日本の集合住宅も外開きが一般的〜シリーズ 鍵の用語9〜
#日本 では、#ホテル や #オフィスビル は #内開き が #基本 ですが、#集合住宅 は #外開き になっています。
これは「#火災予防条例準則」において、集合 #住宅 の場合は「#避難口 に設ける #戸 は外開きにしなければならず、例外的に #避難 上支障がないと認められる場合は内開き以外の戸とする事ができる。」というような #条文 があるからです。
本来であれば、集合住宅では #隣人 が #廊下 や #通路 を使用する為、ホテル等と同様に内開きにするべきであり、また、内開きの #ドア ならば隣人の #引っ越し の際にも邪魔になりません。
それにも関わらず外開きを採用しているのは、#災害 時の避難を優先しているからです。
例えば、#地震 によって #玄関 内に #障害物 ができてしまうと、内開きのドアは開けられない恐れがあるので、#一戸建 てであれば #窓 が #緊急 用の #出入り口 になります。
しかし、集合マンションでは窓からの避難や #救出 は非常に困難となります。あるいは、#避難器具 が備わっていたとしても、#負傷者 の場合は #自力 で使用できない場合があります。
なお、ドアが #右勝手 か #左勝手 かは、周囲の環境によって変わってきます。
例えば、#マンション の場合は #共用玄関 や #階段 から遠い方にドアの #丁番 があると、#自然 に #開閉 できて #室内 に入る事が可能ですが、逆に近い方に丁番があると、ドアを開ける為に奥まで移動しなければならず、#荷物 の出し入れなどにも手間がかかります。
例外としては、#増水 時に #水 が #侵入 してしまう出入り口のドアは内開きが良いとされており、これは逆に外開きではドアの前に水が溜まれば溜まる程、開けにくくなってしまうからです。
実際に #都市型 #集中豪雨 による大量の #雨水 が流れ込んだ #地下街 や #建築物 の #地下室 において、#水圧 でドアが開けられずに人が亡くなった #事故 が発生しています。