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もうひとつの青春

自分を騙しては欺き
ごまかしごまかし来た道に
降りしきる雨は冷たい

今さら改心したところで
季節外れの花にさえなれない

幾度となく過ぎていった季節が
幾度となく与えてくれてた機会
今になってその優しさが
やけに骨身に染みる

この雨の冷たさも
きっと優しさ

今までは濡れることをいとわなかった
凍える身を受け入れていた
この雨はきっと
それが間違っていると気付かせる雨

身を入れた寂れた店の軒下
今にもはがれそうな古びたポスター

季節外れの狂い咲き
もうひとつの青春

古びた言葉が心をほぐしていく

いくらごまかそうとも
心は固まらない
固めることなんて出来ない

雨が止むまで待とう
そしてやり直そう この私を
想い描いたあの青春を

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