zuzuki式ベストハンドレッド2023【2/4】
前回までのベストハンドレッド
100~76位までの記事はこちら!最初から見よう!
さすがに偏っている
前回の記事からこちらを読んでくれた方、ありがとうございます。
ベスハンは真ん中あたりに何を選ぶかによって人それぞれの個性が出ると思いますし、僕のベスハンもその例外ではないと思うので、ここはひとつ順番にお付き合いをいただきたい。
ただ、やけに音楽に比重があったりとか、漫画や小説、ゲームに関してそもそも十分に触れられなかったとか、ドラマはTVも配信も全く見なかったとか、そういう個性とかではない単なるジャンルの偏りによる制約が本ランキングにはあります。そういった偏りはなくしたかったので不本意でしたが、今更後悔しても仕方がないので、そういうもんだと思って見ていただけばと思います。
そんな感じですが、ここで取り上げているコンテンツ自体は面白い物ばかりなので、触れてほしいなと思います。
75位~51位
75位
『VIEWFINDER』
ゲーム内に置かれた写真の中身を3D空間に投影し空間を上書きすることができるギミックを使ったパズルゲーム。
何を言っているかわからないと思うので、上記リンク先動画を見ていただきたい。錯視を利用したパズルゲームではあるが、パズルが面白いというより、ボタンを押すことでロードなしに映像が変容する驚きと快感が醍醐味なゲーム。ちなみに『Portal』的な空間ワープ要素もある。
一応、このゲームにはストーリー的なものもあるが、ありきたりな感じでそんなに大事な要素ではなかった。
74位
脇田もなり『UNI』
シティポップ系の曲を歌う女性シンガーの4年ぶりのアルバム。
前作で現代シティポップ歌謡的な路線はやり切ったのか、またはコロナ禍を経ての表現の変化からか、落ち着いていながらもアッパーな感じのディスコ/ハウスミュージックの曲やチルな感じの曲で本作は構成されており、結果的に時代の雰囲気を表すかのようなアルバムとなっている。
極私的な感想になるが、彼女が2016年まで在籍していたEspeciaの時代から前アルバムまでの頃と比べると、歌手として落ち着いた感じと垢ぬけた感じが出ており、良い意味でもうアイドル時代の延長として見ることができないなと思ったりした。
73位
RAY『Camellia』
「極北を目指すオルタナティヴアイドル」をコンセプトに活動するアイドルグループのアルバム。オルタナパンク、シューゲイザー、テクノなどを取り込んだ曲が特徴で、実際にそういうジャンルのバンドマンが楽曲提供をしている。
楽曲クオリティはかなり高く、いわゆるオルタナ好きが好きそうな曲ばかり。だが、楽曲クオリティに能力値全振りみたいなアイドルグループは飽和してしまっているのが現状であり、面白みだったり新規性という点では微妙な印象がある。
72位
ゆいざらす『月面サンパウロ化計画』
元ゆるめるモ!で、現在は鳥 very birdのメンバーである、ゆいざらすのソロアイドルとしてのEP。
「モーゼにたのもーぜ」「ぶら汁神」などアホっぽいタイトルの曲が本当にアホっぽくて面白い。ゆいざらすの不安定な歌声とミニマルな感じのサウンドが上手く調和して変に浮遊感を感じるのも良い味わい。
71位
(アニメ)『お兄ちゃんはおしまい!』
スタジオバインド制作のTSもののアニメ。引きこもり男性が女児(中学生)になって、日常を謳歌する話。
ヌルヌル動く豪華な作画がアニメ化においての面白さの肝であり、ロリっぽさが増した丸みのあるキャラデザも良い。はっきり言わずとも明確にオタクカルチャー的な作品ではあるが、主人公を中心に学校(友達)と家庭を交互に描く夕方のファミリーアニメっぽさのある話の構造になっており、見てて安心感があった。
あと、脇を固める声優が石原夏織、金元寿子、津田美波という、10年くらい前ですか?っていう布陣が懐かしさもありつつ良かった。
70位
FIFTY FIFTY『The Beginning』
