見出し画像

タイユフェールの誕生日

昨日(4月19日)は、作曲家タイユフェールの誕生日だった。

生きていれば131歳。

1日遅れになったが、ひとこと言及しておきたい。


いわゆる「フランス6人組」の紅一点。

第二次大戦前、パリが本当の意味で芸術の中心だった時代の人だ。

「6人組」のメンバーは長生きした人が多く、タイユフェールも1983年・91歳まで生き、最後まで作曲を続けていた。

しかし、「6人組」は、戦後は過小評価された。

これは、私はブーレーズが悪いと思う。

「戦後になっても調性音楽を書いているような奴は反動だ」

みたいな思想で、フランスのみならず世界の楽壇に君臨した。

それでも、「前衛」の時代が終わるとともに、まず「6人組」の師匠格のサティが復活し、プーランクなどが再評価されている。

タイユフェールは、女性作曲家の系譜の中でも注目され、再評価が進んでいると思う。

20世紀の調性音楽が正しく評価され始めたのは、最近ではなかろうか。

ラフマニノフ再興の次は、「6人組」だと思う。


死ぬまでモダンかつ清澄な音楽を追い求めたタイユフェール。私もまだ知らない曲が多く、勉強中である。

6人組については改めて書きたいが、とりあえずタイユフェールの好きな曲を1曲だけあげて、供養としたい。


タイユフェール「ピアノトリオ」




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?