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文章を下支えする編集の力を図解化してみました

私ごとですが、9月に入り、noteでの毎日発信を始めてからいよいよ3か月が過ぎました。
ご覧いただいているみなさん、ありがとうございます。

「3か月」というのが自分なりのチェックポイントだったため、安堵と喜びがじわじわときております。
そして発信がモチベーションのひとつとなっていることに気付かされます。

1か月目には生み出す喜びと苦しみを知りましたが、ある程度の文量を書き続けたことで、また違った感覚を知ることになりました。
それは編集の楽しさや重要性です。

大好きな表現者であり、クリエイターである星野源さんも度々「編集が好き」ということをおっしゃっていまして。
楽しいんですよね〜としみじみと口にされるお姿。
以前は、なかなか理解ができませんでした。

でも、最近はなんとなくでも「魅力があるのかもな」と自分なりの解釈が出てきたので、初心者なりに書き起こしてみたいと思います。

久々に図解でも思考を整理します!


編集とはなんだろう

さて、「編集」というとどういう作業を思い浮かべるでしょうか。

wikipediaではこんな風にいっています。

編集(へんしゅう)とは、書物(書籍や雑誌)・文章・映画・ラジオ番組・テレビ番組・動画などの仕分け素材を、取捨選択、構成、配置、関連づけ、調整などの作業をすることである。

メディアはなんであれ、物事を取りまとめて、第三者に理解してもらえる形に手を加えることだと私は解釈しています。

例えば、なにかを取り上げるにしても幅が出てきます。

・ スコープ(範囲)
  全て満遍なく取り上げる / 重点ポイントに絞って取り上げる
  (絞るのであれば誤解を生まないように補足する配慮が必要)
・ 切り口
  一般的な捉え方 / 独自の捉え方

発信する側がなんらかの方向性を持って加工することが「編集」であり、編集する方のカラーが出る部分ではないか?と捉えました。


0→1の人と1→10の人

私が書くにあたっては、自分なりに2つの側面を意識しています。

1つは、新しいことを生み出す視点です。

0から1を生む人で、アイデアを形にしていく必要があります。
フックになるようなキラーワードを生んだり、読み手を惹きつける魅力を秘めていたり。
メッセージに情熱を捧げる熱量がこもっており、生み出す人の主観に基づいていると思われます。


もう1つは、何らかのコンテンツを編集していく視点です。

1を10にできる人で、原石を磨いて魅力を倍増できる可能性があります。
相手にメッセージを伝えて理解してもらえるために、情報を取捨選択して精査したり、構成を工夫します。
前提としては、情報に正確性が求められるため、冷静に物事を俯瞰して見れる、つまり客観に基づいていると思われます。


【noteフェス】作家・岸田さん×noteプロデューサー・徳力さんの対談でのお言葉

意識的に「編集」を捉え始めた頃、noteフェスでたまたま目にした対談で編集についてさらっと触れられていました。

noteフェス前半戦を岸田奈美さんと振り返る中間セッション

※開始22分過ぎ:徳力さん
自分が書きたいものを書く、(中略)出すっていうのと、編集をできるっていうのが結構全然違う能力で重要。noteで話題になる記事を書ける人は両方できる。
(中略)
ネタを作ってそれを見る能力、これを面白いからこういう風に書いたらいいよっていう両方が揃っている人はnoteにめちゃめちゃ向いている。noteで作品を作ることに。
(中略)
編集力があるかどうかで、同じネタの広がり方が全然違う。

まずは自分が表現したいものを取り上げるのは書く大前提ですが、読んでもらうからには見せ方にも注意を払うって大事なんだろうなあと。

先ほど触れた2つの側面(生み出す力と編集する力)がピタリとハマるかわかりませんが、バランスが備わっているのは強固なパワーになりそうです。


(話はそれますが、こちらの対談。多くの方の声にもあがっている、感想の書き方、プルチックの感情の輪の話など、気付きてんこ盛りなので他部分もオススメです)


強固な土台は編集によって作られる

noteはプロからアマチュアの方まで、様々な方が書かれている分、表現の仕方も様々です。
だからこそ如実に感じるといいますか、たくさんの文章に触れると、するすると身体に入ってくる文章や引き込まれる文章って一定数あるんですよね。
それって読み手が気持ちよくなれたり(気に障るノイズが少ない)、ハートに刺さる(主題が浮き上がってくる)文章なんだと思います。

その違いはなんなのか?

編集の力がその違いを左右している気がします。

校正(体裁上の不備を直す)は大前提として、編集含めて土台がしっかりしていると、どんな個性でも自由に遊べるイメージです。
書き手の個性やアイデアがいくら突飛でもおさまりがつくといいますか。
あらゆる個性も爆発できますし、結果的に全体として読みやすく内容が入ってくるんです。

それぞれのレイヤーとして、具体的な要素としてはこのあたりでしょうか。

校正: 誤字脱字、情報の確からしさ
編集: 情報の精査、構成(展開)
個性: アイデア、独自性、テンポ(文量)


【学び】編集視点(客観)も活かしていこう

出版されている書籍や雑誌はこの編集がしっかりなされているから、文字量があろうと、読者は気持ちよく読めるのですよね。

noteの1記事は少ない文章から書けて、編集を意識しなくともなんとかなります。笑
ですが、メッセージを発信するにあたり、今後も編集視点を意識していこうと思いました。

・ 情報を精査する(ノイズを減らして主メッセージを際立たせる)
・ 話を展開する(読者を飽きさせないように工夫する)


おわりに

お付き合いありがとうございました。
いつもと違うテーマだと、ちょっと勇気がいりますね…。

今後も区切りのタイミングで、note術について考察していけたら、と思っています。


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