4人組K-POPアイドルグループのEPで、ヒットした曲「Cupid」が収録されている。というか、その他の曲は2022年にリリースされたEPに収録されているものなので、実質「Cupid」のためだけのEPである。
バキバキのガールクラッシュな感じの曲とは違い、穏やかな感じで踊れる曲が特徴("イージーリスニング"と呼称されているらしい)。
Newjeansとともにガルクラ一辺倒のK-POPアイドルの流れを変えるゲームチェンジャー的な立ち位置を期待されたのだが「Cupid」リリース後、メンバーと運営のゴタゴタにより裁判沙汰となってしまい活動がストップすることとなった。そして、結果メンバー4人のうち3人が契約解除となりグループを離れることとなってしまった。このEPは騒動後、メンバーが契約解除される少し前にリリースされたもの。いろいろ複雑だけど曲はいいのでね.…..。
69位
『DREDGE』
クトゥルフ的な「コズミックホラー」と「海釣り」を合わせたインディーゲーム。たまに何か変……?な魚が釣れたり、夜に航海すると”何か”に船を攻撃されたりするホラーな世界観を味わうゲーム。
だが、どちらかというと時間管理要素がメインのゲーム。日が昇っている間は船が襲われず安全な航海ができるため、その限られた時間でタスクを消化し、夜になったら帰港して朝まで休み、またタスク消化を開始するという風にサイクルを短いスパンで繰り返すのが楽しく夢中になってしまう。釣りやサルベージに時間を使いすぎて夜になってしまうと、真っ暗な海を航海しなくてはならなくなるが、それもスリルがあって面白い(ぶっちゃけホラー要素はあまりないが)。
一応クトゥルフ神話的世界観を感じるゲームだが、クトゥルフ神話生物の名前が出てくるとかでもないので、雰囲気クトゥルフである。
68位
The Japanese House『In the End It Always Does』
イギリスの女性SSWの2ndアルバム。日本の家は関係ない。
昨今のドリームポップ的なフォークミュージックのアルバムだが、ちょっとしたネオアコっぽさがアクセント的な要素となっていて、単に繊細ではない個性となっている。まあハッキリ言ってThe 1975っぽくて、そこが良い点と思う。
アルバムには実際にThe 1975のマシュー・ヒーリーや、Bon Iverのジャスティン・ヴァーノンが制作で参加している。
67位
酒徒『あたらしい家中華』
中国家庭料理を日本人向けに紹介するレシピ本。中華料理の「味が濃い」「脂っこい」という日本人の固定観念を転換させることを目的としている本で、簡単で味薄めでヘルシーなレシピが並ぶ。
単なるレシピ本ではなく目的意識、思想がしっかりあるのがよかった。例えば、鶏ガラやオイスターソース、豆板醤などの定番中華調味料を一切使わない(使っても紹興酒くらい)、中華鍋(または深底フライパン)さえあれば基本OK、「豆腐と小葱とごま油を混ぜて完成」レベルからレシピを載せている、等々の点で著者のこだわりを感じられる。
また、本書の中で明言されているわけではないが、健康志向だったり虚無飯だったりが流行るこのご時世に、中華(家庭)料理は実は日本人のニーズにピッタリ合うものなのだ、ということをこの本は提示している。その「中華料理」概念の更新というか脱構築を目指しているスタンスが良かった。
66位
『フローラとマックス』
『はじまりのうた』や『シング・ストリート』などの音楽映画を撮るジョン・カーニー監督の作品。Appletv+で配信。
グレかけの息子と夫と別居中のやんちゃなママが新しい共通の趣味である音楽を通じて親子の繋がりを取り戻す話。息子がMacのGarage Bandはじめて作曲してラップするシーンとか良いし、UKドリル的なカルチャーが身近にある環境で息子が犯罪に染まらなかったのも良かったねえと思える作品だった(高いサンプラー万引きして捕まって施設送りになるけど)。
