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【軍事】空想科学『モビルスーツの軍事科学的考察』第5回/MSの動力・制御に関する考察

(全5,000文字)
本記事は完全に空想・趣味のお話です。
はじめてご覧になられる方は、まずは過去記事から順番にお読みいただけますと、内容がより理解しやすくなるかも知れません。

留意事項などもそちらに記載しておりますので、併せてご理解ください。

さてさて、今回で5回目になるこのシリーズですが…。

ロボットアニメ大好き『中2脳』のSFファンタジー大好きおじさんが、好きなことを好きなように、心の赴くままに書く記事です。

モビルスーツがもし存在するならどんなモノになるんだるうか?と言うことを既存の軍事科学技術に照らし合わせて考察してみるという、ホントに馬鹿馬鹿しくてアホらしいことを真面目に考えてみると言う空想科学記事です。

まともに読んでくれてる読者は、果たしているのだろうか…?

なんてことは全く気にせず、自分がやりたいことを、やりたいように、思い切り楽しみながら書いてます。

文章は全てかけうどんオリジナルです。いま流行りのナントカGPTとかは不使用です。

ネットですぐに見つけられるような専門的知識はなるべく、くどくならない範囲にとどめますが、どうしても必要なことは一応書きます。

いないとは思いますが、二次使用はご遠慮ください。

(過去記事はこちら↓)

【第5回/MSの動力・制御に関する考察】

はじめに

今回でMSの基本的な構造とか、技術的な話、諸々のうんちく編は最後になります。と言っても、今まで完璧に自分が言いたかった事を網羅できたか?と問われると、あとあとになって気付くことも少なくないと思うので、補足だったり、続編はあるかも知れません。

いずれにしても、超素人が勝手に、気の赴くままに書いていることですので、専門家の方が読むとツッコミ所は満載かと存じますが、ご愛嬌と言うことでお許しください。

今回の記事をもって、一応のMSというものがイメージだけですが形になるのかと思うと、オラわくわくすっぞ!(笑)

では、動力と制御のパートを掘り下げて考察していきたいと思います。

1.動力・駆動系

これまでの記事では、一応、電気式のモーターで動かす!と書いてきました。ですが、単純な電池とモーターだけだと、なんだか味気が無いと言うか、中2脳的なスパイスが足りないと言うか…(笑)

萌え萌えなのが好きな人なら『○リ顔、だけど、巨○であること!』みたいなキャッチーなキーワードがあるように、やはりMSと言う『漢のロマン』を追い求めるならば、それなりに一捻り欲しいところです。

で、かけうどんが弾き出した妄想の最適解は…

スーパーチャージャー
エアコンプレッサー
ターボチャージャー
圧搾高圧空気
インパクトレンチ(空気圧で回すモーター)
ワイヤー式の滑車や歯車
ごく普通のバネ
交換式のガスカートリッジ

こんなキーワードがぼやーっと頭に浮かんできました。

これらを組み合わせて、応用した『高圧エア式のアクチュエーター』を使ってみたらどうだ!?

なんだか、電気モーターだけで、ウィーン、ウィーンと動かすだけのモノとは、一風おもむきが違って来るのでは無いでしょうか。

言葉だけではイマイチよくわからないかも知れませんが、イメージ的には、フレームに組み込まれた筋肉にあたる部分のシリンダーを、空気の力で伸縮させるモノです。

〇 腕や脚の曲げ伸ばしの動作を空気の力だけで賄えるのか?
〇 ハイトルクなモーターや、油圧のパワーと比較して、エネルギー効率はどうなのか?
〇 陸戦兵器としての信頼性は?

疑問は次から次へと沸いてくる訳ですが…。

自動車修理工場でタイヤ交換をする時に使われるインパクトレンチは、クルマのタイヤと言う最も重要な保安部品を強いトルクで締め付けたり、ナットを外したりできるパワーがあります。同じように、エアの力で回すモーターを使えばどうなんだろう?と思った次第です。

一定の圧力をタンクなどに溜め込んでおけば、常時コンプレッサーを回しておく必要はない。また、外気を直接取り込むほかにも、2種類の科学薬品を反応させて気体を大量に発生させたものを昇圧ポンプや空気圧縮装置を介して送り込むなんて方法もあるかも知れません。(潜水艦の排水システムみたいなものの応用?)

