アイドル批評誌『かいわい』

アイドル批評誌『かいわい』です。 BOOTHにて新刊「vol.4 アイドルカルチャー・…

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アイドル批評誌『かいわい』です。 BOOTHにて新刊「vol.4 アイドルカルチャー・リイントロダクション」など販売中。 https://kaiwai.booth.pm

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かいわいvol.5 アイドルは方法である 紹介

※11/18より通販を開始しました。ご注文はこちらから。 11/11(土)開催の文学フリマ東京37にて、新刊『かいわいvol.5 特集 アイドルは方法である』を頒布します。以下、簡単な内容紹介です。 【内容紹介①:アイドルは方法である】 「アイドルとは何か?」という原理的な問を向けるのではなく、生き方や異なる文化を理解するための「方法」としてアイドルを捉え直す論考・エッセイを中心に特集しました。小倉拓也さんによる信仰と約束をめぐる現場の回想や、工場さんによるアイドルの

    • 【書評】地下アイドルを書くために:ロマン優光『地下アイドルとのつきあいかた』

       地下アイドルの現場は基本的に、アイドル、オタク、運営の三者から成るネットワークとして記述することができる。このネットワークのなかの様々な関係について手広く知りたいときに読むべき一冊として、今やロマン優光の『地下アイドルとのつきあいかた』を挙げることができるようになった。地下アイドルオタクにとっても、そうでない人にとっても、喜ぶべきことであると思う。  もし本書を地下アイドルに少しでもなじみがある人が読めば、どこかで自分が見聞きしたことがあるような現実が描かれている箇所に、ペ

      • 今、オタクはなぜ倫理的でなければならないのか

        手の内を明かしてしまえば、これは「釣り」タイトルです。 この記事では、私たちが2020年から作っているアイドル批評誌『かいわい』新刊「特集 アイドルカルチャー・リイントロダクション」の解題を行います。なぜか、読んでほしいからです。なぜ読んでほしいか。それはこの新刊で中心的に扱っているテーマが昨今SNSを中心に広がりつつあり、思考の不均衡を招いているからと感じるからです。 さて、「今、オタクはなぜ倫理的でなければならないのか」は「釣り」タイトルでしたが、解題すれば、そのことには

        • かいわいvol.4 特集 アイドルカルチャー・リイントロダクションについて

          11/20(日)開催の文学フリマ東京にて、新刊『かいわいvol.4 特集 アイドルカルチャー・リイントロダクション』を初頒布します。タイトル通り、アイドル文化への再入門を促すとともに、これまでの第1期『かいわい』(vol.1~3)への導入にもなる一冊です。 【内容紹介①:座談会】 「アイドル文化とは何か」と題し、編集部3名で座談会を行いました。Part.1では、第1期『かいわい』の内容を総括し、Part.2では、「楽曲・現場・推し」をキーワードにアイドル文化について

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        • 書評
          3本
        • アイドルオタクヒストリーアーカイヴ
          2本

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          寄稿募集のお知らせ

          『かいわい』では「アイドル」にまつわる論考・エッセイ等の寄稿を募集します。 「アイドル」とは、それを演じるパフォーマーのことでも、楽曲のことでも、さらに現場やメディアに関することでも構いません。 広く「アイドル文化」に関わる文章を募集します。 [要項] 字数:5,000〜10,000字前後 掲載:『かいわいvol.4』※2022年晩秋頒布予定 謝礼:『かいわいvol.4』3部 採用:1〜2名 募集の締切は【9月末】といたします。 原稿は編集部の査読の後、採用の可

          かいわいラジオ「わいわい」について

          オタクとは何かと雑談する生き物。『アイドル批評誌 かいわい』では、編集部が雑談するラジオ「わいわい」を配信中です。 anchorというプラットフォームで配信しており、spotifyなどでも聞くことができます。 内容紹介【0回目】 当時、まだ上京前の古川が宿泊していた、ブレイズ前(=トー横)にある新宿のホテルで収録されました。 編集部員の自己紹介と創刊に至るまでの経緯、そして『かいわいvol.1』の内容紹介を行っています。特に打ち合わせず雑談の流れに任せるスタイルは初回以

