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人生2度目の卒業制作展を終えて

こんにちは,展示と卒業旅行の後はDC2と学会用紀要が待っている院生です.
とうとうM2として大詰めを迎えつつあり,本日で学内の卒業制作展が終了.
次は2/21からの研究室のみの学外展,そして3/1からの学部・研究科全体の学外展を残すのみとなっております.
なんかD進にあたり,複数というのが苦手なくせにツイッターのアカウントも研究用アカウント作ってしまいました…不器用のくせに….

・学部の「卒制」と院生の「卒研」
デザイン科のみならず美大とかの卒業制作展て楽しいですよね.私も好きですし,結構色んな周りの美大生とかも見にきたりして,展示方法とか参考にしたりします.
私のB4の時の卒展は,体調不良のため学校に行くことができず制作物であるポスターの印刷や解説パネルの印刷,設営などを同期にお願いしてしまった苦い記憶があります.(それゆえか卒展前の空気はちょっと苦手だということを今年実感しました)
さて,今年の展示ですが今年はM2として研究を展示しなくてはいけないんですね.
プロダクト系,インタラクティブ系,そして私のいるグラフィック系の中でも制作物のある方はいいのですが,私のようにゴリゴリの分析になった研究をどう展示するかって話です.
作品は見て楽しい.じゃあ,研究は?
なんというか,ハッキリ言って微妙じゃないですか?院生なので論文を提出するのはもちろん,美大ではないので制作物が必ず伴うわけでもなく,だからと言って論文だけ置かれても面白くもないですよね.

というわけで,論文だけではなくてポスターやバナー,アイキャッチといった物を作成して吊るしたりしているわけですが,結局作品じゃないから見てくれる人は少ないですよね,歩いてふーんという感じ.

・魅力的なグラフィック?
じゃあ足を泊めてもらうためには?と思うのですが,毎年解説パネル(大体毎年A2サイズ)をイーゼルに置いて論文を乗せた什器の横に置いたりしています.ですがアイキャッチを作ることでもう少し目を引くことができます.
しかし,アイキャッチもパネルも作るのだるい…となった私がとった強行策は,2年前に同期がやっていた,アイキャッチと解説パネルをドッキングさせたバナーでした.

グラフィックデザインの研究室にいますがセンスは60%ほどしかないのでデザイナーには向いてないし基本的にイラレやフォトショでの加工とか最低限の業務はできるよくらいの人間ですが,これくらいのバナーだったらインパクトあるし,後は研究対象にしていたのが菓子というかロングセラーで馴染みのある食品だったため,ちょっと佐藤卓さんのデザインの解剖展的なアイキャッチで展示させていただきました.
(これは学外展でも見られるので今日までの学内展で見られなくても問題ありません)
そしてバナーをアイキャッチのB全(B1サイズ)に合わせたことで横幅がA版よりもあって割と載せたい情報をたくさん載せられて,かつ要旨を纏めた感じなので最悪これだけ見てくれれば大体何やったかわかるよ,というバナー1個の作成です.
これなら論文だけですが,少しは足を止めてもらえたのかな…という感じです.(なにせ制作物がないから)

・修士での展示
これ,ぶっちゃけ学部生だけでもいいんじゃない?とかたまに思ったりします.この前本学とちょっとだけ比較した千葉大さんは学部生のみの展示です.そして修士だと割と負担になりがち…と思うところもあります.制作物があるかないかにもよるので,ただのパネル展示だと高校の文化祭の発表を彷彿とさせるような展示になってしまいますし,デザイン科の展示として物が見たい…という来場者の方にはちょっと物足りなくなるのかな…とか考えてしまいます.
別に展示をやってもいいけれど,何回もやるとこれまた社会人目前での引越しやらの期間に最後の最後まで展示のスケジュールが食い込むので負担になりがち.
やるなら学外のみ,もしくは学内(学校の雰囲気見たい高校生とかもいるのかな…)と学外の計2回にして欲しいですね…(私の研究室以外は多分そうです)
私のところは研究室だけの展示というのがあるのでちょっと3回も展示か…ということでちょっと負担になりがちです.
忙しい研究室と言われている所以の1つでもあります苦笑
美大なら院生もがっつり制作しているので院生の展示もあっていいなあというのはありますが,やはり総合大学のデザイン科という美大の括りに入るような入らないようなところだと微妙なラインですね…エスノグラフィー研究してる方とかもいる中でどう展示するんだろう…というところではありました.

