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寝る前に開ける冷蔵庫

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夜、寝る前に開ける冷蔵庫みたいにちょっとしたタイミングでちょっとした楽しみを感じた事を書いていきたい。
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記事一覧

#11 朝ごはんと起床と殴り込み

#11 朝ごはんと起床と殴り込み



【タコさんウィンナー朝ごはんに殴り込み】
年々朝食が適当になっている。子供の頃はパン派?ご飯派?という食べる前提の派閥が出来ていて、コーンフレーク派の友達に憧れを抱いていたのだけど、大人になると食べる派?食べない派?という派閥になる。健康診断の問診票でも聞かれるくらい大人にはメジャーな派閥だ。ちなみに僕は食べられる時は食べる。というどっちつかずのポジションにいる。

世の中の「朝ごはんは食べた

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#10 めでたいチェックポイント

#10 めでたいチェックポイント



【初夢に干支が乱入】
あけました。2021年。知っている数字の並びなのにカウントが1上がっただけなのに、未来に突入!と単純にわくわくする。新しいものって新鮮でキラキラしている。それが脳内で作り出されただけのものでも。そのうち受け入れるというか、飽きてしまうのだろうけど。

毎年干支が変わるけど、子供の頃は強いて言っても自分の干支にくらいしか興味が無く、あると言っても「おっ!」と声を出しておしま

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#9 夏の扉を開けて

#9 夏の扉を開けて



【名前を呼ばれただけなのに怒られていると勘違いしてビビるコアラ】
油断している時に名前を呼ばれるとビビる。なんだかんだ呼ばれる前は予感があったりするものだ。目線を感じたり、何となく遠くで聞こえる会話の流れだったり、近づいてくる音とか温度とか、でもたまにノーモーションで声をかけて来る忍者のような人や、こちらが完全に上の空だったり餃子に似た雲を探している時に限って声をかけて来る暗殺者のような人がい

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#8 マスクは顔の一部です。

#8 マスクは顔の一部です。



【肉まんが頭に落ちてきてほっこりする】
段々と暖かくなって「そう言えば夏だ。」と分かってはいるけれど、コンビニのレジ横に肉まんがぬくぬくとケースに入っているとまだ冬なのかな。と思う。「思う」というか、寒い日にぬくもりが欲しいからという理由で肉まんが買いたいからそう思いたいだけなのかも知れない。寒い日に肉まんを買って手を温めながら大事に持って帰るのは冬の中でも特別に好き。頭に乗せたり、肩に乗せた

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#7 食べ物が目の前に現れた

#7 食べ物が目の前に現れた



【ワレワレはタコさんウインナーだ】
タコさんウインナーは可愛い。目で楽しむ料理の一つ。タコさんウインナーを作ろうと思い立ってから実行するまでの時間のニヤニヤしちゃう感じ、作業中もあんなに面倒で集中力がいるのにただただ楽しい。切り込みを入れて焼いて、お弁当箱に入れるまで、愛着が湧くのには十分な時間。見た目で人を楽しませる事は特に準備段階でわくわくすると改めて思う。
僕が実際にタコさんウインナーを

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#7 お子様が1歳になりました

#7 お子様が1歳になりました



子供が生まれてから1年が経ちました。
最初は全く動けなくてその場でシタバタ動いて、それが楽しそうで何よりも可愛くて、永遠に見ていられるな。なんて思って気がついたら1日が終わっていることが何度もありました。そんな呑気な気持ちで子供を見ているのに対して子供の成長はとてつもなく早く、どんどん出来る動作が増えて目が追いつかない程のスピードで僕らに近づいて来て、その近づいてくるスピードに「ちょっと待って

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#6 えび天を抜いたあなたは今日から勇者です

#6 えび天を抜いたあなたは今日から勇者です



【かにぱんを野生にかえす】
かにぱんはファンタジー
コンビニやスーパーの惣菜パンコーナーで色々なパンが味や食感を思い出させるように表現している中でひときわ異質を放っているのがかにぱん。パンにかに!?かに味なの?と最初思った。ガリガリ君のたまにでる変な味シリーズみたいに期間限定物かと思ったらどうやら長寿商品らしい。味もカニ関係なくミルクパンのような風味でほんのり甘い。
どういう経緯で出来たのだろ

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#5 サンドイッチを散歩する

#5 サンドイッチを散歩する



【サンドイッチを散歩する】
サンドイッチは中身(具)が見えているのに想像以上の味がする。サンドイッチを口に入れてパンをクッションに上から噛むと順番にハム、レタス、チーズと味が増えていき、最後に全部ごちゃごちゃになる瞬間が御馳走!ただ、よく噛みしめているとどんなに口の中でごちゃまぜにしていても味は整列され続けているのだ。どんな計算で重ねられているのだろう。一時期サンドイッチを作るのが楽しい瞬間が

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#4 産まれて出会えて

#4 産まれて出会えて

去年の春に子供が産まれた。今思うと産まれる前は生死についてずっと考えていた。確かに妻のお腹の中に命はあるけれど、姿が見えない命を前に「この状況はなんだろうか。」と頭を震わせていた。僕は「カミングスーン状態」と勝手に呼んでいたけど名前のダサさに恥ずかしくて誰にも言えなくて、その代わりにやたらと死神のイラストを描いていた。
「北千住」の「じゅ」と言っている瞬間に死神に魂を持って行かれて「じゅ」の口のま

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#3 どら焼きでポフポフ奏でる

#3 どら焼きでポフポフ奏でる



【アイスの墓を作る】
部屋の掃除をしていたらアイスの当たり棒がひょこっと出てきた。去年の夏にコンビニで安いからという理由で買ったアイスのそれだ。食べている途中で溶けてほとんど地面に落ちてしまい「これだから安物は」と怒ってすぐに何だそれ。と思ったのを覚えている。当時は30歳になったばかりで歳相応の振舞い方をずっと悩んでいたから30歳がアイスの当たりを交換しに行くのはな……でもせっかく当たって嬉し

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#2 振り向くとカステラ

#2 振り向くとカステラ



カステラは特別な食べ物。立ち位置も特別で主食としてのパンなのか、お菓子なのか、デザートとしてのケーキなのか未だに分からない。カステラが出てくると今日は特別な日か?と少し周りをキョロキョロする。

小学生の頃、友達が住んでいたマンションが四角くて屋根が茶色で壁が黄色で「カステラマンション」と名付けて呼んでいた。そのマンションは特別中が凄いという訳では無かったけど、カステラマンションに遊びに行く。

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#1 寝る前に開ける冷蔵庫

#1 寝る前に開ける冷蔵庫

夜。歯を磨いて後は寝るだけ。でも何だかこのまま1日を終えるのは物足りない。時。無意識に冷蔵庫を開けている事に気が付いた。
開けた冷蔵庫の中はライトアップされた野菜や果物やチョコレートや飲み物などがあり賑やかで、このまま冷蔵庫に入って盛り上がっちゃいますか!となるのを抑えて冷蔵庫の中身と明日のミーティングをする。明日はこれを食べよう。明日は久々にお酒でも飲もう。とささやかな楽しみを噛み締めながら布団

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