街(まち)登山のすすめ 「王禅寺見晴し公園」編
「中高年の山歩き」は街中でもできる。
街中の高い所に登って、手軽で安全な「街登山」を楽しもう、という呼びかけを、前にnoteで書いた。
その時は、地元(川崎市麻生区)の細山・香林寺に登った。
今回は、同じ地元で、王禅寺見晴し公園(王禅寺2丁目)に登るルートをご紹介したい。
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このあいだの日曜日(12日)。天気がよく、街登山日和だった。
小田急線の「柿生」駅を起点とすると、まず尻手黒川道路を目指す。
尻手黒川道路を横浜の尻手方向に歩き出すと、私が「川崎のビバリーヒルズ」と呼ぶ高級住宅地「山口台」の横を通る。
「台」というくらいだから、ここですでに高い。
さらに進むと、いったん下り坂になって谷の部分(「吹込」交差点)を通過し、再び上りになったところで「王禅寺五差路」の交差点に至る。
その「五差路」をちょっと(数歩)だけ進んだところに、左に分岐する道がある。この車止めがある道が、「見晴し公園」に上る道だ。
しばらく平坦な道で、余裕をこいて歩いていると、産経新聞販売店あたりから、急坂が待っている。
この急坂はそうとうにつらく、何が街登山だバカやろーと心中で毒づきながら登っていくと、ようやく「弘法の松」交差点まで登り切る。ここまで、柿生駅から25分くらいだ。
この交差点を、左に行けば弘法松公園で、そちらも見晴らしがいいが、今回は右に行って、さらに高みの「見晴し公園」を目指す。
年季の入ったデニーズの横を通り過ぎて行くと、最後の上り坂が待っている。
ついに麻生区の頂点、「王禅寺見晴し公園」に到着! 柿生から35分くらいだ。
見晴らし公園はごくごく狭い。ベンチが二つと小さな展望台があるだけ。いま話題の都内の風呂なしワンルームマンションくらいの狭さ。
カップル2組で満杯だ。
この日はベンチが2つともふさがっていたので、公園の中の写真はとらなかった。
しかし、展望台から、遠く大山や富士山が見渡せた。
この日は気温も高かったので、もう汗は出るし、足は棒のようだし、座りたかったのだが、ベンチが2つともふさがっているので座れない。
目の前の老人が疲労困憊してるんだから、若いカップルは気をきかせてベンチを譲れよ、と思ったが、こっちを見もしない。
私はさっそく「下山」することにした。
もう少し元気だったら、弘法松公園に寄ってもよかったが、この日は疲れすぎだった。
日曜ということもあるのか、全行程で車がビンビン通る。交通事故に注意すべし。
あと、あのカップル、ムカつく。(こんな風に負の感情を引きずるとリクリエーション効果がないので失敗)
提供・街登山推進団体<nobolo>