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脳をクローゼット化する

記事を読んでいただき有難うございます。

心理学の専門家「神谷あおい」です。

人間の脳はとても優秀に作られています。人間の脳はどんなデバイスをも超える究極のネットワークとも言えるほど複雑です。

そして複雑だからこその弱点もあります。それは「情報処理の限界」です。

例えば、今じゃ当たり前の「スマートフォン」ってありますよね。どんなに優秀で高価なスマートフォンでも必ず「容量」があります。それと同じです。

人間の脳にも「容量」があります。その容量はどのくらいなのか?ある科学者が言うには「人間の脳は図書館2個分以上の知識を取り入れられる」らしいです。

それはどういう事か?

そこであなたが通っていた学校や地域の図書館を思い浮かべてみてください。そこには何冊本が置いてありましたか?

おそらく何千冊、何万冊の本があると思います。「図書館に置いてある本の内容を全部覚えろ」と言われても到底覚えられません。ですが人間の脳は図書館に敷き詰められている本の内容を全部覚えられる程の機能性を持っていると言われています。

それにそれだけでは収まらず、なんと「図書館2つ分に相当する莫大な本の内容」を全てインプット出来ると言うのです。その位人間の脳は優秀に作られています。

それなのになぜ歳を追うことに「物忘れ」が激しくなるのか?

その理由は情報を片付けていないからです。

この記事のタイトルは「脳をクローゼット化」という事で家にあるクローゼットを思い浮かべてみてください。

そのクローゼットの中身は綺麗ですか?

服はちゃんと畳められていますか?

人間の脳も同じ。「情報」をクローゼットにしまう服みたいに綺麗に入れないと、いずれ「情報」が脳の中にしまう事が出来なくなり、記憶する事が強制的にストップしてしまいます。

そうなると新しい情報が入らず、古い情報も時間が経つことに消え去っていきます。そうならない様に「クローゼット化」を目指します。

では脳の中身を綺麗にするには何をすれば良いのか?

それは「チャンク化」です。

「チャンク化」とは

情報を「1つのかたまり」としてインプットする事を示します。

こう言われても中々分かりづらいと思うので、とても分かりやすい例を紹介します。

それは「九九」です。ここで簡単な九九の問題を出します。

7× 2=?

8×3=?

4×9=?

すぐ答えられたと思います。

これこそまさに既に「チャンク化」されている脳の知識です。

普通に考えれば、1の段から9の段までの数多くの数字を「小学校2年生」の脳で覚えられる事ってとても凄い事なんです。

じゃあなんで覚えられるのか?それは全ての数字が「掛け算の数字」という1つのチャンク(かたまり)として覚えているからなんです。

では今から2桁のランダムな数字を出すので覚えてください。

23・35・19・49・53・91・13・82・16・64・38

そして1分目を瞑って、ちゃんと覚えられたか?を確認してみてください。

全部覚えられていましたか?おそらく全部覚えられた人は、そう多くはいないと思います。この様にランダムな数字を覚える事は、大人の脳でも難しい事なんです。

それはチャンク化されていないランダムな数字だからです。先程は「掛け算の数字」という1つのかたまりで覚えていたのでスーッと答えられました。ですがランダムな数字を覚えるとなると一気に難易度が高くなります。

クローゼットの中身も「ここは服、ここはアクセサリー」とジャンルに分けていると思います。この様に「情報」も1つのチャンク(かたまり)にして覚える様にすると、とても記憶(収納)しやすくなります。

例えば英語だったら

Now, we can get down to work.(それでは始めましょう。)

The class bell is ringing.(チャイム鳴ってるよ。)

Who knows the answer?(答え分かる人いますか?)

この様にそれぞれ別々に覚えようとするとすぐには覚えられません。

ですが

学校でよく使われる英語表現

Now, we can get down to work.(それでは始めましょう。)

The class bell is ringing.(チャイム鳴ってるよ。)

Who knows the answer?(答え分かる人いますか?)

この様にチャンク化(かたまり)にした途端、急に覚えやすくなります。そして英語に限らず、どんな「情報」でもチャンク化出来るので良かったらお試しあれ。

最後まで読んでいただき有難うございました。

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