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固定種野菜を考える。

こんばんは!
【KALE FARM】のスズキです!🍂

今回は、わたしたち「ALL FARM」の在来農場で育てる『固定種野菜』について紹介します。
【KALE FARM】では在来農場で育てた固定種野菜をオンラインにて販売しています。レストランブランド【WE ARE THE FARM】では在来農場で採れた野菜をふんだんに使用した料理を提供しています。
固定種の野菜を育て、多くの方に伝えることは、「ALL FARM」のテーマでもあり、わたしたちは固定種に強いこだわりを持っています。

今回は12月に【WE ARE THE FARM】で調理する旬な固定種野菜を紹介し、なぜ固定種を未来に残すのか一緒に考えていきましょう!
それではスタートです!!😉

固定種野菜ってなに?

固定種野菜(在来種野菜)とは、在来種野菜は、先祖の実、花から取れた種から、よく年の収穫の野菜を育てる種のことです。翌年の種を採取するため、野菜を収穫、出荷するだけではなく、花を咲かせ、種を作ります。
受け継がれた遺伝をもとに、環境や土地にあった生き残りの変化のつよいものが残り、次世代の野菜へと紡ぐ生命力を持った野菜です。

一方、スーパーなどで当たり前のように見かける収穫量の多い野菜の種の主流は「F1種(雑種第一代(First Filial Generation))」と呼ばれています。これは、別系統の野菜を組み合わせ、人為的につくられた一代限りの雑種です。この種は栽培性が高く、環境に左右されず、一代目の優勢な遺伝が強調された野菜が作ることができます。雑種の一代目は両親の優性形質だけが現れるため、形や大きさも揃う性質を持ち、大量生産や大量消費にぴったりの種なのです!

わたしたちのこだわり。

通常の農家では、全て同じ形の安定した味を保持するために、F1世代の種を生産して販売し、多くの野菜はF1種で育てています。
F1種で育てることで、農家は栽培の効率化形のわるい売れない野菜の廃棄分をカットできるようになるのです。
そのなかで、わたしたちは、創業当時からF1種の野菜作りではなく在来種のみの野菜作りに専念しています!

12月の野菜
【WE ARE THE FARM】

わたしたちが12月に取り扱う固定種野菜の種類を解説します!

かぼちゃ:バターナッツ、飛騨カボチャ 
冬瓜:大長冬瓜
さつまいも:安納芋、べにはるか    
かぶ:みやまコカブ
ねぎ:元倉一本ネギ          
ほうれん草:日本ほうれん草
春菊:大阪中葉春菊          
小松菜:丸葉小松菜
水菜:晩生京水菜           
からし菜:からし菜
パクチー:露地栽培パクチー(手法)  
大根:源助大根、三浦大根
カリフラワー:野崎早生カリフラワー  
人参:黒田五寸人参
ビーツ:デトロイトダークレッド、
     ゴールデン
キャベツ:レッドエクスプレス、
      中生成功甘藍
里芋:土垂

この中から今回は、みやまコカブ野崎早生カリフラワー黒田五寸人参の3つの固定種野菜の歴史と特徴を取り上げます!

みやまコカブ

「みやま」の名称は、奥武蔵(飯能)の深い山中の採種地の意と同時に、川越・斉藤農園、所沢・古谷採種園、飯能・野口種苗研究所の3者共同しての育種活動という意味を持っていました。
「みやま小かぶ」は、やや扁平で早生の金町小かぶと腰高で中生の樋の口かぶを自然交雑させ、豊円で玉割れ少なく均整とれた形状と、緻密で甘味に富んだ肉質を目的に、選抜固定した最高品質の小かぶです。
春秋に蒔けますが、9月に蒔いて初冬に収穫したものが最も美味であり、栽培も容易である。中生かぶの血筋が入っているので、直径10cm以上に育っても玉割れせず、寒さに向かって甘味が増し、千枚漬けにして非常に美味しいです。

野崎早生カリフラワー

強健で作りやすく、外葉の割に大球を産する早生豊産種です。
大正13年(1924)愛知の野崎採種場が発表したカリフラワーの固定種で、日本で最も古い歴史を持ち、発表以来改良を加え全国で作られ現在に至っている定評のある品種です。日本の風土に最も適している、適応性の広い早生種として、全国的に広まりました。これだけ古い品種にも関わらず、今でも広く作られています。
特長としては.、作型適応性が広いので、春・夏・秋の三季まきができること。草勢が強く、耐病性に優れているので、育てやすいこと。早どりできることです。(夏まきでは定植後75日ぐらいから収穫可能)
重さは600g前後です。

黒田五寸人参

大正末期頃、大村市黒丸町の黒田正氏が日本農林社から丸山五寸を導入したことが名前の由来と言われています。長崎五寸も同地帯に栽培され、昭和10~20年に黒田・吉田両氏が採種を繰り返している間に自然交雑したものを、肩部、尻詰まり、芯のいろなどを改良して育成されました。
昭和48年には、全国の人参指定産地全面積の約50パーセントで黒田五寸が栽培され、昭和35年には、黒田五寸原種育成会が結成され、現在会員が約50人います。
この品種は、耐暑性が非常に強く、草勢の旺盛な夏播き型品種です。根色はニンジン品種中、最も濃く、中心部まで濃紅橙色(紅心)であり、カロチン含有量が非常に高いもので、肉質は軟らかくニンジン臭が無く、食味は最高であり、特に生食やジュースなどヘルシー食品としても最適です。病気も虫も付きづらく、ざつみのない甘みが特徴です。
黒田五寸人参は普通に流通する人参と違い、栽培がとても難しいです。

最後に。

今回3つの野菜の特徴や歴史を取り上げてみて、固定種野菜が100年以上の歴史を持つ野菜でありながら、今でも残されていることに大きな意味を感じました。その地域、風土ならではの味やくせに特徴を持つ固定種野菜は、その野菜が持つ独自の旨味を感じることのできる他にはない食材です。また通常の種に比べて、土地にあった環境適応能力が高く、肥料や農薬を少なくして育てることが可能なため、安全な野菜として楽しむことができます。これからも固定種野菜を育て多くの方に伝えることで、繋がれてきた想いを残していきたいです!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。😉

スズキ🍂

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