          かいわいラジオ「わいわい」について

          どうじんしかいわい - 『推しって呼べない』

          「どうじんしかいわい」は『かいわい vol.2』で企画された、同人誌を紹介するコラムのページである。誌面では、ジャンル不定カルチャー誌『アレ』とストリップを扱う『イルミナ』の2冊をとりあげた。 今回のnote版では、CRずるやすみ企画のエッセイ集『推しって呼べない』をとりあげる。 まず書影をみてみよう。 一見してわかるのは、開きの方向だ。この本はメモ帳のように、縦に開いていく。 サイズ感は、ちょうど大ぶりなスマートフォンのようなサイズ感である。 『推しって呼べない』の

          どうじんしかいわい - 『推しって呼べない』

          アイドルオタクヒストリーアーカイヴ - もふこ

          ──まず自己紹介をお願いします。  もふこです。……自己紹介? ──どこの現場に行ってるかとか。  今はヤなことそっとミュートに行ってます。間宮まにさんが好きです。 ──今何歳か訊いてもいいですか?  二三歳です。 ──アイドルオタクになるまで、趣味はありましたか?  無趣味でした。好きな俳優さんとかもいないし。Perfumeの『GAME』は小学生の頃にもらって好きでしたけど、アイドルという認識じゃありませんでした。お父さんが坂本龍一や山下達郎のファンだったので

          アイドルオタクヒストリーアーカイヴ - もふこ

          『アイドライゼーション・ポイント』に出品した文章について

          アイドル批評誌『かいわい』は、現代美術展『アイドライゼーション・ポイント』にふたつの文章をおさめたコピー本を出品しています。 このふたつの文章と展示の内容は、直接には関係していません。ある意味では絵画作品や映像作品、インスタレーションと横並びに「アイドルについて思考している」ものとして扱われることを望んでいます。 ところで「アイドルについて思考」するとはどういうことでしょうか。まず「アイドル」とは何なのか?と自問してみるとします......しかし、こうした地点から考え出そう

          『アイドライゼーション・ポイント』に出品した文章について

          【書評】ライブハウスの襞に分け入るミュージシャンによる人類学:生井達也『ライブハウスの人類学』

           世の中には、毎週のように小規模なライブハウスに足を運び続けるような人たちがいる。それはバンド好きであったり、アイドルオタクであったりするのだが、本書では、ミュージシャンでもある著者が、自身も関わりの深いライブハウスをその考察の対象とし、そこに通い詰める〈常連〉たちによって繰り広げられる様々な実践の中に入りこんでいく。そうして得られた観察をもとに、人類学的な議論が展開される。  序章では、ライブハウスをめぐる実践についての本書の考察が置かれるコンテクストが示される。新自由主

          【書評】ライブハウスの襞に分け入るミュージシャンによる人類学:生井達也『ライブハウスの人類学』

          かいわい 販売等まとめ

          『かいわい vol.1 Can You Feel The Change Of Idols?』『かいわい vol.2 オタクたちの物語はいつも』販売形態・販売先一覧 [通販] BOOTH 印刷版:1200円 電子版:1000円(pdf) ※vol.1のみepubも [販売委託] 高円寺:雑貨屋PKP 中野:タコシェ 仙台:書本&cafe magellan 価格:1,200円 ※いずれも少数販売です [訂正]インタビュイーの希望により発言を以下に訂正します。 P.5

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          アイドルオタクヒストリーアーカイヴ[番外編] - タナカハルカ

          『かいわい vol.2』特集企画「アイドルオタクヒストリーアーカイヴ」の番外編として、編集部員タナカハルカのインタビューを掲載します。 【タナカハルカ】 ──生まれ年と出身を。  1999年生まれ。今年22歳。  小学生まで足立区で育って、中2くらいから一瞬阿佐ヶ谷に来て、その後はずっと新宿で暮らしてます。やっぱ、ライブハウスが近所になったっていうのが人格形成に大きな影響を与えているのではないかと。 ──子供の頃の趣味は?  趣味というか、サッカー部だったけど、まあ

          アイドルオタクヒストリーアーカイヴ[番外編] - タナカハルカ

          アイドル批評誌『かいわい』の紹介

          アイドル批評誌『かいわい』について、簡単に紹介します。 『かいわい』は2020年春に古川智彬・タナカハルカ・結城敬介の3名で立ち上げた同人誌です。 その名の通り、「アイドル」を、それも主に「地下アイドル」と呼ばれるアイドルについての論考やインタビューを扱っています。 「vol.1 Can You Feel The Change Of Idols?」では、2010年代のアイドル史を概観する座談会や、編集部員それぞれの論考を掲載しました。また、社会学者や作家の方へのインタビュ

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