2.摂食障害ってこんな病気。

世間で知られている摂食障害ってこんな感じ。

摂食障害。
数年前からアンビ◯ーバボーやら世界◯天ニュースやらで特集が組まれていたから、知っている人がほとんどだと思う。

「拒食」食べ物を全く食べない、極端に減らす
「過食」食べ物をものすごく食べ過ぎる
「嘔吐」太らないために、食べたものを自らげろっちゃう

こんな症状が、主な摂食障害の症状。
拒食でガリガリフラッフラな女の人とか、トイレでゲロってるシーンとか、よく流れてた気がするな。

これといった原因は未だに不明で、ネットや本で調べると、だいたい

・過度なダイエット
・心因性
・家庭環境

が考えられる主な理由として出てくる。

世間一般での摂食障害という病気の認識は、こんな感じだと思う。

私、かまぼこの思う摂食障害という病。

「拒食」「過食」「嘔吐」
たしかに摂食障害の症状に間違いない。

摂食障害バリバリの時期の私は、この「大量に食って吐く」ことそのものが「病気」だと思っていた。

だから、食べない方法、吐かない方法を模索したけど、全て失敗に終わった。

というのも、「過食」「嘔吐」なんてものは、分かりやすく出てきているまさに「症状」ってだけだからだ。

風邪でいうと、咳とかくしゃみみたいなもの。
症状だけ抑えようとしたって、無理な話だ。
風邪を治さずに咳を止めることなんてできない。

咳を止めるには、体の中の病原をどうにかして、風邪を治さなければならない。

私の摂食障害という病気の病原は、「欲求不満」「承認欲求」から来る、「自己満足のための強烈な痩せ願望」と「自分の歪みを認めない傲慢さ」だった。

摂食障害のときの私は、自分の中にある「偏った考え方」しか信用できなかったし、他の人の意見なんか聞く気が無かった。

口では聞き分けの良いいい子ちゃんのフリをしていたとしても。

表面的には「たくさんの食べ物を粗末にして…それでも過食嘔吐がやめられない…でも太るのが怖い、死にたい…」と弱々しく振舞っておきながら、心の底では「いや、やっぱりこれは私の精神を安定させるために必要な犠牲では?」なんて平気で思っていたことすらあるのだ。

もはや、まじで考え方がびょうき である。

まとめてみると、

・欲求不満 思い通りにいかない、できない、気に入らないことがある
・承認欲求 人に認められたい、認められる人間になりたい

・痩せ願望 痩せて魅力的な私になってやる
・自己満足 痩せたらなんだか、楽しくなってきた、褒められることが増えてきた

・歪み 痩せてさえいれば幸せになれる、痩せることこそが全て
・傲慢 幸せになる方法を奪う奴らが悪い、努力している私は悪くない

こんな感じ。
書き起こしてみると、ほんとうに、やばい人間だ。

だけど、当時の私はやっぱり必死だったのだ。
さっきは摂食障害のことを「考え方の歪み」とか「傲慢さ」ときつく表現したけど、別の言葉で表現するなら

「摂食障害は幸せになる方法を間違えた人がなる病気」だと思う。

私は幸せになろうとして、やり方を間違えて摂食障害になった。

でも、運良く、なんとなく、ふつうにご飯やおやつを食べて、罪悪感を感じることのない生活に戻ることができた。

それまでの過程を、次回から書いていく予定です。

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