モーターは熱を持ちますので、熱源探知されやすい。冷却システムが必要などなどのデメリットも。エア式のものも金属同士が擦れる部品はあるだろうけれど、高電圧のかかる電気モーター駆動に比べると、そこそこ熱対策は考えなくて良いのかも。

戦場では『音』が発する情報は意外と無視できない。大きなエンジンで何十トンもある巨体を動かす戦車は、何キロ先からでも、その大きな駆動音は聞こえてしまう。

通常の内燃機関に比較すると電気モーターなら音をかなり静かにできるかも知れませんが、それでも駆動音を完全にゼロにはできない。エアもプシューとか色々な音が出そうだけど、MSを動かすような大きなモーターの作動音に比べたら少しはマシかも知れない。

まとめますと…

エアを使う最大の強みは、電気式のモーターで間接を動かすのとはと違って、常に動力源を回しておく必要がないこと、瞬発的なエネルギーを発生させることができる、静粛性に優れる、摩擦による熱を抑制できるなどでしょうか。

空気圧を調整するバルブの制御は少なからず電気が必要ですし、規定圧のエアが無いと動かせないなどの弱点はあるかも知れませんが、アニメのシャア少佐ようにガンダムの腹にキックをお見舞いする必要は無いので…(笑)

足腰は、機体の安定度が火器の命中率に直結するので、ミリ単位の安定性が追求されますし、それ以上にマニピュレーター(手や指)は火器の取り扱いをする関係上、繊細な制御が求められます。

だとしたら電気駆動の方が断然有効ではないのか?との疑問もあります。

割と真面目な話をさせて頂きますと、これらの駆動技術は、近い将来に身体的なハンデを持たれてる方々の擬似的な身体機能をサポートする医療器具として使えるのではないか?とも思うんです。

だとしたら、電気式のモーターよりも、細くて小さなシリンダーをエアやワイヤーで動かした方が、より人間の繊細な動きに近いものができるんじゃないか?そう思ったところです。

このアイデアは、決して、水星の魔女の影響を受けた訳では無いのですが(どちらかと言うと、攻殻機動隊の擬体から得たヒントですが…)、人の動きを模擬するものであれば、体に不自由がある方の助けになるのは間違いないない。

脳波を検知して機械式の擬似的な肢体を制御する技術は既に研究の途上にもあります。

電気はバッテリー技術の進歩で、いくらでも稼働時間の延長は期待できるし、全固体電池の実用化が成されれば、フレーム内部の狭い隙間に蓄電池をレイアウトでき、機体形状をいびつにすることなく、小さな容積の範囲内で電気を貯めることも可能になるでしょう。

電気自動車の技術的な課題のひとつとして、この全固体電池の実用化がひとつのブレイクスルーにもなると言われています。設計上の自由度も飛躍的に向上することも夢ではありません。

しかし、電気的な駆動だと不具合が発生したときの安全を担保するリミッター機能に色々と工夫がいりますが、エア式であれば一定圧力がかかったときにドレーンから抜けるようにしておくだけで過負荷による損傷も避けられます。

(これは家電量販店のマッサージ器具に座ってて思い付いたw)

まぁ、ここで絶対にこうあるべき!的な答えは必ず出さなければならないものでもありませんし、妄想のお話しですので、と逃げさせて下さい(笑)

ちなみに、進撃の巨人で登場する立体起動装置のガス交換みたいなギミックで、エアを溜め込んであるタンクや、気体を発生させる薬液が充填されているカートリッジを交換すれば即稼働時間を更新できるのは、電気式と比べたときの強みのような気もします。

ロボットモノと言えば、グーパンチで敵を叩きのめすんぢゃ無いのか!?ここまで読んで損した!

