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予期せぬ出来事と、ゴールの関係。地元に根付き、愛される「アルビレックス新潟」

感動、2024 明治安田J1リーグ 第3節「アルビレックス新潟vs名古屋グランパス」

  1. 後半43分。劇的決勝点につながるディフレクションと歓喜。

  2. デンカビッグスワンスタジアムのオレンジ一色。新潟愛あふれる熱狂サポーター。

  3. まちに表れる、新潟に欠かせないインフラ「電気・ガス・水道」と「アルビレックス」。

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ホーム開幕戦のキックオフ前からキックオフ、ゴール、試合終了まで。

アルビレックス新潟のまち並み。

新潟市を中心に、新潟県全域をホームタウンとするサッカークラブ「アルビレックス新潟」。2022明治安田生命J2リーグにて、2017シーズン以来6シーズンぶりにJ1昇格を果たし、一昨日3月9日に2024 明治安田J1リーグ 第3節 ホーム開幕戦を迎える。

対戦相手は、リーグ屈指の強敵「名古屋グランパス」。アルビレックス新潟の試合をサポーターの聖地「デンガビッグスワンスタジアム」で見るのは人生ではじめてだったので、勝敗にドキドキしながら試合を観戦。

結果は見事劇的勝利。
後半43分、途中交代で入ったMFの長谷川元希がペナルティエリア手前から放ったシュートが相手DFに当たってディフレクション。相手GKの頭上を超えて、ゴール。終了間際での先制点をきっちり守りきり、ホーム開幕戦を1-0の勝利で飾る。

素人目線だが、新潟の気候・サポーターの新潟愛・選手の新潟魂・新潟全土の応援熱が大きな差分になっていると感じた。またそれらが全て結集されている、応援歌でもあり、共通のキーワードでもある、「アイシテルニイガタ」。この「アイシテルニイガタ」とチームカラーのオレンジが、スタンドを、スタジアムを、そして町や県全体を巻き込み、一枚岩の結束を誇るレベルのチームに押し上げているのだろうと思う。

俺達が ついてるさ新潟
火傷させてくれ このゲーム
俺達が ついてるさ新潟
伝えたい この想い 愛してる新潟

【ハイライト】アルビレックス新潟 vs 名古屋グランパス【J1第3節 2024.3.9】


翌日、新潟でお酒造りを営む方から聞いた「電気・ガス・水道・アルビレックス」という言葉。サッカークラブが、インフラと同じくらいに、インフラに並ぶほど、生活になくてはならないものになっていることに驚いた。思い返すと、古町のお店の至るところで、「アルビ!」「アルビ!」と飛び交っていた気がする。これだけ地元に根付き、愛されているサッカークラブは珍しい。

・クラブ名「アルビレックス新潟」の由来は、新潟に多く生息する白鳥から来ている。

白鳥座の中でひときわ輝くオレンジとブルーの二重星が「アルビレオ」。新潟には白鳥が多く飛来します。この白鳥をキーキャラクターに、オレンジには新潟の美しい夕日、ブルーが日本海の美しさが、それぞれ連想できるという3つの理由から、前身となる「アルビレオ新潟」が命名されました。その後、Jリーグ会員の条件の一つである「チーム名称条件」をクリアーするためにチーム名称を変更する事に決定。県民投票に委ねられた結果、アルビレオがさらにパワーアップし、サッカー界の王者に向かって羽ばたいて欲しいという願いを込めて「アルビレ(アルビレオ)」+「レックス(ラテン語で"王")」=「アルビレックス新潟」となりました。

クラブプロフィール

・そして、今年2024年のクラブテーマは「ONE by ONE」。ひとつずつ、一歩ずつ、一人ずつという意。

私も「アルビレックス新潟」のように、羽ばたき輝けるよう、勝つを実現できるように、これまで積み重ねてきた全てを総動員して、自分にできること、新潟のためにできることを着実に積み上げていきたい。

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「日常を楽しもう」の練習帳

予期せぬ出来事と、ゴールの関係。

新潟に来てから、予期せぬ出来事が毎日あって、それが幸せだけどつらくて、最初はビックリするけど結果うれしく想像以上の経験ができたりもするから、むずかしい。これまでのやり方が覆るというか、価値観が壊れていくというか。アタラシイやり方や価値観が築かれてると思いたいけど、まだ実感がない。だからいまの実感としては、つらいが強い。大きい小さいではなく、強い。

なんてことを言うのはきっとあまりいいことではありません。なおかつ、実感なんて必要ないかもしれないけど、とにかく、乗り越えたい壁ということは確かで。だから、明日からも挑もうと思ってて、その活力も十分にある。正確には、活力をさっきもらってきた。

そのさっきのことだけ書いて、記録して、明日へ。

まちの洋食屋さん。地元のおじいちゃん、おばあちゃんが二人で営む。今日はそこで豚キムチ定食を食べた。美味しかった。マスター(おじいちゃん、おばあちゃん)が話しかけてくれたりもして、色んな気が和らいだ。

ちょうど食べ終わった頃、あたらしい3人組のお客さんがいらっしゃった。どこかの音楽学校の先生とその生徒二人。少しお酒が入って酔っ払っている様子。すると、お店に置いてあるピアノで卒業ソングを弾き出す。定番の「白い光の中に山並みは萌えて〜」から、嵐のふるさとまで。そして、ピアノに合わせて自分でも歌い出す。最初は、卒業式終わりみたいで、今日くらいは周りを気にせず楽しんでくれたらいいなと思っていたけど、その音と歌声がまあ大きい。聞きたいマスターの声と話がほとんど聞こえなくなってしまったことで少しモヤモヤしてた。

けど一周回ってなんだか愛おしくも思えてきた。モヤモヤ感じてる時間がもったいない、損だと感じるようになった。そしてその音楽が身に染みてくるようになった。不思議。

その体験をきっかけに、自分の無知や未熟さゆえ、知らず知らずのうちに誰かをモヤモヤさせてしまっていることがあるかもしれないから、本当に気をつけなきゃいけないなと思ったのと、お店でのハプニングのような予期せぬ出来事も、結果プラスになり、自分の気分を変えてくれる時間を作ってくれた、このお店に来てしたかったことを叶えてくれたから、何があるか分からないなと。人や環境のせいにしないっていうのにも通じる話なのかもしれない。もっと謙虚にならなきゃと。

これまでは目的や目標、戦略、戦術、計画をとにかく大事にして、それが9割だと思って進んできて、そうすれば必ずゴールに近づけた。でもここで、そうじゃないやり方でもゴールに近づけると知った。知って、予期せぬ出来事を歓迎できるように心がけているけど、できず苦しくなってた。でも、その暗闇の中から予期せぬ出来事が救ってくれた。予期せぬから、予期できないからおもしろい。

そんなこともあったので、まだ分からず変わらなきゃいけないことも多くて大変だけど、いまはゴールを目指してとにかくやわらかく、とにかく進もうと思った。

このお店はそんなことをすべて見通してくれたのかな。温かく寛大なお店。また行こう。

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