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影絵 緋江路
2021年2月23日 17:23
歌人の永田和宏さんの著書「作歌のヒント 新版」(NHK出版)を読みました。短歌を作るための心構えのようなことから、修辞や技法に関すること、また歌会で他人の歌を読み込むことの意味などについても言及されていて、とても幅広い内容になっています。 短歌を作る上で一番大事なのは、永田先生が何度も書かれていたように、「全部を書かないこと」なのだろうと思いました。これは、自分の心の動きを全部説明しようと
2021年2月14日 21:25
先日読売新聞で梯久美子さんが、コロナの今読むべき本に茨木のり子さんの「詩のこころを読む」(岩波ジュニア新書)を薦めておられたので、読んでみました。ジュニア新書だけあって、とても読みやすい本です。十代の頃にこの本に出会っていたら、もっと思春期の孤独感から解放されていたかもしれないと思う。良書でした。「生まれて」「恋唄」「生きるじたばた」「峠」「別れ」と、人が生まれて死ぬというライフサイクル
2021年2月11日 18:37
数年前に自分も短歌を詠みたいと思い、始めてみようと思いたった時期がありました。私にとって短歌は北原白秋に始まり、若山牧水、与謝野晶子と進み、現代短歌では栗木京子さん、河野裕子さんに衝撃を受けました。それぞれの歌人の代表作は、ここで紹介するまでもありませんが、、君かへす 朝の舗石さくさくと 雪よ 林檎の香のごとくふれ(北原白秋)観覧車回れよ回れ 思ひ出は 君には一日我