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福岡県立美術館杉浦非水 「時代をひらくデザイン」展

日本で初めてのグラフィックデザイナー、杉浦非水さんの事を恥ずかしながらこれまで知らずにいましたが、展示を観るとどれもこれも観たことあるポスターやアート作品ばかり!
残念ながら展示会場の撮影はNGでしたが、見応え十分でした。

杉浦非水

三越のポスターや、カルピスなどはもちろん、個人的にはヨーロッパ留学中に描かれたデッサンや、旅日記、旅写真、ホテルやカフェのショップカードやステッカーのコレクションに惚れ惚れしました。

会場には、非水さんが当時ヨーロッパに持ち込んだ木製の大きな大きな箱形のトラベルケースは、(まるでミニ箪笥位のサイズ)とてもノスタルジーを演出しており、この鞄に何を詰め込んで行き、何を持ち帰ったのか?と想像するのも楽しく他人の鞄ながらに凝視。笑

また、非水さん自らが撮影したレオナール藤田氏とのピクニック動画など、貴重なデータも多数あり、感動の嵐状態。

また、繊細で緻密な線で描かれた植物や生物の絵が素晴らしく何度も往復して鑑賞。

これまで非水さんのことを知らずにいた事が不思議なくらい偉大なグラフィックデザイナーの生涯をかけての仕事を観ることが出来て本当に良かった。

「芸術性を保ちつつ、施主の意向に沿わなければならない…」この言葉は、画家ではなく非水さんがデザイナーであることを痛感。

膨大な展示数にも驚きましたが、会場が埋め尽くされるくらいの大賑わいな来場者数にも驚きと同時に活気がある雰囲気にホッとしました。

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