オンラインギター講師と主人公との恋愛のくだりが長くて冗長なのが玉に瑕だが、ラストのライブシーンによる大団円ですべてが肯定され多幸感あふれる結末となったので、終わりよければすべてよしだった。曲もやはりとても良い。そのへんはさすがジョン・カーニーである。
65位
『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』
ゲゲゲの鬼太郎 アニメ第6期につながる(?)目玉おやじが普通の人間っぽい姿をしてた頃のエピソードの映画。
戦後の因習残る山奥の村の名家で起こった連続殺人事件という角川で横溝っぽい話だが、ミステリは主軸ではない。そのことで多少の肩透かし感があったものの、おどろおどろしさのあるテーマと話で面白かったし、墓場鬼太郎を彷彿とさせるラストの二次創作感も鬼太郎6期としての原作再解釈と捉えるならばよいのではないかと思う。
が、入場特典をいろいろ用意して映画館が満席で予約とれないとかやめてくれよと思ったし、ぶっちゃけこれ何回も観るほど面白くはないだろ、とは思った。
64位
『ファミレスを享受せよ』
2022年に無料公開されていたインディーゲームの製品版。レトロPCのゲーム的な絵で深夜のファミレス的な空間を描いたSFアドベンチャーゲーム。
ボリュームは少なめで1~2時間あれば終わるが、短いながらもゆったりとした雰囲気と、ファミレスを模した時間から隔絶された隔離空間という舞台設定がよい。プレイヤーは閉じ込められたファミレスから脱出するため、同じくファミレス内の中にいる他の人間と話しながら謎を解いていくが、その過程でだんだんと背景となる世界観が露わとなり、切ないストーリーが見えてくるのが面白かった。
小粒なゲームではあるが満足感の高い一作だった。
63位
『イニシェリン島の精霊』
『スリー・ビルボード』を手掛けたマーティン・マクドナー監督の新作。離島に住むおじさんが退屈だとか退屈じゃないとかで仲違いして、ひたすらギスギスしてギスギスしまくった挙句、大変なことになる映画。
老いてから新聞ラジオなどのマスメディアが普及した時代になったことで、田舎者のままではいることに耐えられなくなったなってしまったことのもの悲しさを感じる。作中、たびたび海の彼方から聴こえてくる戦争の音も、もの悲しい。
あと、主演のコリン・ファレルの眉毛が良い。役柄も相まって本当に可哀想なのよね……。
62位
『8番出口』
人気の個人製作のゲーム。異変を見つけたら引き返す、異変がなければ先に進む、というシンプルなルールとちょっとしたホラー要素により配信ウケが非常に良く、バズった。また、公式が後続の類似ゲームを「8番ライク」と呼称するよう呼び掛けているのもあってか、類似のゲームが続々制作されるムーブメントとなっている。
制作者は『I’m on Observation Duty』という監視カメラで異変を見つけるゲームから本作を着想しており、ちょっとしたアイデアの転換で別の面白さが生まれるという好例だろう。インディーゲームに限らず、今後のゲームの形式に影響を与えそうな一作だった。
61位
『逆転のトライアングル』
金持ちが一行がクルーズ船でひどい目にあい、遭難した海岸では掃除婦が金持ちたちの生殺与奪を握ることになる映画。
中盤までのポリコレ的なあれこれとか資本主義とか戦争とかいう真面目そうなテーマが、ディナーのゲロ祭りシーンと汚水逆流シーンによって明後日方向ににうっちゃられる展開が良い。いけ好かない金持ちがひどい目にあってるぞ!サイコー!!ってなる。
遭難後の展開はわりと凡な話だったが、漂着した海岸が実は無人島でもなんでもなく、リゾートの裏側の人が来ない場所だったというのは不条理で良かった。
60位
由田果『君と悪いことがしたい』
少年サンデー連載のラブコメ漫画。少年誌に最適化された少女漫画みたいな印象がある。
背が低く病弱な御曹司と体は大きいが自己肯定感が低く地味な女の子の主人公によるラブコメで、自己肯定感低め女子カワイイ!小さいけどイキってる男子カワイイ!そしてふたりが尊い!っていう超シンプルで語彙力が乏しい感想がすべてではあるが、自己肯定感という現代的なテーマを扱い、イヤらしさがなく、少年誌的な文法でキュンとさせてくるのが上手いなあと思った。
