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米国こぼれ話:コロナ時代の家事inアメリカ①洗濯がおでかけな日々

マンション内もソーシャルディスタンス

私自身、最後に外出したのは3月19日でした。外出自粛を始めてからほぼ一ヶ月たったことになります。

コンドミニアム暮らし(日本のマンションに相当)ですが、週に一度ほど一階の郵便受けに郵便物を取りに行くか、同じフロアにある共同の洗濯ルームで洗濯する以外、自宅の部屋から出ていません。

日本と異なり、アメリカのアパートやマンション内では水漏れや騒音を理由に各戸ごとに洗濯機が設置されていないことが多く、大抵住人専用のコインランドリーが建物の地下にあるのが普通です。一戸建ての場合はもちろん自由に設置できます。

時に外に設置されていたり、居住する建物の敷地内にはないために数ブロック歩いた先のコインランドリー屋さんに洗濯物を抱えて行かなくてはいけないことなどもあり、それを考えると私はラッキーな方だと思います。そういった事情もあり、アメリカでは洗濯は週に1回程度が普通です。

私のコンドミニアムは200戸以上の大型分譲マンションですが、半数以上の住民が州外に住んでいたり、別途自宅を持っていたり、また売り出し中だったりするので(注:アメリカの不動産は投資要素が強いため、中古物件の売買が多い)、普段からコンドミニアム全体の半分が空に近い状態で、各階に洗濯機と乾燥機が一台ずつしかないにもかかわらず、他の人と被ることは少ないです。

たまに被ってしまった場合、他の階の洗濯ルームも使えますが、洗濯物をもって階段やエレベーターの往復が加わり、かなりの手間になります。

今はその少ない住民が外出できずに一斉に閉じこもっているせいか洗濯物が普段より少ないのでしょう、なおさら洗濯ルームで人を見かけることはなくなりました。

現在ソーシャルディスタンス遵守のために、エレベーターも一台に一人しか乗ってはいけないことになっているため、もしかしたら、洗濯ルームで誰かが洗濯している音がしたら立ち入る気がなくなったのかもしれません。以前は私が洗濯中でもバンバン気さくに入ってきたものですけどね。

トップの写真は、エレベーターには一人だけ、の注意書きです。英語とスペイン語の両方貼ってあります。

ちなみに日本は毎日洗濯して干すわけですが、アメリカでは外で干す習慣がありません。おそらく電気代が安く、乾燥機が日本より普及していることが大きいと思います。また広い庭のガーデニングに凝る家も多く、外観を重んじる傾向もあります。そのせいか、外で干しているのを見かけるエリアはあまり裕福でないイメージがあります。

また、冬が厳しくて気温が低すぎたり日照時間が短かったり、、夏は豪雨や竜巻があったりと、外で干せない時期が一年の半分近くある地域が多いことも影響していると想像します。私自身は外で干した洗濯物のお日様の匂いが大好きだし、身近にできるエコロジーだと思いますので、そこはアメリカ暮らしで残念な点の一つです。

太陽の紫外線も強い日差しの時はウイルス殺菌に一役買うし、何より日本のように各世帯に一台あれば外にでる必要がないのにな、と思う反面、熱すぎて衣類がだんだん縮むほど強力なアメリカの乾燥機は、慣れるとやはり便利です。洗濯して1時間後には乾いているのですから。乾燥熱でウイルスや細菌もある程度は駆除できているはずです。

が、自宅を出入りして、共同施設を利用するためにはドアノブや洗濯機、乾燥機の開け閉めや操作ボタンを触るわけで、そのたびに触った手では洗濯物を直接さわらないようにし、自宅のドアノブをふき取り、家の中で他の物を触る前に真っ先に手を洗っていました。新型コロナ流行前からもそのように心がけていましたが、今は文字通り死活問題になってしまったので、うっかり忘れない限り毎回そうしています。

手洗いは忘れないのですが、ドアノブのふき取りは時々忘れてしまいます。何しろ、週一の洗濯で、色物と白物の2回洗濯機と乾燥機をそれぞれ回す必要があるため、最短で3時間かかり、その間に最低でも4回自宅を出入りして、ドアの開け閉めをするので。消毒液やアルコールはストックが限られている上、費用的にももったいないので、泡立てポンプでしっかり立てた中性洗剤の泡を塗り付けて20秒放置してからふき取っています。

手洗いの際に20秒石鹸を泡立ててからこすって流すのは、ウイルスの外壁を破壊するためなので、それと同じことをドアノブにも、という独自のアイデアです。どれほど細菌やウイルスが残っているかは検証の仕様がありませんが、何もしないよりはマシだということで。真似されたい方は自己責任でお願いいたします。



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