観音ジョー

観音菩薩を信仰する武道家。歴史マニア。

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最近の記事

真田丸

若い頃の私は、尊敬する人は誰かと問われて「真田幸村」と答えていた時期がありました。今では「真田信繁」が正しいとされていますがここでは私自身が馴染んできた「真田幸村」で通したいと思います。幸村を尊敬していた理由といえば言うまでもなく大坂の陣における活躍です。関ケ原の合戦で西軍に味方したことで紀州九度山に蟄居となり14年もの間、逼塞した生活を強いられていたところ豊臣秀頼からの援軍要請に応じて大坂城に入城しますが、関ケ原の合戦時には30代前半だった真田幸村は大坂の陣の頃には40代後

    • 稲荷神社に参拝すべきか?その3

      数年前、当時学生だった娘と御朱印巡りに行ったときのこと。その日は朝から雨模様で途中で土砂降りに遭ったり道に迷って大回りする羽目になったりでロス時間が長く、最後に予定していて楽しみにしていた稲荷神社には時間切れで行くことが出来なくなりました。そこで私はふと思いました。前に書いた通りで観音菩薩を祀ってからというもの天気に恵まれることが多かったにも関わらず御朱印巡りの日に限って生憎の雨になったこと。何か足止めを食っているかのように、急に土砂降りになってお寺の中で雨が小降りになるのを

      • 稲荷神社に参拝すべきか?その2

        小学生の頃から長らく続けてきた稲荷神社の初詣で、毎年のことで神社の近くの道路に路駐して参拝していたところ、ある年に車を停めていた道路が駐禁になっていました。神社で警察が取り締まりをしているという放送が入ったものの、面倒臭いし参拝が終わってからすぐに車を動かせば大丈夫だろう、と高を括って大分時間が経って車に戻ったところ、路駐していた車の中で残っていたのは私の車1台だけで、私は警察官に酷く叱られることとなりました。平謝りに謝って何とか駐禁のキップは切られずに済みましたが、元旦の初

        • 稲荷神社に参拝すべきか?

          今日は初牛の日ということで、余り知られていないとは思いますが稲荷神社の日です。と言いつつ実は私も今日初めて知った話です。私は小学生の頃から毎年欠かさず父の実家の近くの稲荷神社に初詣に行っていました。40年も毎年欠かさず行っていたその稲荷神社への初詣に、私は数年前から行くのをやめています。今回はその経緯について書こうと思います。小学生の頃から毎年続けていたことですが、大晦日の夜中、年が明けた0時半とかに家を出て両親と弟と、家族揃って車で稲荷神社に向かいました。私が結婚してからは

          信長を演じた名優 3

          織田信長の姿は、教科書にも出てくる日本画の肖像画が知られています。一般の人にとってはそれ以外の信長は見たことが無いと思えるくらいの唯一無二の肖像画ですが、他に宣教師が残した西洋画も残っています。これは本物かどうか定かではないようですがかなりリアルな肖像画です。高橋幸治さんが演じていた織田信長はこの西洋画の方の肖像画によく似ています。ユーチューブで高橋さん演じる信長の動画を何本か見ましたが白黒映像で本能寺の変の場面がいくつか出てきました。本能寺の変は信長の演技が少なく緊急事態の

          信長を演じた名優 3

          信長を演じた名優 2

          NHKの大河ドラマ「黄金の日々」(1978年)では「太閤記」(1965年)で織田信長を演じて大人気だった高橋幸治さんが再び信長を演じていました。「黄金の日々」で主役の助左衛門が織田信長に舟の上で声を掛けられるシーン、「お主、武士にならぬか?」と言われて商人になりたい助左衛門は断ります。前回も書いた通りで少年時代の私はこのシーンを見ていて緊張しました。信長が怒り出すのではないか、と思ったわけですが、織田信長は怒ることなくその場を立ち去りました。これが歴史上の実際の話だとしたらど

          信長を演じた名優 2

          信長を演じた名優

          徳川家康を演じた俳優の話を前に書きました。家康に関してはこの人、と思える俳優は今のところ思い浮かびませんが、織田信長に関してはベスト、この人しかいない、と言えるのが高橋幸治さんです。今では「誰?」となりそうな古い俳優ですが、高橋さんが信長を演じたNHK大河ドラマの太閤記(1965年)では凄い人気で、ファンからは「信長を殺すな」という投書がNHKに殺到しNHKでは本能寺の変を一ヶ月延期して信長の登場回数を増やしたのだとか。これは私も生まれる前の逸話で知る由もなかったことですが、

          信長を演じた名優

          御朱印の失敗談

          これまで多くの寺社で御朱印を頂きましたが当然ながら失敗談もあります。以前に書いた話の中では失敗と言える程の話かはわかりませんが、12月に赤穂浪士の菩提寺である泉岳寺に行ったところ無茶混みで御朱印は2時間待ちとか言われて諦めたことがありました。また前回書いた秋田市でも失敗がありました。佐竹氏の菩提寺の天徳寺ですが、最初に行ったときには前回書いた通りタクシーで行きましたが、親切なタクシーの運転手さんが参拝している間は料金メーターを止めて待っていてくれるとのことでしたのでお言葉に甘