あと、タイトルの「君と悪いことがしたい」が秀逸。これはつまり「あなたが好き」って言葉の言い換えですよね。「愛」って規範から逸脱するようなものだし、「悪いことがしたい」っていうのはそれを端的に言い表していて、それでいてロマンチックでもある。
(「夏目漱石が”I love you”を”月が綺麗ですね”と訳した」とかいう与太話がなぜか有名になってしまっているが、「君と悪いことがしたい」の方がよっぽどロマンチックではと思う)
「悪いこと」というキーワードを通じて愛と成長を健全に描いた面白い漫画だった(2024年に完結)。
59位
Negicco『Perfect Sense』
00年代から活動してきた新潟ご当地アイドルグループの新作ミニアルバム。コロナ禍間でメンバーがみんな結婚・出産を経験しており、これが久々の復帰作となった。
収録曲「お久しぶりです・お元気ですか」は10年ぶりの小西康陽提供の曲で、この曲が象徴するように人生のステージが変わっても、時代が変わっても、変わらずにやっていこうよ!という優しさと暖かさと強さがミニアルバム全体にあって、感動した。またライブとか見たいっすね。
58位
Midnight Grand Orchestra『Starpeggio』
ホロライブ所属のVtuber星街すいせいと作曲家Taku Inoueが組んだ音楽ユニットの2ndミニアルバム。名前の通り、夜をモチーフにした”YOASOBI”や”ずとまよ”的ないわゆる「夜好性」な感じのユニットである。
ボーカルの星街すいせいのキャラクターイメージを軸として楽曲がつくられているのが特徴的。疾走感がある曲に星街すいせいの力強い歌声が乗っかるのが心地よい。厨二的な歌詞とリズムやメロディーがテクニカルな曲が目立つのは今っぽい感じがするが、「夜」というコンセプトの扱い方についても”YOASOBI”や”ずとまよ”と共通するものを感じる。
実際かなりアルバムコンセプトがしっかりしていて、短いが聴きごたえのあるものとなっている。
57位
『ザ・ホエール』
『ブラック・スワン』のダーレン・アロノフスキー監督の新作。後ろ向きな楽観主義によって過去の出来事の核心から目をそらし続けてきた余命5日の巨漢の男が、最期に実の娘との絆を取り戻そうとする話。
病院にも行かず、娘に対する自分よがりな罪滅ぼしだけをして、それに殉じようとする主人公の晩年は本当に痛々しく救いがないものになっている。また、それがメルヴィルの『白鯨』の登場人物たちと重ねられるのは、なるほど上手いなと感じた。主人公が過食に走ってしまう気持ちはわかる部分があり、耳が痛いというか、辛い話に思った。
あと、主人公の特殊メイクはすごい。272キロの巨漢に違和感を持つことがなかった。巨漢の主人公の演技にも説得力があり、オスカーで主演男優賞受賞したのも納得である。
56位
FUWAMOCO
hololive English所属の海外双子Vtuber。
いやあ、双子コンテンツですよ!やったあ!!喋ってるときやゲームのリアクションなどで言葉がシンクロしたりとかするよ!可愛くて最高だね!!基本的に英語で配信してるけど日本語がペラペラなため、めっちゃ萌え声な日本語(ちょいカタコト)で喋ってたりもしてるよ!てか、英語も萌え声。
デビュー直後の歌枠が印象的で、双子を活かしたハモりだったり、選曲の守備範囲が異様に広かったり、やたらオタク知識が豊富だったりと面白かった。日本のオタク受け抜群だし実際人気である(二人のお気に入りスポットとして紹介された秋葉原のミスドが聖地となって、ホロライブファンの行列ができるといった珍事が最近あったりした)。
昨今、海外Vtuberが出てきたことで英語アニメ声のイメージが定着しつつあるのは何かデカい出来事のような気もする。
