あなたの睡眠をセルフチェック
睡眠不足が続いて、仕事や勉強に集中できない日はありませんか?
十分な睡眠時間が取れずに日中の眠気に悩まされている方は、不眠症になっている可能性があります。
今回は、不眠症になっているかどうかをセルフチェックする方法について、くわしく解説していきます。
なかなか寝つけない方や日中の強い眠気に悩まされている方は、ぜひ睡眠をチェックしてみてください。
睡眠をセルフチェックする必要性
日本では不眠に悩む方が多く、60歳以上では3人に1人が睡眠に何らかの問題を抱えています。
また、未成年の子どもでも4~5人に1人は不眠症や睡眠習慣が乱れているというデータがあり、夜遅くまで塾に通う生活やスマホなどの影響で睡眠時間が短くなってしまっています。
質の高い睡眠が取れていると、心身の健康を維持するのに役立つので、どの年齢の人でも睡眠は大切です。
しかし実際には、どの年齢でも睡眠時間が足りていない人が多いです。
企業には、健康経営という考え方が推奨されています。
「健康経営」とは、従業員の健康管理を経営的な視点で考え、実践することです。
健康管理のため、健康診断やストレスチェックをおこなう企業が増えていて、ストレスチェックをすることで、従業員のストレス度合いを把握することができます。
現代はハラスメントが原因で休職や退職に追い込まれてしまう人が増えているので、メンタルの健康にも気を配ることが大切です。
不眠症のタイプ
不眠症とは、睡眠に何らかの問題を抱えている状態のことで、大きく4つのタイプに分けられます。
どのタイプでも、睡眠時間が削られてしまったり睡眠で十分な休養ができなかったりするので、疲れが溜まってしまいます。
入眠障害
眠りたくてベッドに入っても、寝つくのに30分以上の時間が掛かってしまう。
中途覚醒
眠りが浅く、夜中に目覚めてなかなか二度寝できない。
早朝覚醒
早すぎる時間に目が冴えてしまい、二度寝できない。
熟眠障害
睡眠時間をある程度取っていても、熟睡できた感じがしない。
不眠症の原因
ここでは、不眠症の原因を3つご紹介します。
ストレス
職場や学校などでハラスメントやいじめを受けるなど、過度なストレス状態が続くと、うつ病などの精神疾患や不眠を引き起こす原因になります。
不眠症とうつ病は関わりが深い病気で、うつ病の患者は不眠症も併発している割合が高いです。
ストレスで脳に負担が掛かると、自律神経をコントロールすることができなくなり、リラックスするのが難しくなってしまいます。
リラックスできないと身体が緊張状態になり、眠ることも困難になります。
そのため、ストレスが原因で不眠症になっている場合はうつ病を併発していないかどうか、注意が必要です。
うつ病の場合には、睡眠薬だけでは不眠が改善しない場合もあります。
むずむず脚症候群
むずむず脚症候群とは、寝ているときに脚がむずむずして動かさずにはいられなかったり、脚に強い不快感があったりする病気です。
脚に不快感があることで眠るのが難しくなり、不眠症につながる場合があります。
むずむず脚症候群のくわしい原因はあきらかになっていませんが、遺伝的な要素が強いことや鉄不足だと起こりやすいと言われています。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは、睡眠中に10秒以上呼吸が止まることが1時間に5回以上ある病気です。
呼吸が止まると息苦しいので、無意識のうちに起きている場合があります。
しかし、睡眠中は無意識なので症状に気づけない場合が多く、不調の原因がわからずに時間が経ってしまうケースもあります。
あなたの不眠症はどのタイプ?
あなたは、入眠障害・中途覚醒・早朝覚醒・熟眠障害のなかで、どのタイプに当てはまりそうですか?
どのタイプでも、睡眠で疲れが取れないことになるので、日常生活に支障をきたしてしまいます。
メンタルの落ち込みが原因で不眠になっている場合には、カウンセリングを受けることも効果的です。
カウンセラーやボランティアによるカウンセリングサービスを無料でおこなっているNPO団体もあります。
眠れるように色々試したけれど効果がないという場合や、うつ状態になっているかもしれないと感じたときには、一度試してみてください。
電話だと相談しにくいという方でも、チャットやSNSに対応している相談窓口もあります。
不眠症危険度チェック
それでは、不眠症かどうかチェックしていきましょう。当てはまる項目を数えてください。
・睡眠時間が足りなくて寝不足だと感じる日が多い
・ベッドに入ってから30分以上寝つけない
・睡眠時間は足りているのに、熟睡できた感じがしない
・寝ている途中で目覚めてしまい、二度寝できない
・早すぎる時間に目覚めてしまう
・日中の眠気やだるさに悩んでいる
・ゆううつな気分やイライラすることが多い
当てはまる項目が4個以上の方は、不眠症の危険度が高いです。
また、当てはまる項目が3個の方も不眠症になっている恐れがあります。
これらの症状が1か月以上続くと、不眠症と診断されます。
また、当てはまる項目が多くても、日中の眠気やだるさなどの症状がない場合には、ショートスリーパーの場合もあります。
チェック項目に多く当てはまった方は、睡眠外来や診療内科を受診してみることをおすすめします。
まとめ
今回は、睡眠をセルフチェックする方法や必要性について解説しました。
不眠症はほかの病気の原因になってしまう可能性があるので、病院を受診するなどして、適切に対処しましょう。
不眠が改善して眠れるようになると、生活改善につながりますよ。
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