ときどき読書の二重暮らし

何を読んだかの覚え書きと残り少ない人生で次に来るチビチビたちのために、少しでも生きやす…

ときどき読書の二重暮らし

何を読んだかの覚え書きと残り少ない人生で次に来るチビチビたちのために、少しでも生きやすい社会にしたいなと想いはあれど・・・宮崎駿氏の「伝える努力をしてきたか」に共感する日々 コロナ時代、「霜降り明星 粗品」のおかげでうきうきたいむ!粗品は強い!!

最近の記事

「センス・オブ・何だあ?」著・三宮麻由子

「センス・オブ・何だあ?」ー感じて育つー著者・三宮麻由子 出版社・福音館書店 出版年・2022年3月       著者の三宮さんは、4歳の時に失明されている。目が見えないことで、聴覚が研ぎ澄まされていて、音の言語化が独特である。というか、そのように思うだけで、ほかの視覚に障害がある人も同じようなのかもしれない。絵本「でんしゃはうたう」のでんしゃの音は、なかなか読みにくく、表現しずらいのだが、子ども受けはすごい。講演会では、ピアノ演奏のあり、(本当に目が見えない?)と疑ってしま

    • 「辛口サイショーの人生案内DX」著・最相葉月

      「辛口サイショーの人生案内デラックス」著者・最相葉月 出版社・ミシマ社 出版年・2021月8月                       人生相談を読むのが好きな人がいるそうだが、本当に、こんなことを相談する人がいるのかと思うような相談事が多い。応える最相さんも、はっきり言うねぇと。共感するより、こんなことを悩むかとおもってしまった。誰にも言えない、話せないことは、ストレスになるから、言葉にできることで、自分だけではない、同じような人がいるのだと、分かることはいいことから、

      • 「人間関係を半分降りる」著・鶴見 済

        「人間関係を半分降りる」著者・鶴見 済 出版社・筑摩書房 出版年・2022年6月                            「完全自殺マニュアル」の著者だった。とても平易な言葉で人間関係の様々が書かれている。ピンとくることもあるが、そんなに人からどう思われるか、どうかかわるかが問題なのが、不思議な気がした。生きてきた時代と、生きてきた環境、場所の違いなのか。提唱したいことは、とてもよくわかるし、生きやすい社会になると、本当にそう思う。言いたくないこと、言えないこと

        • 粗品のコンサートチケット、全部外れた~~~~~~~ 福岡も大阪も東京も!!!!!どこにでも行くつもりだったのに 再度のチャンスを逃さないようにしないとなぁ、クソッガヨ

        「センス・オブ・何だあ?」著・三宮麻由子

          「マジカルグランマ」著・柚木麻子

          「マジカルグランマ」著作・柚木麻子 出版社・朝日新聞社 出版年・2019年4月                               柚木麻子の小説は、いつもどこかがズレてる感じが良い。「ナイルバーチの女子会」は、署名から想像する事と内容に違和感があるし、この本もそうだ。まあ、私の思い描くものも、ズレテルからかもしれないけど。徹底した自己中心な考えかたで生きることは、傍からから見ると気楽だとうつり、自由でいいと思われてるだろうけど、結構厳しく、激しいものがある。孤軍奮闘

          「マジカルグランマ」著・柚木麻子

          「窓辺の愛読家」著・エリー・グリフィス 上條ひろみ/訳

          「窓辺の愛読家」著作・エリー・グリフィス 上條ひろみ/訳 出版社 創元社文庫 出版年・2022年8月                    何年かぶりに翻訳ミステリーを読んだ。(そうそう こんな感じだったよな~)という感慨と、登場人物の多様性に、21世紀のミステリーの様子をみたような・・ しかし、このミステリー 終末が、単純ではない。終わりそうで終わらない。犯人が判明してから、登場人物たちの日常が書かれる。多様な人物の多様な日常。多様性で片づけていいのかとも思うが、国境が地続

          「窓辺の愛読家」著・エリー・グリフィス 上條ひろみ/訳

          「月のぶどう」著・寺地 はるな

          「月のぶどう」著者・寺地はるな 出版社・ポプラ文庫 出版年・2018年10月(2017年ハードカバー出版)                    寺地はるなのファンになりつつあるような・・・ 寺地はるなの本は、少し他の作家とは違う解決のやり方を示す。登場人物が、ちょっといびつで、困った部分が多々あり、まるごと感情移入が出来ないのだが、そこに今まで見落とした見方、やり方があることを知らされる。ぶどう酒を作ることが、こんなにも手間がかかることなのかと、少しだけ農業をしている身には

          「月のぶどう」著・寺地 はるな

          「ともぐい」著・河崎 秋子

          「ともぐい」著者・河崎秋子 出版社・新潮社 出版年・2023年    第170回 直木賞受賞作                      「新たな熊文学の誕生!」と帯にある。「熊文学」というものがあり、その代表作が吉村昭の「熊嵐」で、その本の熱狂的ファンから勧められて読んだ。熊嵐も読んでなく、熊文学にも余り興味がなく、「すごいよ~さすが女性!」という声に押されて読んだが、いや~エグい・・・・・。主人公の「熊爪」の在り方は 魅力的であり、力強い一方、範囲の狭さと展開の仕方に置い

