとって結婚は大きなものというより、「付き合う」の延長線上のようなものだった。彼氏彼女と夫婦はあまり大差なかった。だけど、パパとママになって、今までの関係性というか、心の中で繋がっていた何かは崩れていった。女性は子どもが産まれると心の持ちようが変わると聞いてはいたけれど、こんなにもありありと変わるとは。

夫と私は職場で出会い、結婚した。なのでプライベートも仕事もずっといっしょ。会話の話題もほぼ

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社会の近さと社会の目

社会の近さと社会の目

私はあと2ヶ月で30歳というタイミングで結婚した。友人たちも同じような歳に結婚をしているけれど、私はまだまだ先かなと思っていたのでびっくり。でも世間的には、田舎的には、ゆっくりなんだろうな。

田舎にいて20代後半となれば、きっとプライベートに迫る質問って浴びせられるだろう。でも、ありがたいことに「まだ結婚しないの?」「こどもがほしいならもうそろそろ考えなきゃね。」みたいなことを言われる環境に私は

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優先順位

優先順位

口論という口論ではないけれど、ちょっとしたいざこざが増えた。それはきっと私の優先順位が変わったせい。今の私は赤子第一主義。夫の提案に対して少しでも不安要素があれば全力拒否。

新居のお風呂を「銭湯みたいなタイルにしたい!」という意見に対して「すべって子どもが頭を打たないだろうか?デザインだけでなく、ちゃんと安全性と利便性を兼ね揃えた設計にしたい。」と、私。前の私なら「いいね!かわいいやん。」って肯

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日記の心地良さ

日記の心地良さ

人の日記を読むのが楽しみのひとつとなった。読んでいるとなんだかとても心地良い。この心地良さはどこから来るのだろう?

人の生活を垣間見える?もちろんそれもあるだろう。頭の中をのぞける?うん、それもある。

でも全部が全部、それらが当てはまるという訳ではない。

もともと本を読むのは好きで、大学生の時は電車やバイトの休憩で読みやすい文庫本の小説を。社会人1年目から3年目は電車通勤だったので、これまた

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パートナーというより同士

パートナーというより同士

ひとりで赤子のお世話をするのも、お風呂に入れるのも、寝かせるのも、夜泣きをあやすのも、もう慣れっ子。なんならひとりで全部できちゃう自分えらい!とも思っている。

でも出張で旦那不在の3日間、こなすことはできるけれど、なんだか心が疲れているみたい。

帰りが遅い日と変わらない日々なのになんでだろう?と疑問に思った。たぶんそれは「同士」がいないから。

帰りが遅い日でも家には帰ってはくる。(酔っ払いだ

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雨の日の

雨の日の

雨降る午前に両手足の爪を切った。することがないというよりも、今すきべこととして、爪を切った。

そんなにも伸びてはいなかったけれど、形があまり気に入らない。爪は仕事でコーヒーを淹れるようになってから、短く整えるのが好き。なので、好みの爪をキープできる期間は短い。

両手の爪を整えてから、両足の爪にも取りかかる。足の爪が短く切り揃えられると気持ちが良い。中々取れなかった汚れがきれいさっぱり取れた感覚

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言葉って

言葉って

言葉って生物「ナマモノ」だ。

少し前に書いた文章を読むと、今じゃこんな風に書けないし思わない。人が書く言葉たちはその時々の心情や環境によって大きく変わってくる。だからナマモノ。だから面白い。新鮮にその時の気持ちを映し出す。

そういった考えから、できる限り毎日、日記やエッセイなるものに、今の気持ちや考えを記すようにしている。

そして振り返った時、あの頃の自分はこんな風に思ってたのか、と。

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