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【クラスサイトの運営】〜スプレッドシートを使った朝の連絡や課題一覧の共有〜

【はじめに】
 今回は、私が担任しているクラスのために最近運用を始めたWebサイトの詳細について書きたいと思います😊
 このクラスサイトは、朝の連絡や教科係からの連絡もすべてオンラインで行ってしまおうという考えから始まったもので、時間の有効活用を目指したサイトです。

1.勤務校の現状

  まず前提として、私の勤務校ではG-suiteを導入しており、全校生徒が県から配布されたG-suiteアカウントを所持しています。

 また、朝のSHR開始から帰りのSHR終了までは原則としてスマートフォンは使用禁止ですが、それ以外の時間帯は校内でも使用可能です。 

 勤務校にG-suiteを導入するまでの経緯については、同じ学校で勤務しているけいすけ先生の記事をご覧ください↓

 けいすけ先生と、私と、もうお一人の先生の3人でG-suiteを導入した際の経緯や苦労(笑)について、詳しく記されています。もし今後同様にG-suiteの導入を検討されている方がおりましたら、分掌単位で推し進めることを推奨します。(3人だけですべてを行うのは相当骨が折れましたので...笑)

 話が逸れてしまいましたが、まずは、クラスの全生徒が各自の端末を所持しておりG-suiteのアカウントを所持していることがクラスサイト導入の条件です。(個人のGoogleアカウントでもできないことはないですが、セキュリティの関係上推奨できません)

2.なぜクラスサイトを導入したのか

 そもそもなぜ私がクラスサイトを導入したのかーー

 まず、朝のSHRの際に、その日の連絡事項を毎日伝達しているのですが、

 この連絡事項を伝えてる時間がもったいないな〜

と最近思うようになってきました。

 始業時間の予鈴のチャイムから朝のSHR終了のチャイムまで15分あるのですが、そのうちの5分をSHRの連絡などに使っているのが非常にもったいないと感じるようになったのです。

 私が担任しているクラスの生徒は進学希望が多く、2年生の今の時期から勉強の習慣や雰囲気をつけさせたいと思っています。そんな今だからこそ、朝の15分を有効に活用したいのです。

 朝の連絡事項の中には、口頭で説明する必要のないものも多く、この時間をどうにかできないかな〜と考えていました。

 そこで思ったのです。

 せっかく生徒がG-suiteアカウントを所持しているのだから、Googleスプレッドシート(Google版エクセル)を活用して朝の連絡事項を伝達するためのファイルを作成し、全員と共有して生徒自身の端末(スマホ)で連絡事項を確認してもらおう!

 つまり、朝の連絡事項はオンラインで済ませて、空いた時間を読書の時間に使ったり、勉強の時間に使ったりしよう、ということです。

 さらに、課題の一覧や、教科係からの連絡もGoogleスプレッドシートで作成し、生徒自身に記入してもらうことで、課題の一覧や教科係からの連絡もすべてサイト上で閲覧できるようにしようと考えました。

 こうして、クラスサイトを開設することに決めました。

3.クラスサイトの実際

 では、 実際にサイトの中身はどうなっているかについて書いていこうと思います。

 が、ぐだぐだ書くよりも、まずは見てもらった方が早いと思いますので、以下のリンクからクラスサイト(sample)をご覧になってください。

 なお、このクラスサイトはnoteで公開するためにオリジナルに忠実に作成したコピーになります。添付されているファイルも、すべて公開しても問題ないように編集してあります。

 Googleサイトの使用方法については、すでに多くの記事がネットにあがっていると思いますので、私からは説明しません。

 また、同じ時期にクラスサイトを活用し始めたおのれー先生の記事をリンクとして掲載します。おのれー先生の記事では、操作方法についても画像を交えて丁寧に説明されているので、Googleサイトを使用したことがないという方はぜひご覧になってください。

 さて、ではサイトの構成や掲載されている資料について詳しく説明していきます。

【ホーム】
 サイトのホームには、担任からの連絡事項(スプレッドシート)教科係からの連絡事項(スプレッドシート)、そしてカレンダーを掲載しています。ここでは、担任からの連絡事項と教科係からの連絡事項の2つを紹介します。

■担任からの連絡事項

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 このスプレッドシートは、朝の連絡事項を掲載するためのものです。

 まず、スプレッドシートを作成したら、クラスの生徒たちと共有します。(共有設定の仕方などについては本稿では触れません)
 そうすると、生徒たちは自身の端末でこのスプレッドシートを見ることができるようになります。

