ナカモトジュンヤ@かまくら国語塾

“受験情報”や“国語”について書くなど。小説「漣の果てに。」Kindleで販売中。柳は緑、花は紅。かまくら国語塾、始めます。https://kamakura-kokugo.education/
    • 漣の果てに。
      漣の果てに。
      • 20本

      連載小説「漣の果てに。」のマガジンです。 「さざなみのはてに」は2012年に執筆しました。当時闘病中だった亡き父へのエールとして書き始めたもので、エールではありますが、テーマはまさかの「親殺し」。 大手ゼネコンに勤める父親とメーカー勤務でくすぶっている息子が、いつのまにか大きな流れに巻き込まれ追い詰められていく話。 自叙伝的な要素も多少はありますが、あくまでフィクションです。主人公の家族含めて登場する人物や設定は、実在の人とは関係ありません。念のため。 Kindle版でも販売中 https://amzn.to/3czCyD5

しゃもじのおびえ

田丸雅智さんの影響でショートショートを書いてみました。 ---------------------- 迫りくる複数の足音──。 そして、私は囲まれた。 その中の一人が私のくびれを力強…

漣の果てに。 第20話(了)

澎湃たる波浪もいつしか収まり凪が来る。然あれども、爪痕はそこかしこに残り、あるいは日常を違うものにしていく。 「退屈」が再び俺の人生の主役を狙ってひやうと矢を…

漣の果てに。 第19話

俺は見上げたまま目を閉じ、呼吸を整える。 汗が引き、唇の渇きを感じる。 「いい眺めだなぁ。ほら、圭司来てみろ。ドイツを思い出すじゃないか。ガスもほとんどないし…

漣の果てに。 第18話

「人生に頂上はない」 よく聞く言葉だが、俺はそうは思わない。誰の人生にも頂、頂点がある。そこに向かって暗中模索、紆余曲折を経ながらも登り続けるのが人生だ。 長…

漣の果てに。 第17話

朝は来る。 七十億分の一の男が苦悩を抱えていたとしても、違わず朝はやって来る。 神奈川の屋根、丹沢山。 一ヶ月前親父に山登りを提案したら、丹沢山を指定してきた。…

漣の果てに。 第16話

十日が経った。 ここというどこかに、まだ、俺はいる。 頬はこけ、目の下にはいつも以上の隈ができた。心が侵されると身体は蝕まれる。雫には病院に行けと言われている…