「できるやつ」になりたい人へ〜『仕事が早いのにミスしない人は何をしているのか?』〜
今回の書評では、飯野謙次さん著『仕事が早いのにミスしない人は何をしているのか?』から学んだことをみなさんに共有していきます。
https://www.amazon.co.jp/dp/490507374X/
「できるやつ」になりたいけど何をしたらいいかわからない
私は4月からベンチャー企業に勤めますが、ベンチャー企業において「100%絶対に失敗しない、常に完璧」というのは難しいシチュエーションだということは否めないと思います。
前例のない中で、リスクは常に隣合わせ、正解とされるものもない。自分で模索し行動し、成功に繋げていく。
しかし、それは前提として、防げるミスはしっかり防いでいくという姿勢あってこそ。そして、失敗したとき、自身がその失敗を受け止め次に繋げていく姿勢も身につけておく必要があります。
・防げるミスはとことん防ぐこと。
・失敗から立ち直り次に繋げるメンタルを身につけること。
・というかそもそも仕事できるやつになりたーい!!!
そんな課題を日々抱いていました。そんなある日この本のタイトルに惹かれました。コンビニの書籍コーナーで。即購入しました。
コンビニで衝動買いした本だった。
ためにしかならなかった。
あの時衝動買いしてよかった...!
そんな気持ちになった本書から、ミスを防ぐために特に勉強になった点を2点だけご紹介しますね。
①記憶に頼るのをやめる
②コミュニケーションでミスを防ぐ
【①記憶に頼るのをやめる】
1.インターネットカスタマイズ(95-97頁)
マニュアルなどは万人向けに作られたものですが、それが必ずしも自分自身にとって最適なものとは限らないと著者は語っています。
そのため、「皆のためのものを自分のために作り直す」ことを推奨しています。普段の業務内容はもちろん、インターネットで検索した役立つサイトもまた然り。
オススメのやり方は、
「インターネットのブックマーク機能を使って、よくアクセスするページをオンライン上でひとまとめにする」方法。
Googleで仕事用のアカウントを作るとなおわかりやすくなります。
これで自分用のトップページの完成です。業務効率化にぐっと近づきます。
※さらに「HTML」を使えば、さらに便利にページをまとめることができます。(98頁、詳しくは本にて)
この方法は情報発信ツールのマーケティングのために重要なので、競争力向上にも役立つと著者が述べています。
2.リマインダーメール
覚えていたつもりでも、付箋にかいて貼ってあっても、抜け落ちてしまうことがある予定。「うっかり」を防ぐために、この本では「リマインダーメール」が紹介されています。(以下、102-119頁参考)
「メールをメモとして使う」
やり方は簡単で、大事な用件やちょっとしたメモを自分宛のメールに送るだけ。すると次にフォルダを開くとき、未読メールがあるので必ず思い出すことができます。
「数字の記録」
対面・電話でやりとりした内容も、特に細かい数字や契約については備忘録としてメールを共有することで双方の勘違いを防ぐことができます。
「メール管理」
・受信箱にためず、すぐフォルダ分けする。
・基本即答。即答できないメールは読んだあと未読に戻しておく。
・返信はもとのメールの宛先のに載っている全員にすることで、情報共有の徹底。
「メールの書き方」
・メインの主題を前3行以内にまとめることで、相手が主題を見落とさない配慮をする。
・返信する際は、もとのメールを最後に全て引用することで、何を了解したかなど一目瞭然になる。
【②コミュニケーションでミスを防ぐ】
著者は本のなかで「伝達の度合いが仕事の出来を8割変える」と語っています。
自分も相手も完璧ではない、という前提に立つことがミスを防ぐカギです。
具体的に推奨されている方法のひとつに、「指示されたことを一段階ほぐして言い換える」(164頁)というものがあります。例えば、
「例の書類3日後までによろしく」
↓
「見積書と提案書を24日の17時までに部長にお渡しすればいいんですね。わかりました」
(164,165頁)
といった具合です。
これにより勘違いや認識の差による失敗はほぼ100%撲滅できます(164頁)。
また、ミスを防ぐ上で、信頼関係が重要だといいます。信頼関係が結ばれていないと、それだけで失敗の確率が上がります。
自分の常識より、相手の常識をキャッチすること。
外からの意見を積極的に取り入れる柔軟さを持つこと。
相手のことを考えたコミュニケーションを徹底することは、すなわちミスを防ぐことに繋がるのです。
おわりに
これまで、ミスを防ぐ方法について簡単にピックアップしてお伝えしましたが、すぐに実践できるものばかりだったのではないでしょうか。
私はこの本を読み、ベンチャーで働く上でかかせない「スピード」をいかに上げるかということを学ぶことができました。(もちろんベンチャーに限らずですが)
スピードばかり重視してもミスが増える。それならば、ミスを防ぐことでスピードを上げる。まさに一石二鳥ですよね。仕事をするうえでかかせないポイントだと思います。
今回紹介したのはほんの一部です。この本には他にもすぐにできる目からウロコな方法、ミスとのつきあい方などが沢山載っています!ぜひ手にとって読んでみてくださいね。
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