と仰られると困りますが(笑)

そこはアームパンち…

冗談はさておき、残弾式の火器だと弾切れで継続的な戦闘に制約をもたらすのは確かにありますから、打撃系や斬撃系の動きにも耐えられる機械としての強靭さも必要だと思います。

MSと言う機動兵器が有する唯一無二のアドバンテージは、極めて前例の無い異次元の機動性能なのは間違い無いので、その要求を満たせる動力と駆動を具現化する設計と言うのが本項目の結論になります。

2.制御する技術

前項ですでに少し書いてしまってますが、脳波を検知して手足を動かせるなら、アニメのように操縦桿を握って複雑な動作をさせる必要は全くありません。

ちょっと前にYouTubeでやっていたオブソリート(直訳すると『時代遅れ』と言う意味らしい…w)と言うアニメがありましたが、あれはボトムスのスタッフが現代版ボトムスを描いたアニメだとどこかのネットで読んだ記憶がありますが間違ってたらすみません。

得体の知れない宇宙人の技術が、既存の近代的軍隊と戦うと、こんなんなってしまう!的な描写がとても興味深く描かれていて、兵器の描写なども凄くリアルに再現されています。

T-90戦車のERAが無い部分に対戦車火器で攻撃してるシーンなどは鳥肌がたちました。

話がそれましたが、同アニメでは、考えただけでロボットが動いてくれると言うテクノロジーが描写されていました。

要はソレです(笑)

ちょっと飛躍してますか?いや、意外とあの世界はすぐ近い未来の話だと、かけうどんは思ってます。

あと10年もしないうちに、人間と殆ど遜色のない滑らかな動きをするアンドロイドが、今まで人間がやっていた殆どの仕事を肩代わりしてくれる時代がまもなく来る。(…だんだんMSの話とは大きくズレてきてますが(笑))

となると、膨大な共試データを保管したサーバから動作に必要な部分だけを必要な時に必要な分だけ引っ張ってきて使い、ハードウェアを制御するのが最も高率が良い。いずれ来る自動車の自動運転にも応用が効くような話じゃないかなとも思うんです。

少なくとも、そのアーキテクチャーは戦場の無人化に欠かせない技術にも繋がって行くのかもしれませんが…。

最終的な結論として、劇場版機動警察パトレイバーで描写されていたような、オペレーティングシステムで機体の基本的な姿勢制御を行うことは不可欠かと思われますが、直接ハードウェアを動かす仕組みは、操縦桿を握ってガチャガチャするのは、あくまでも油圧ショベルカーを動かすレベルのことで、細やかなマニューバーは脳波制御になるのかなと考えました。

3.まとめ

いつもの記事に比べますと、若干文字数が少ない気もしますが、決してネタ切れ息切れで手を抜いてる訳ではありません(笑)

駆動系や動力の話をもう少し掘り下げて書けたかもしれないかな?とは思いましたが、結局は、MSの手足を機械的に動かすこと、それをいかに電気信号で正確に動かせるか?と言うだけのことなので、実はそんなに難しいことではないのかなと考えると、おのずとこの文量になってしまいました。
長ければいいってものでもありませんが(笑)

最後になりますがアニメ機動戦士ガンダムをリアルタイムで見て育った1人のSFファンタジー大好きおじさんの中2的な妄想のお話しにお付き合い頂きましてありがとうございました!

今回までで基本的な要求性能はある程度イメージ化が出来たので、次は少し運用面での妄想などしてみようかな?と考えております。

最後までお付き合い頂きまして、ありがとうございました。







(参考文献など)
文献と言うよりは、かけうどんが定期的に購読していたり、過去に紐解いて勉強した参考書などです。

〇 ジェーン年鑑(主に1990年代~2022年)
〇 JDW誌
〇 軍事研究(平成元年~)
〇 歴史群像(たまに気に入ったら買うか読む)
〇 防衛白書(創刊~令和3年度まで)
〇 月刊PANZER
〇 THE March(廃刊)
〇 書籍/数え上げるとキリが無いので書けません(笑)
軍事に関するもの全般(戦略、作戦術、戦術、戦記(史実系)、戦史・歴史(世界史、日本史、全年代)、兵器、軍事科学技術)軽く、2~3千冊以上は読んでいます。
〇 フィクションものの戦記ものもスキですが、偏ってますので書籍・作者名などのご紹介は割愛します。

小生肩書などは公表していないのですみません。

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