 どこの学校も、朝の打ち合わせがあるかと思います。その朝の打ち合わせで聞いた内容の中から、生徒に伝えるべきだと判断した情報を、私が朝の打ち合わせに参加しながらipadを使って(スマホでも可)その場でスプレッドシートに記入しています。

 私の勤務校では、職員が朝の打ち合わせを行なっている時間帯は、生徒は自身の端末を使用可能です。

 つまり、生徒たちは、私が口頭で説明する前に、自身の端末で朝の連絡事項を確認することができるわけです。

 本当に重要な連絡以外は、スプレッドシートに記入するだけで、私からは説明しません。

 この方法をとるようになってから1週間ほど経過しましたが、生徒たちは連絡を見逃すことなく、スプレッドシートに書いてある指示のとおりに行動してくれています。(例:「学級委員は12:00に●●教室集合」と書いておくと、口頭で説明しなくても生徒は自分でその連絡を確認し、12:00に●●教室に行ってくれます。)

 これにより、今までは朝のSHRで口頭で説明していたものを説明する必要がなくなりました。その分の時間が空いたおかげで、朝の15分をフルで活用できるようになりました。生徒たちは、途中で邪魔が入ることがなくなったため、集中して勉強や読書に取り組んでいます

■教科係からの連絡事項

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 このスプレッドシートは、教科係からの連絡を掲載するためのものです。

 スプレッドシートを作成したら、生徒たちが編集できるように設定します。
 そうすると、生徒たちは自身の端末でこのスプレッドシートを編集できるようになります

 いつも、朝のSHRや帰りのSHRで教科係から連絡をしてもらっていましたが、連絡は一回きりであるため、その連絡をメモしきれず忘れる生徒がいたりします。

 そこで、教科係がスプレッドシートを編集し、そこに連絡事項を書くことで、クラスの生徒たちはいつでもその連絡を見返すことができるようになりました

 これも導入してから1週間ほど経過しましたが、様々な教科係がこのファイルを編集し、クラスメイトにオンラインで連絡を伝達しています。

【資料】
 サイトの資料ページには、時間割や清掃分担表など年間を通じて使う資料や、一時的に掲載が必要な資料などを載せています。ここでは、特にこのページを細かく説明することはしませんが、生徒たちは自身の端末で必要な資料をいつでも確認することができるため、非常に助かっていると話しています。

【課題】
 サイトの課題ページには、課題一覧(スプレッドシート)を掲載しています。

■課題一覧

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 このスプレッドシートは、各教科から課されている課題を1つに集約するためのものです。

 スプレッドシートを作成したら、生徒たちが編集できるように設定します。
 教科係からの連絡のスプレッドシートと同様に、生徒たちは自身の端末でこのスプレッドシートを編集できるようになります

 帰りのSHR後に、日直がその日に出された課題を責任をもってスプレッドシートに追加します。

 これによって、生徒たちは現在自分達に課されている課題をいつでも把握できるようになります

4.クラスサイトの効果

 先ほどから何度も述べていますが、改めてこのサイトの効果をまとめます。

(1)朝の連絡を口頭で行う必要がなくなったため、朝の時間を生徒たちが有効に活用できるようになった
(2)教科係からの連絡や課題の一覧もスプレッドシートで共有されるため、生徒が情報をいつでも見返せるようになった
(3)時間割や清掃分担表をはじめ、学校生活で必要になる資料をサイト上に掲載することで、紙媒体での紛失の恐れも軽減されるとともに、簡単に生徒の端末で情報を確認できるようになった
(4)生徒たちは自身の端末で連絡事項を確認しなくてはならなくなったため、自分から情報を得ようとする態度が身につきつつある
(5)担任である私の負担が減った(笑)

 ざっとこんなところです。

 まだ導入して1週間程度しか経っていませんので、効果が薄れてくることもあれば、他の効果が表れてくることもあるかもしれません。

 しかし、このクラスサイトには多くのメリットがあると感じています。

 この記事を読んでくださっている先生方、ぜひクラスサイトを立ち上げてみてはいかがでしょうか。

【おわりに】
 今回は私が最近運用を始めたクラス用Webサイトの詳細について書きました。
 まだ始めたばかりですが、多くの利点があり、手応えを感じています。

 今後も、サイト内のページを増やしたりするなど、サイトを活用した挑戦をどんどんしていこうと思っています。

 G-suiteに関してのご質問やクラスサイトについてのご質問がありましたら、本稿のコメントか、Twitter・Facebookにてお聞きください。

 ここまで読んでくださったみなさま、ありがとうございました😊。

 ぜひ次回の記事もお読みください🙇‍♂️ 

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