デスクワーク時代における働きやすさ改革
なかなか興味深いニュースを耳にした。
ラジオDJが紹介していた記事なのだが、バランスボールがここまで職場で使われる時代が来るとは、正直思ってもいなかった。確かに、過去のニュースでもバランスボールを職場の椅子代わりとして使う取り組みは見たことがあるが、まさか継続して実施しているところがあるとは。
それも、市役所で。
記事によると、バランスボールを椅子として取り入れた職員の過半数が姿勢・腰痛改善の効果を実感したとのこと。見た目は滑稽かもわからないが、僕はこのような職場における働きやすさの改善を目指した取り組みは、どんどんされるべきだと考える。
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前職では、完全にデスクワークであった。
常にパソコンに向かっている仕事だったので、腰痛と肩こりとがひどかった思い出があるが、今思えば身体のあちこちが痛かった気がする。たまのストレッチこそすれど、次に気がついた時には数時間経っていたりして、そうなると身体の強張りもひどいものだ。
立って仕事ができないものかとも思ったものである。
個人的には、座り続けることでお尻の血流が滞ってしまうのが一番厄介で、姿勢によっては感覚がなくなったりもした。そういう意味では、バランスボールを椅子にしてたまに跳ねることによって、その問題が解決できるかもしれない。遊びの動きを入れられるというのは、集中力の継続にもつながるだろう。
幸運なことに、現在はインターナショナルスクールで働いているので、座り続けるシーンというのはまずない。基本的には立って座っての繰り返しなので、デスクワーク時代よりは遥かに健康的と言えるだろう。ただ、いつ何時デスクワークの仕事をするかもわからないので、その時に備えて自分なりの働きやすさを見つけなくてはならない。
バランスボールの椅子は、そのアイディアの一つである。
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人間は元来、動き続けてきた動物で、座り続けるフェーズに入ったのはここ最近の話だろう。「最近」とは言っても、何万年何十万年の規模の中の数百年の話ではあるが。いずれにせよ、脳も狩猟時代から変わっていないらしく、動かないことには脳にとってもあまりいい影響はないようだ。脳の設定的には動くことを前提としているから、座り続けるということはストレスなのである。
こんな時代になったからこそ、僕らは意識的に体を動かして、ストレスを解消しようとしなくてはならない。
バランスボールも確かに、小さな動きを取り入れられるのでただの椅子に座り続けるよりかはだいぶマシである。だが、それも本当に小さい動きなので、そこにいかに他の動きを入れられるかが、デスクワーク時代に求める働きやすさのポイントなのではないか。
ストレッチだとか、休憩の挟み方とか、短時間での身体的なストレス解消方とか。個人的には、走るのが一番いいと思うが。
体と心は、やはり繋がっている。
体をケアすることは心をケアすることということで、その点に意識が向いているのはデスクワーク時代に突入したからこそであろうか。
2023.02.25
書きかけの手帖
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