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アタシというHSP【2】恋愛でコケる

<確かに悲しみはあったけど
…それをウリにするとロクなことがない>


幼少期については前回こちらに書いたっ通り↓

無邪気というかアホウというか正直過ぎる面と、やたらと諦めも切り替えも早い面の二面性を維持したまま成長。

学校は起きたら行く場所だったので行っていたが、大人になって血圧というものを測ったら46/84だったので結構な低血圧。

毎朝、眠いなーと思いながらも何も考えずに学校に行けていたのは低血圧のおかげかもしれないと後から思った。


いじめとか仲間はずれもあったけど、私は『友達』とか『親密さ』に対してあまりにも無頓着だったので、違和感を感じるとしばしその様子を眺め、その後パッとそのグループを離れる。

もちろん離れる瞬間は緊張するし、怖いとも思うのだけど『媚びる、言う事を聞く、笑ってごまかす』をやってしまって結果的に相手の勢力が増すというのを家庭で体験しているので、変だと思うともう気持ち悪い。気持ち悪いけど学校は行かねばならぬので行く訳で、だったらもうそこに近づかないと決めるしかない。

じゃあ次はどこへ行こうかと見渡すと漫画が大好きでずっと絵を描いている子がいたり、じっと本を読んでいる子がいたり、結構ひとりをエンジョイしている子がいたのでなんとなーく近くに行ってみたり、「その本、知ってる…」と小声で呟いてみたり、距離を測りながらじわじわと近づいて最終的に話せたり、絵や本の感想を共有出来ると嬉しかった。

*今はいじめも陰湿で深刻化しているので私の親としての対応策は後日書きます*

私には『反抗期』などというものはなく、ただ、中学生頃からあまり話さなくはなった。
そして、ものすごくびっくりしていようがショックであろうが表情にも出さなくなる。


無邪気に思いついたことをあれこれ話した挙句が怒られるか、否定されるんだから黙っているのが得策なんだけど、黙る様になったらなったで、

「なんで黙ってるの?親の言う事が正しいから?あなたは黙るから何を考えてるか分からない!」

などと母にはキレられるという…もう意味が分からない。


自分の親に対して(なんだこのヒト…)と思うのだけど、意見などすると妙なタイミングで父に告げ口するというか、父がリビングに入って来たらいきなり「わかった?」などと、こちらからしたら(え?何時間前の話し?)ってくらい時間が経過している事を持ち出され、父が「なにが?」と聞こうものなら泣き出さんばかりに説明するという…。

母はありとあらゆる手段で父の気を引いていたのかもしれないが、便乗商法も甚だしい。


妹も割とよく泣くタイプだったので私の中には『女子、面倒くさい』と刷り込まれており(とにかく女子から相談を受ける事が多く、口から出ることと内心思ってることの温度差を感じるが指摘できずにこちらが辛い)、この湿度高めの女子との付き合いが本当に苦手で、学校でも休み時間になぜ女子は誘い合ってトイレに行くのか、果たして全員トイレに行きたいと思っているのかと謎でしかなかった。


HSPといえども私は洞察性と共感性が強く出ているタイプなので思わずペラっと言ったことがスルド過ぎるとは自覚していた(親からも『言うことがキツい、冷たい、可愛げがない、考えてからモノを言え!』と散々叱り飛ばされて来ているので)。

むしろ男子と話していた方が気がラクで、男子に囲まれて華になるのではなく、お互いに刺し違えては「バカか!」と爆笑しているタイプだったので羨ましいと思われる事もなく、平気で寝癖がついたまま学校に行っていたので女子からマークされる事もなかった。(←ちょっとどうなの…)


…という感じで中学生時代はある意味平和だったけれど女子にはものすごく気を使っていたし、相談を受ければ秘密を守った為に自分が矢面に立たされたりと、踏んだり蹴ったりだと思うことも多かった。


そんな私でも憧れの先輩とか、好きな人というのが出来た。
が、しかし、
「あの先輩、彼女いるんだって!」
の一言でさっと冷める。
冷めるというより、傷つきそうになるとさっと身をひる返して好きじゃなかった感を出すのかも。
傷ついた姿を見せるのも、弱みを見せるのもイヤだった。

高校生の終わりだったかに付き合った彼には継母がいて、子供っぽく振舞って見せてはため息をつく様な影のあるタイプ。
察するのを得意とするHSPにありがちな『私たち似てるかも、私には分かる、私が守る』という想いもあり、付き合い始めたものの、意外なことに私にも『親に依存出来なかったから彼氏に依存してみようかしら現象』が起きた。