(余談だが、Vtuberは中の人の話はNGと前置きしつつ、この二人が2024年になってから日本に移住できて本当によかったなあと思った。ググったらわかるかもしれないし、わからないかもしれない話である)
55位
YONLAPA『Lingering Gloaming』
タイのチェンマイ出身のインディーポップバンド。大雑把に言えば高品質なドリームポップ、シューゲイザーの曲で構成されているアルバム。ちなみに全曲英語詞となっている。
陰鬱さや気だるさはなくスッキリとしていてリラックスできるサウンドが特徴で、天気のよい早朝や昼下がりに聴くと気持ちがよいだろう。アルバム全体のアクセントにもなっている「I'm Just Like That」がどことなく90年代っぽさがある名曲。
日本でも公演があったりしたようだが、アジアのバンドとして今後存在感を増していって欲しいと願う。
54位
夏川椎菜『ケーブルサラダ』
声優であり、声優音楽ユニットTrySailメンバーでもある夏川椎菜のソロアルバム。
純度の高いパワーポップの曲でアルバムが構成されていて、それが非常に良かった。複雑なリズムやらコード進行やらメロやらが持て囃される昨今の邦楽だが、歪んだギターとエモーショナルなメロディーラインでできたシンプルなポップスって良いよねという気持ちを思い起こさせてくれる。
夏川椎菜自身の歌声も曲調に合っていて、アルバム全体を通して非常に爽やか。変にオラついたロックではないロック(パワーポップ)を求めるならば、バンドが好きな方々も一聴してみてもよいのではと思う。
53位
(映画)『BLUE GIANT』
現代を舞台にしたジャズを題材にした漫画の映画化作品。とにかく熱血なジャズの話。音楽は上原ひろみが担当。作中で演奏される曲には上原ひろみの他に馬場智章、石若駿といった若手ジャズプレイヤーが参加していて、気合の入った演奏が聴ける。
演奏シーンがまあとにかく熱い。静かに浸るジャズだってあるはずだが、この映画はスポ根よろしく、ただただ「ジャズ=熱い」な世界観で突っ走って瞬間最大風速を出すパワー系な映画であり、パワーで圧倒してくるし泣かせにくる。ジャズは強いぞ!オラっ!っていうのが映画の主張とすると、演奏シーンは音楽、映像表現含め説得力がすごいなと思う。まあただ、熱いのはわかったがそれだけか…?と思う気持ちがないでもない。文句とかではなく。
そんな映画なので、賛否あった原作改変とかに関しては最適なものだったと思う。
52位
『らくだい魔女 フウカと闇の魔女』
00年代から続く有名児童書シリーズのアニメ映画化。
楽しい女児向けアニメだ!やったー!という気持ちでいっぱいになった。幼馴染男子が主人公に無自覚の好意を持ちつつツンツンしてたり、主人公親友キャラがその男子を好きだったり、主人公がそれに対し「こんなヤツのどこがいいんだろう」って思ってたり、主人公のことが好きなイケメンがいたり、もう全部が心の栄養ですね。
物語もストレートに主人公の成長や友情、そして優しさを描いているものでシンプルに良い。あと、主人公が歌うキャラソンにして主題歌(フウカ(CV.井上ほの花)『ときめきの風に乗って』)も普通に好きなやつだった。
映画は、おおきなお友達のみなさんが女児だった頃を思い出して観に行っていたらしい。『らくだい魔女』はTVアニメ化とかして今の子どもも見るべきだよなあ、と思った。
51位
星宮とと+TEMPLIME『POP-AID』
バーチャルシンガー"星宮とと"とDJとプロデューサーの音楽ユニットTEMPLIMEによるアルバム。
透明感のある”星宮とと”の歌声と、キュートでちょい切ないエレクトリックポップなTEMPIMEの曲が非常にマッチしている。曲はUKガラージ色が強く、アルバムの頭から終わりまで清涼感とノスタルジーと郊外感が同居した印象が続く。
なんとなくだが、かつてのMaltine Recoadsの空気感が近いように感じる。10年代と20年代両方の感覚を持つアルバムとでも言おうか。とにかく曲が良いので聴いてほしい。