・これからの予定
学内展が今日で終わり,一息付くのも束の間,差し替えの論文を今日提出し,その訂正版を教授がまた保存用で持っておきたいというので印刷祭りですね.後は研究室の学外展(期間中は申し訳ありませんが卒業旅行に行ってきます!待ってろメキシコ!タコス!遺跡!空中図書館!人類博物館!)と,学外展の撤収した翌日には都美術館での学外展の搬入ということでそれだけで2月が終わります苦笑
3/1には図書館所蔵用の論文提出ということでまた論文の印刷が待っているので,それを今週くらいにしたいと思っています.(私は機関リポジトリ全文公開しますし,現在はボンタンアメで検索するとCiNiiで私だけ出てきます笑)
そして3月には一旦彼と私の両親のところに行ってから彼は引っ越し準備,私は学会の申し込みして紀要書いて研究室の引っ越しもしないといけないので,まだまだやることが山積みですね.
そして学会のために関西に行って,それから修士研究にご協力いただいた企業さんに修論できました!ということで持って行って読んでいただく予定です.
そしたら社会人枠で院に通っている同期が地方紙の記者さんなのですが,研究対象に興味を持ったその地元の記者さんがいらっしゃって取材したいと言ってくださっているとのことで,企業さんのところに行くタイミングで初の取材…?予定です.
なるべく3月くらいにしていただけると,一応DC2の業績に書けるかなとかちょっとこすいこと考えています…
(何にせよ学部の論文がないので論文数でのハンデ,学会などの業績はまだ少ないため,こういう風に自分の研究に興味を持っていただけたことがすごく嬉しいです!!!!!!!)

・博士課程でヒモ女
これはもう覚悟しました.彼も理解のある方で,最初こそ私の体調が体調だったためになんなら卒業したら一緒に関西きて欲しい,と言われたくらいでした.しかし,私としてはこの体調で働けないしそれならもっと研究したい,という思いがあったため博士課程に進学したわけでして,勿論遠距離にもなりますしちょっと凹んだり色々考えたり,そんな時期もありましたし今でもあります.
結構研究職は時期を見定めないと一生入籍できんとか脅されました苦笑
そして今,高校の部活の先輩が東大の博士に1人(D2),と後輩の修士(M2だけど多分D進)がいらっしゃいますが先輩は先日,在学中ですが入籍もしてましたし,うちの両親も向こうのご両親も入籍には特に反対もしておらず,後は彼が社会人生活に慣れて私が自立した生活をして安定したらOK的なことは言っていただいてるので私が在学中でも入籍していいよということで予定だけは一応ヴィジョンとして持っています
昨日学内展に来てくれた社会人の同期は,学部時代から続いている彼氏と遠距離でしかも彼氏はD生ということで,結婚なんて最早見えてこないと言ってたくらいなので,(私の)彼が大手メーカーのデザイナーなら大丈夫でしょ,と言われたり色々背中を押されたりして,皆色々なんだし私だけ凹んでるわけにもいかないし頑張ろうと思いました.
もう博士取ってポスト確定するまでヒモも覚悟ですし,彼も彼で「俺と離れたくないからって自分の夢諦めてまでホイホイ付いてくるような女には惚れてない」とか言い放って笑っちゃったので,研究生活をする上で後ろ盾がある安定剤としてちょっと背中借ります,という感じです.
なので懐も身長も大きな彼に感謝して,これから研究漬けの毎日をしていけたらと思います.

毎度長ったらしくすみません.
修士の行事がどんどん終わって行く中で,「研究」が自分の中でどんな立ち位置にあるのかをちょっと整理したかったですね.
研究だから展示なんて…と思いもしましたが,展示という機会を使って,"制作のための研究"だけじゃなくて"デザインを学問として研究"もしてる学生もいることを知っていただければと思います.

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