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孤独だけが友達でも

いつだって自分とばかり向き合っている
そんな僕に仲の良い友達などいるはずもなく
そもそもこんな毎日に知り合う機会もなく
また自分にそんな言い訳をしてみては
むしろ孤独にどこか親しみさえ覚えて
こんなところまで来てしまったよ

ある日のコンビニで店員に声をかけられた
日常会話の一つのようだったそれは
僕の日頃の生活にはない温もりを帯びていて
まるで神のお告げでも聞いたかのような衝撃で
ここまで孤独を拗らせた自分が可笑しくなったんだ

そんな幸福などとは程遠い瑣末な出来事にさえ
感動できる心が育まれていたのなら
孤独だけが友達だったこの人生も悪くはない
何度も捨てたつもりでいたけど捨てたもんじゃない
恐らく君の人生にだってその可能性は十分にあるだろう

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