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自由律俳句「コンクリートに落ちた箱の中にお菓子」

ついやって
しまった時は
すでにもう
箱の中身は
イメージできる

すこしだけ
時を待っても
変わらない
現状を知り
箱を開けます

お菓子を喜んで手に入れたものの、そのお菓子が台無しになる瞬間は、日常の中にさりげなく登場する。

ソフトクリームが、うっかり、夏の日差しに溶けてしまったようなものだ(アリにとっては、おそらくよいこと)。

コンクリートに落ちた時の箱の「バン!」という音が、せつなすぎる……。