霊験の天気

年も明けて穏やかな晴天が続いていますが、昨年は大きな台風が来て大変な災害も起きていました。新年の各寺社での御祈祷では毎年ながらそうした大災害が起きませんように、ということも神仏にお願いしているものです。昔から天気に関して神仏にお願いするのは例えば豊作のための雨乞いみたいな国家的なご祈祷とされていて、個人の都合で明日は晴れにしてほしいとかいうことは神仏にお願いすべきではないと考えられていたようなこともあったようです。しかし私は観音菩薩をお祀りしてからというもの、天候について明らかにご利益、霊験と思えるような現象を何度も体験してきました。今ではコロナ禍や時代の変化、遠隔での研修やリモート会議なども増えて出張自体がかなり少なくなっていますが、私が観音菩薩をお祀りした10年くらい前は結構県外に出張することが多かった時期でした。観音菩薩を祀って以降はそうした出張の日、毎回晴天というわけではありませんが雨が降ることがまずありませんでした。そんなの偶然だろう、と言われそうですが何でそれがご利益、霊験だと私が思ったかと言えば、その日の前日まで大雨だったとか出掛ける直前まで雨が降っていたとか、天気予報では雨の予報だったのが晴れた、みたいなことを何度も経験してきたからです。雨の筈だったのが何故か出張のときに雨が止む、みたいなことが何度も有って、これは明らかに霊験だと思うようになった次第です。あるときは出張の日に出発する15分くらい前に外を見ると普通に雨が降っていて、流石に今日は駄目だったか、と思って雨支度をしていましたが、家を出るときには雨が止んでいたということがありました。例外として、1度だけ大雨が降っていた日が有りました。その日は東京で研修のための出張の予定でしたが、研修の内容よりも私は研修先が神田の書店街の近くだったのと金曜日だったので時間を気にせず帰りに本屋に行けるというのを楽しみにしていました。しかしその日は台風が直撃する予報でした。電車が止まってしまえば出張には行けません。前日から大雨で台風が迫っていました。明日新幹線は動くのか、とJRに電話すると台風次第だとの返答でした。翌朝、ネットで確認すると新幹線はまだ動いているようでしたが普通電車は止まっていました。私は新幹線が止まってしまう前にと、朝一番の新幹線に乗るため大幅に早く駅に向かいました。無事、新幹線に乗って東京駅に到着すると、開札の前は大混雑状態でした。既に台風のために新幹線は止まってしまっていて改札が閉鎖されていたのです。私の乗った新幹線が最後の1本だったようでした。地下鉄は普通に動いていて無事研修先に到着出来ました。昼には台風も過ぎて雨は止んで、夕方本屋に行く頃には晴れていました。台風直撃という日に当たってしまってはいたものの、ぎりぎり動いた最後の1本の新幹線に運良く乗ることができて研修先に無事辿り着くことが出来たこと。これも私は観音菩薩の霊験だったと信じています。

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