          御朱印の失敗談

          ご朱印帳と城廻り 2

          和歌山市に出張に行ったときには、出張先の和歌山市街地周辺には大きな寺社も無いようで、足を延ばせば御朱印の名所も多い和歌山ですがそこまで時間が無かったのでとりあえずそのときには御朱印は諦めて和歌山城を見学するだけという予定でした。真夏の暑い時期でしたが公園になっている和歌山城の敷地をあちこち歩き廻って、城郭内にある神社に辿り着きました。和歌山県護国神社という神社でしたが、事前にチェックしていたのかは記憶にありませんが、そう大きな神社ではなかったので御朱印を頂けるとは思っていませ

          ご朱印帳と城廻り 2

          御朱印帳と城廻り

          私が最初に御朱印を頂いたのは仙台の伊達家菩提寺である瑞巌寺でした。出張で仙台に行ったときに仕事を終えて少し観光して帰ろう、となって行ったのが瑞巌寺で、一緒にいた先輩が既に御朱印帳を持っていてそこで御朱印を貰い、そんなものがあるのか、と初めて御朱印の存在を知った私はその場で御朱印帳を購入しました。それっていつ頃だったのか、調べてみると平成11年のことでした。その御朱印帳は祖母が亡くなったときにお棺に入れたので今はありませんが中のご朱印は全て写真に撮っておきました。日付が記載され

          御朱印帳と城廻り

          安土城の石仏

          安土城跡の正面の階段、大手道を上っていくと階段に使われている石の中には石仏を使ったものが多く見られます。安土城を築城する際に大量の石が必要で石材が不足したために石仏や墓石までも徴用して材料に使ったのだとか。前にも書いたとおり私も一度安土城に行ったことがあり、この階段に使われた石仏を実見しています。私は安土城に行く前からその逸話を知っていたので、実際に階段を上っていて石仏らしきものを見つけて感動していました。ネットで見ると今は当時よりも階段に石仏の所在を示す看板が多く出ているよ

          安土城の石仏

          七福神、仲間に呼ばれる。

          我が家のリビングの鴨居には小さな七福神の置き物が鎮座しています。七福神が横並びで台に乗っていて、それぞれの高さは3cm程度の小さなものです。台の幅は20cmくらいでしょうか。素材は、よくわかりませんが赤っぽい石のような感じで彫刻ということになるのかな。さてその七福神ですが、7~8年前に夫婦で鎌倉の江ノ島に行ったときに購入したものです。そこで妻が何故か七福神の置き物を買おうと言い出しました。妻は置き物の類には全く興味が無いし、神仏の像となると尚更です。いきなり何で? と聞く私に

          七福神、仲間に呼ばれる。

          家康の師

          NHKの大河ドラマ「どうする家康」では初回で桶狭間の合戦が終わって、家康の幼少期は描かれていませんが、昔の大河では主役の武将の生涯を描く場合には教科書的な定番として子役が少年時代を演じて何回か過ぎてから主演の俳優が登場するみたいな感じでした。家康の少年時代を描くとすれば必ず登場するであろう、家康の師と言える存在だったのが太原雪斎です。戦国時代には「黒衣の宰相」などという言葉があるように僧侶が政治に介入したり大名の軍師のような存在だったりしたことも多かったわけですが、雪斎もまた

          七福神と神札

          今年も家族揃って初詣、といきたいところでしたが子供たちが社会人になって、それぞれの予定や都合があって中々難しいようです。そんなわけで私はとりあえず今年の初詣の一発目は自宅から車で30~40分くらいの場所にある不動尊に一人で行きました。成田不動尊の分霊を祀るお寺です。そこに行った理由というのが、今年はお不動様のお札を祀ろうと思ったからです。我が家のリビングの鴨居の上にはお札を祀る簡単な神棚というのか、小さな木のお札立てを置いています。これまではそこに神社のお札を祀ってきていて当

          七福神と神札

          時代劇ドラマに見る徳川家康

          NHKの大河ドラマで「どうする家康」が始まりました。ちょっと極端じゃないか、と思うくらいの新たな視点で家康を描くようです。歴史は勝者が造る、などと言われるように確かに江戸時代には「東照神君様」として神格化された徳川家康の実態は脚色されて現代に伝わっているようなところもあることでしょう。これまで大河ドラマに数多く登場してきた徳川家康も、昔は教科書通りに描かれることが多かったようですが現在はそれでは面白くない、視聴率も稼げないというわけで色々考えているものでしょう。今回の家康は松

          時代劇ドラマに見る徳川家康

          霊験の天気

          年も明けて穏やかな晴天が続いていますが、昨年は大きな台風が来て大変な災害も起きていました。新年の各寺社での御祈祷では毎年ながらそうした大災害が起きませんように、ということも神仏にお願いしているものです。昔から天気に関して神仏にお願いするのは例えば豊作のための雨乞いみたいな国家的なご祈祷とされていて、個人の都合で明日は晴れにしてほしいとかいうことは神仏にお願いすべきではないと考えられていたようなこともあったようです。しかし私は観音菩薩をお祀りしてからというもの、天候について明ら

          霊験の天気