          「ともぐい」著・河崎 秋子

          裏金、政治資金をめぐり、不毛な議論、会議が繰り返されている。政権支持率は下がる一方で、多数の国民は不満で膨れ上がっているが、政治の世界は変わらない。変わらないと思わされている。解決策は単純簡単。渦中の議員、自民党に投票しない、ベターな党、議員に投票する。それを全員で実行すること

          裏金、政治資金をめぐり、不毛な議論、会議が繰り返されている。政権支持率は下がる一方で、多数の国民は不満で膨れ上がっているが、政治の世界は変わらない。変わらないと思わされている。解決策は単純簡単。渦中の議員、自民党に投票しない、ベターな党、議員に投票する。それを全員で実行すること

          「屍人荘の殺人」著・今村昌弘

          「屍人荘の殺人」著作・今村昌弘 出版社・東京創元社 出版年・2018年2月12刷 第27回鮎川哲也受賞作                    久しぶりに殺人を読んだ! 殺人ミステリーを勝手は空気と同じくらいに読んでいたが、(もうー人が殺されるのはいいや)と突然思い、それから殺人のあるのはシャットアウト。 (殺人のないミステリーは時々読んでいた) 久々に読んだ殺人は、めちゃエグイ!しかも これあり??と思う設定で、ゾンビと殺人が、そして班目機関というよくある怪しげな組織まで現

          「屍人荘の殺人」著・今村昌弘

          「その世とこの世」         著・谷川俊太郎 ブレディみかこ

          「その世とこの世」著作・谷川俊太郎 ブレディみかこ 出版社・岩波書店 出版年・2023年11月3刷                       谷川俊太郎とブレディみかこの往復書簡なのだが、今まで読んできた往復書簡とは、同じようで異なる読後感。向き合っているようで、微妙にずれている。ずれているようで、かみ合っている。次々と著名な20世紀の作家が亡くなり、どきどきしながら谷川俊太郎を見ている。大好きだった「今江祥智」が亡くなり「河合隼雄」が亡くなり、「長新太」は講演に行きそびれ

          「その世とこの世」         著・谷川俊太郎 ブレディみかこ

          「スピノザの診察室」著・夏川草介

          「スピノザの診察室」著作 夏川草介 出版社 水鈴社(文芸春秋) 出版年 (2023年10月)2024年2月3刷                 (あ~おわっちゃったー)めくるページがないことに、肩透かしというか、残念しきり。この1年、葬祭を3度経験し、今年初めにもあった。人が死ぬことは、自然なことなのだが、こう続くとしみじみと身に染みる。「おおきに 先生」と書き残していった辻さんを、「うらやましい」という刑事さんに共感のみ。残された身としては、諸々の想いがよぎるが、死者の気持

          「スピノザの診察室」著・夏川草介

          またSNSへの誹謗中傷で人が亡くなった・・・ 匿名でなんの責任も感じず、誹謗中傷を書き込む人々は何時にになれば絶滅するのだろうか 粗品が、YouTubeで注意勧告したのを見てほしい。 命は、一度失われたら返ってはこない。貴方はそんなに正しいのですか。

          またSNSへの誹謗中傷で人が亡くなった・・・ 匿名でなんの責任も感じず、誹謗中傷を書き込む人々は何時にになれば絶滅するのだろうか 粗品が、YouTubeで注意勧告したのを見てほしい。 命は、一度失われたら返ってはこない。貴方はそんなに正しいのですか。

          「ザイム真理教」著・森永卓郎

          「ザイム真理教」著者・森永卓郎 出版社・フォレスト出版 発行・三五館シンシャ 発行年・2023年7月(七刷)              私の押しは3名いる。古い順から、「森永卓郎」「藻谷浩介」そして「粗品(霜降り明星)」である。その押し1号「森永卓郎」が大手出版社から出版拒否された本「ザイム真理教」。新聞広告で見かけ、すぐ注文したのだが、七刷版。いろんなことにかまけて、やっと読んだ。半日で読み、かなり絶望的な気分と、ああ~そういうことねという納得気分がないまぜになっている。森

          「ザイム真理教」著・森永卓郎

          2024年 年明け早々に石川県のほうで地震発生! 新年早々かよ~と思っている間にも、驚愕の情報が続々・・ 新年気分も吹っ飛ぶ。天変地異は時も所も選んではくれないけど。 心が痛くなり、何が出来るのだろうかと無力感に襲われるが、こんなときこそ、(あきらめない)を唱えよう。

          2024年 年明け早々に石川県のほうで地震発生! 新年早々かよ~と思っている間にも、驚愕の情報が続々・・ 新年気分も吹っ飛ぶ。天変地異は時も所も選んではくれないけど。 心が痛くなり、何が出来るのだろうかと無力感に襲われるが、こんなときこそ、(あきらめない)を唱えよう。

          「Au オードリー・タン」著・アイリス・チョウ

          「Au オードリー・タン」天才IT相 7つの顔 著作・アイリス・チョウ 鄭仲嵐(共著) 出版社・文芸春秋 出版年・2020年11月  複数のオードリー・タンに関する著書を読んだが、この本が一番の衝撃だった。小さいころから「天才」と言われることが、どれだけ人生に無用な壁を作るのか、天才として生育することが、どれだけ困難なのかを示され、「生きること」の多様さをつくづく感じる。楽な人生はない。しかし、タンの生き方とともに、この本は国家、国民の在り方も示している。かの有名な「ひまわり

          「Au オードリー・タン」著・アイリス・チョウ