#87 「アルコール依存症になって」再会、そしてWho are you ?
アルコール依存症から再起に向けて生きるブルースです
私にはまだ「夢」がある。「アルコール」とは決別し、その夢を叶える為、新らたな人生を歩んでいるアラ還だ
私の夢は、
「もう3年以上会っていない二人の息子達に酒を断って、真っ当に生きている姿で再会することだ」
離婚し家を出た時長男は10才、次男は3才だった。長男には離婚したことは中学になるまで伝えないと元妻と約束し、仕事で東京を離れている事にしていた。でも、私がDARCという依存症者の施設を脱走し、ホームレスになり元妻に財布とスマホを返してもらうために家に行った時、元妻は私をストーカーとして警察を呼んだのだった。そして私が警察にパトカーに乗せられ連行される姿を、長男は窓から見ていたと思う
長男にしたら何の出来事か全く分からなかっただろう。生まれてからずっと愛おしく育ててきた長男に最後に見せた父親の姿としては最悪だった。長男に取り返しのない傷を心につけた後悔は今でも癒えない
次男は当時3才だ。父親の記憶なんてないだろうし会ってもお互いに分からないだろう、それでも会いたい
長男は今年15才、次男は8才になる
私達は昔こんな親子だった (スマホの壁紙にしている)
前回紹介したデンゼル・ワシントン主演の映画「フライト」のラストシーンはアルコールが原因で離婚し、不仲だった息子が収監されている刑務所に面会にきたシーンで終わる
大学受験を控え息子が受験に必要な小論文を書かなければいけなかった
タイトルは「私が出会った最高の人」
担任の先生の勧めで、父親をテーマにする事にした息子の父親に聞いた最初の質問は、
「Who are you?」
「あなたはいったい誰なの?」
そしてデンゼル・ワシントンの一瞬驚いた後に苦笑いの顔でこの映画は終わる
子供にしたら、アルコールやコカインの依存症者の父親が世の中では天才パイロットのヒーロー扱い、挙句の果てに刑務所入り、いったいあなたは何者?何故そうなってしまったの?そんな気持ちでいっぱいだったのだろう
おそらく私の長男も同じ気持ちだろう。ネットで私の実名を検索すれば、過去のビジネスのキャリアが出てくる。もう既に長男は検索しているかもしれない。一方でアルコール依存症で警察に連行されて行く父親も見ている。長男も私に、
「Who are you?」と聞きたいだろう
前に大谷選手の曼荼羅の話しを書いた際に5年後の自分の未来を確信したと書いたが、それは息子達との再会が実現した事だ。その頃長男は20歳、もう立派な大人だ
その時にこのブログを読んで貰い、いったい自分の父親に何が起こり、どんな人生を送ってきたのか、包み隠さず父親が何者なのか理解してもらいたくてこのブログを書き始めたのだ
その再会の時、私はただ子供達にとって
「カッコいいお父さん」でありたい。
私の夢はただそれだけだ
私は長男が保育園、小学校と毎朝登校する際に、
「お父さんはお前の事が世界一番大好きだよ」
と伝えてきた。それは本心からだった
こんな人生になったのも自分の責任だ。その責任を取る為に私は、普通の人生を歩き出したのだ
再会の日に向けて
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