『彼氏』というものが出来ると、毎回この現象に対する表現方法を間違えていたように思う。

だって親子って依存関係じゃないもんね。
『理想』としては、親に安心安全を提供して貰いつつ、徐々に外の世界にひとりで出て行けるように愛を持ってサポートして貰うって事だと思う。
ただ、ウチの親の当時の状況、心情、環境からしてもあれが限界で、私がこう育ったのもむしろメリットになってるから良いのだけど(ここで勘違いされたくないのだけど、許すとか気が済んだとか今は許すとかではなく納得出来ているという事なので、自分はまだ許せずにいるという方は傷つかないで欲しい)、当時は、
「親って何?大人なら何を言ってもいいの?大人ってどうして分かろうとしないの?いや、分からないなら教えないけどさ…」
と、やさぐれてるわ開き直ってるわで育って来て、急に恋愛だの彼氏だの言われても全然順応出来なかった。

恋に不慣れなだけでなく、頼る事にも慣れていないので、
『親に愛されず孤独な想いで頑張って来た感』
を利用しようとする。
女子ってこういう感じよね?弱み、見せとくべきでしょ?的に自分の中で作り上げた『女子像』を叩き起こして全力で押し出すのだが、本来の自分とかけ離れていて混乱する。

とんだ『繊細違い』なのだ。

私の中の繊細さは、細部に渡って気づく、理解する、相手に合わせて対応するがそれを相手に気づかせない、傷を見せない、弱みを見せない。
一見強そうだけど傷つきやすさは持っていて、でもそれを見せて相手が余計に傷つかないように配慮するという『ややこしい繊細さ』を持っている。

でも私のアタマに刷り込まれた繊細さというのは、守ってあげたくなるような、弱々しく控えめで何も言い出せず、何度も聞いてあげなくちゃと思わせるような雰囲気のもの(←雑!)

混乱と勘違いの中でも恋というのは不思議なもので若干のズレなどもろともしない。
自分と似たようなタイプの人と付き合うと、最初はお互いに繊細な部分に酔いしれ、『自分たちvs世界』みたいに「唯一無二のお互いが出逢えたわ、ららら〜♪」くらい浮かれてるんだかイカれてるんだかという、一見、楽しげな空気になったりもするのだけど、ここでまた躓くのが『HSP特性』の活かし過ぎ。

HSPは察しがいいし共感性も高いのでついついヒトに対して行き届いたサービスを提供しがち。
場の雰囲気を壊さず、黒子の様に必要なことに手を回すのも得意。
これを仕事に活かして収益化できれば万々歳なんだけど、恋愛となるとちょっとややこしい。

つい尽くし過ぎて気づいたら「便利屋か!」となっていたり、「あらアタシったらダメンズ製造機か!」と、呆れたり。

甘やかし過ぎて繊細さのカケラも無くなった彼らは、こちらの繊細さなどはもう聞き飽きたかの様に、「はいはい、トラウマ自慢ね!」と切り捨てる。

「誰も分かってくれない…」と悲しくもあったけれど、ある時、これを他人の相談事として聞いた時にすごく納得した。

その友人は恋愛に疲れたといい、
「私は『分かって貰いたい度』が高いのかな…。
私は彼のこと、全部受け入れて絶対好きなままで居られるのに、彼はそういうの重いんだって。
最初は同情して大事にしてくれたのに、結局、同情から絶対的な愛にはならなかったわー」
と言った。

衝撃だった。

(おーーーっ、なるほど!
アタシも、『絶対』に執着してたんだ!
親から貰えなかった(親を信じられなかったとも言う)『絶対的な愛情』が欲しかったのか!
自分を愛してもらうために、絶対的な愛でまず応えないとと思ってたんだ!
すげーーー!
健気すぎるだろーーー!
無理だわ、それ。
相手の脳みそって相手のモノだもんなー
そっちまで操作できる訳ないんだから、自分の感覚でやれる事だけでよかったんじゃない?
それを手抜きと感じて、全力で愛そうなんて思うからしんどいんだ!
なーるほーどねー、最初は同情し合って惹かれ合ったとしても、そこだけでずっとは無理だ。そりゃそうだ!)

…と、友達を慰めるテイで自分がたいそう納得したという。
やりすぎな自分を『健気』という言葉に昇格しているところが図々しいというか、ちゃっかりというか。

…とはいうものの、
頭では理解したつもりでも、なっかなか恋愛では活かせなかったなー!
ほーんと、早く知りたかったわHSP概念!


次回、結婚と育児!
もーほんと向いてないのに2回も結婚しちゃって、未だに困ってるよー!


では、
またね!

ピンク苦手な女子だったー!

サポートして頂けると嬉しいです。パソコンがそろそろ寿命なので買い換えたいです!🤣