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2代目リベラルの問題

河野有理という人(法政大教授)が、ツイッターで面白いことを言っていた。

現代の「リベラル」については、島田裕巳本になぞらえて言えば「民族化するリベラル」というか、二世、三世問題があるんですよね。「親への反発からリベラルに」世代から「親の言うことをよく聞いた結果リベラルに」世代へ、という。

マスコミに多い左翼リベラルの2代目、3代目については、小説「1989年のアウトポスト」にも書いた。

でも、「民族化したリベラル」とか、すでにそれが問題視されているのは知らなかった。

「親(または教師)の言うことをよく聞いた結果のリベラル」は、ホント、マスコミに多い。

吉永小百合や坂本龍一は、左翼リベラルで護憲派だから、マスコミから「いい人」認定される、という話は前に書いた。スキャンダルはほとんど暴かれない。

それでも、吉永小百合(77歳)が左翼リベラル、護憲派になるのは、まだ分かるんですよ。

若い時から映画界にいると、東宝争議とか、戦後の赤狩りの被害者が周りにいただろうし。

しかし、坂本龍一(70歳)になると、やっぱり「2代目リベラル」のいかがわしさがある。

彼の父親は有名な編集者ですね。都会のエリート臭がするんですよ。世代から言っても、キャリアから言っても、左翼リベラルで不利益を被ったことはないはずで、むしろ朝日新聞がコンサートを主催してくれたりする。

そういえば、園子温の「性加害」が話題だが、古い話ですよね。これまで表に出なかったのは、やはり彼が「反安倍」のサヨクだったからでしょう。

テレビによく出ていた岸井成格という毎日新聞の記者がいた。死んだらもう誰も話題にしなくなったけど。

彼は、親子2代で毎日新聞の政治部長だった、堂々たる「2代目リベラル」ですね。

テレビで、毎日新聞公認の「左翼リベラル」思想を吹聴するのが仕事だった。そのポディションは、毎日新聞内部で引き継がれていく地位らしく、今は、よく知らない女の記者がそれを引き継いでいる。

社内エリートですよ。そういうのも、何代目リベラルの一種だろう。「リベラルの民族化」に対して、「リベラルの機関化」とでもいうか。

東大にも、世間に出て「左翼リベラル」の意見を言う「枠」があると言われた。

姜尚中がそうだと言われたけど。前後が誰かは知らない。

姜尚中がまだテレビに出ているところを見ると、後釜はいなかったのかな。御厨貴は、リベラルだけど、保守寄りのリベラルで、朝日毎日系の要望には答えられたなかったのかもしれない。

御厨にはまだ学問的な業績があるけど、岸井成格とか姜尚中とかにどんな業績があるか分からない。

だけど、「左翼リベラル」的なことを、テレビで権威ありげに言う人が、朝日毎日メディアには常に必要なんですね。

そういうのを、いつの間にか、2代目3代目が務める時代になっている。

そういうのに比べると、百田尚樹とか、上念司とかは(この2人は喧嘩しているみたいだけど)偉いと思う。

マスコミから放逐される不利益をあえて甘受して、自分の思想を述べているのだから。

(でも、どちらも高須克弥のリコール運動を支援したから嫌い)



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