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スタートアップが「スタートアップ企業」でなくなるときは?
ご覧いただきありがとうございます。
私は100人程度のスタートアップ企業で人事・労務管理を担当しています。
成長を続けるスタートアップ企業のバックオフィスをアシストするのが自身の目標です。(会社HPはこちら🌸)
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スタートアップが「スタートアップ企業」でなくなるときは?
この記事の目的
スタートアップ企業と聞くと、急成長している、内部の人のエネルギーが高い、といったイメージがあるのではないでしょうか?
スタートアップ企業という言葉は、アメリカのIT企業が集まるシリコンバレーで使い始められたもので、明確な定義はないようですが、新しいビジネスモデルをもとに新たな市場を提供し、数年といった短期間でビジネスを成長させる企業のことを指しているようです。
この記事では、このようなスタートアップが、どのような場合にスタートアップ感がなくなってしまうのか、それについて、内部で働いている人はどのような行動をとるのかを紹介したいと思います。
「スタートアップ感」がない場合とは?
まず、どのような状態が「スタートアップ感がない」と感じる状態になるのでしょうか?
上記のスタートアップの定義ですと、
①新しいビジネスモデルを提供する
②数年の間に急成長している
というポイントがあります。
個人的な感覚として、これらのポイントがなくなった際に、スタートアップ感がなくなっていると感じます。
たとえば、「①新しいビジネスモデルを提供する」については、確かに数年前は珍しいモデルだったかもしれないが、他の会社がでてきたり、すでに大手も参入している場合、「新しさ」というのは感じられなくなると思います。
そのため、たとえ企業のHP上で、「○○業界で、新しいビジネスモデルをつくりだすスタートアップ!」と掲載されていても、「もうそれは普通かな?」と思ってしまう場合があると思います。。
また、「②数年の間に急成長している」については、創業からの年数、プロダクトやサービスの提供開始年が企業のHP上に記載されていれば確認が可能です。
例えば、現在が2024年7月だとして、2024年1月提供開始、とあった場合は新しさを感じますが、2014年提供開始と合った場合は、すでに古いかな、と感じることがあると思います。
もちろん、一概にこの基準でスタートアップ感がないとは言えません。
続々と投資を受け、新しいビジネスモデルやプロダクトを社会に提供して、成長を続けている会社もあります。
そのような会社さんについては、「引継ぎスタートアップ!」というのも違和感ないのかなと感じています!笑
多少、あいまいな基準となりますが、これらをもとに、スタートアップ感がなくなった場合、社内の人がどのような行動をとるのか、スタートアップ企業で働いたり、他の会社さんの意見を聞く機会がある私の見解をまとめさせていただきました。
スタートアップ感がない場合の社員の方の動向
①新しい技術が必要な職種の人が転職をする
こちらは、おもにエンジニアの職種を想定しています。
スタートアップでのエンジニアの方への魅力は、スピード感をもって、市場に新しいプロダクトを提供できることになります。
クラウドサービスであれば、一度リリースしたのちも、重要な機能が新しく追加され、スケール感やスピード感をもって、技術を学ぶことができます。
新しい言語や技術の習得は、独学では理論を学ぶことはできますが、実践を学ぶことが難しい場合があります。
これらを短期間で身に着けることは成長をしたいエンジニアの方には魅力的です。
そのため、「新しさ」や「成長」が見えづらくなると、転職を行い、新しい企業で、さらに成長を目指す人が増えてきます。
②社員の福利厚生への要求が高まる
スタートアップ企業の採用では、スタートアップなので条件面でまだ余裕がない、という説明を面接時にしていることがよくあります。
スタートアップ企業は、基本的には投資が先行するので、会社の収支は赤字が続くことが多くなってきます。
しかし、その段階を経て、安定が見えてくると、その状態に社員の方もきづき、今まで気になっていた福利厚生への要求が高まります。
また、育児休業の期間も長くなる傾向があるように感じます。
数カ月で成長するスタートアップでは、長期間休むことは、戻ったときには別の環境になってしまうことが容易に想像がつきます。
しかし、それらが落ち着いてしまった場合には、1~2年休んでも大丈夫かな、という認識がでてきます。
会社の方向性として、安定を重視した福利厚生への投資を進めている場合はいいのですが、会社側は、まだそのような段階ではないと思っていることも多いのではないでしょうか。。
そうすると、社員さんの不満が高まり、スタートアップ感があった過去は我慢したのに、何も得られないのかな、という認識が強まってしまいます。
それを防ぐためには、会社の方針や予算・実績の概要を十分に伝えていくことが、個人的には大事なのかなという認識でいます。
まとめ
「スタートアップ感」については、あいまいな定義のため、どうしても会社側と社員さんの間で、認識の差がでてしまうと思います。
スタートアップ感があるスタートアップは魅力的ですが、スタートアップをすぎて、安定に向かう企業も、やはり魅力があると思います。
どのように会社を魅力付けしていくか、そのために、どのような人を採用していくといいか、会社ごとに、つくりあげていくことが大切なのかなと感じています!
ご覧いただきありがとうございます!
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