無理していませんか？

受験生は頑張る、努力するのは当然です。
けど、無理はいけません。
毎日１００％の力を出していたら、倒れてしまいます。
休みが必要です。
受験生の親も仕事で疲れて、受験生に当たっていませんか？
自分の希望や志望や心配や不安を、子どもに押し付けていませんか？
それは本当に子どもが望んだことですか？
受験生は、自ら大学に行きたい、学びたいと思ってこそ、受験学習を頑張ることができます。
親から、教員から、塾講師から言われてもやる気なんて出ません。やる気がないのに何かをすることは苦痛です。やる気がある人の二分の一もしていなくても、無理をしているので、倒れてしまうかもしれません。
本当に大学に行きたいと思っていますか？
本当に有名な大学に行きたいと思っていますか？
本当に医者や弁護士になりたいと思っていますか？
親が何も言わず、監視をしていなくても、自ら学習していますか？

受験学習をしているならいいんです。
けど、受験勉強をさせられているなら、やめた方がいいと思います。
受験勉強で自死する人がいます。
精神障害になる人もいます。
大学は人生を豊かにするために行くものです。
命を懸けて、不健康になってまで行くものではありません。
それはどんなことでもそうです。
学校でも、受験でも、仕事でも、命と比較すればどうでもいいものです。
700万年前の人類には命がありました。
けど、学校も受験も企業も残業も国家も貨幣も宿題もありませんでした。
なくても生きていました。
そんなものは究極的にはくだらないものです。
なくてもいいものです。
あなたの命の方が重要です。
学校を苦にして死ぬ、違います。学校を捨てて、生きましょう。
いじめを苦にして死ぬ、違います。いじめから離れて、生きましょう。
虐待を苦にして死ぬ、違います。親を捨てて、生きましょう。
受験を苦にして死ぬ、違います。受験をやめて、生きましょう。
国家のために死ぬ、違います。国家は国民のためにあります。国民のために滅ぶ国家、それが国家のあるべき姿です。
仕事を苦にして死ぬ、違います。仕事を離れて、生きましょう。
人間関係を苦にして死ぬ、違います。そんな人から離れて、生きましょう。
命より大事なものがあると思い込んでいるのは理が無いんです。
それを「無理」と言います。

あなたが無理をしていないかどうかを、下のリストで診断してください。
項目にある「最近」というのは、「原因となることを始めてから」という意味です。受験、宿題、勉強時間を増やした、塾や予備校に通い始めた、引きこもりをやめた、友達と遊ぶのを減らした、趣味の時間を減らしたなどです。
ただ、慢性的な場合もあるので、初めはよかったけど、なんだか最近という意味で、「この二週間くらい」と考えてもいいと思います。この二週間というのは急性の期間にも当てはまると思います。すぐにやめれば、回復も早いとも言えます。

身体の項目
最近、だるい
目が死んでいる気がする
最近、無表情になった
ご飯の味がしなくなった
最近、よく眠れない
最近、眠っても疲れが取れない
目の下に隈ができている
蕁麻疹/じんましんが出るようになった
起きる時に、自分が泥か石膏像のようだ
吐く息が溜息になっている
顔と首を動かさずに目だけで見るようになっている
最近、口数が減った
最近、生理不順
最近、性欲減退
最近、耳鳴りや頭痛

心の項目
かわいい、綺麗だ、かっこいいと思っていた「もの」がどうでもよくなった（たとえば、花）
かわいい、綺麗だ、かっこいいと思っていた「こと」がどうでもよくなった（たとえば、星の光）
必要だと思っていた「もの」がどうでもよくなった（服　本）
必要だと思っていた「こと」がどうでもよくなった（旅行　メイク　ゲン担ぎ）
最近、集中できない（または、ぼおっとする、ぼんやりする）
最近、楽しいと思っていない、感じていない
最近、やる気というものを感じなくなった（または、無気力）
最近、一つのこと（受験、学校、人、仕事）だけを考えて、行きたくないしたくない嫌だなあとだけ思っている
最近、電車に飛びこもうかな、車に飛びこもうかなと週に一回以上思う

身体で二つ以上、心で二つ以上、合計四つ以上あるなら、
うつ病かもしれません。
無理をしているのではありませんか？

「無理」はいま、やめましょう。
無理が学校、仕事、受験なら、そしてこれを続けていたら心が死ぬだろうと感じるなら、いまやめましょう。
あなたの人生はあなたにしか責任が取れません。
急性の場合は、すぐに回復する可能性もあります。
回復したからと言って、また無理をしないようにしましょう。
慢性の場合、カウンセラーを訪ねましょう。
何年かかけて、元の自分に戻りましょう。
深刻なら、セラピストを訪ねましょう。
心療内科、精神科を訪ねましょう。

「自分はまだ大丈夫と思っている」かどうかは全く関係ありません。これは心の問題なので、思考で大丈夫と思っても大丈夫とは言えません。
「自分がいないと周囲が困るからやめられない」、これも心とは全く関係ありません。
「人生に必要なことだから、続けないと」、関係ありません。
「もう少し我慢すれば」、これも関係ありません。我慢できずに、死ぬかもしれません。
「やめたら、人生は終わる」、そんなことはありません。

あなたは大丈夫ではありません。
死ぬ方が周囲は困ります。
命より必要なものは人生にありません。
「我慢しても、変わらない」と、あなたは知っているのではありませんか？
生きている限り、人生は終わりません。

死ぬ前に、
それをやめましょう。
すぐにやめられない？
二日休んでみましょう。
あなたが死にそうになっているなら、二日休んでも回復しないでしょう。
いま、やめましょう。
具合が悪いと言いましょう。
恥ずかしい？辛い？
他の人に代わりに言ってもらいましょう。
それでもやめるな、休むなという人がいたら、その人はあなたのことを大事に思っていない人です。その人の言うことは聞かないようにしましょう。その人にあなたの人生を支配されないようにしましょう。
あなたの人生はあなたにしか責任が取れません。

あなたがするべきことは、我慢して無理を続けることではないし、死ぬことでもありません。無理をやめることです。そして、心療内科、精神科を訪ねましょう。