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誰かの希望になりたい

ぽかぽか


今日の気温を一言で表すとこれがピッタリだと思う。
12月とは思えない気温で、そんな中私はボアの上着と裏起毛のスカートをはいている。季節外れじゃないはずなのに季節外れのようなコーディネートになってしまった。


昨日、初満額ボーナスを支給された。
だから今日は自分にご褒美を買いに外に出ている。久々の一人ショッピングでちょっとうきうきしている。
ちょっと出るのが遅くなってしまったけど。(現在14時50分)

洋服を買いに来たのにまず向かった先は本屋さん。気づけば40分くらいうろうろしてた。読みたい本がたくさんあったけど今回買ったのは逢坂冬馬さんの「歌われなかった海賊へ」と琉球新報取材班の「夜を彷徨う」。

どちらもかなり重いテーマだから同時に読むのはやめておいたほうが良さそう。

ノンフィクションものは読むのにすごく精神力がいる。目を向けてこなかった現実、知らなかった真実に打ちひしがれて世の中に絶望するから。自分じゃなくてよかった、で済まされるものではないから。

会社の回覧板に「週刊東洋経済」があって、私はそのなかでいつもおすすめの本や映画がピックアップされてる企画を楽しみにしてる。その中で以前、「遠いところ」という映画が取り上げられていて、沖縄の社会問題を知って、興味を持った。でもそれは夏ごろの話で、その映画を観てはないし、本屋さんでノンフィクションコーナーに行くまで忘れていた。だけど今回、改めてやっぱり知らないといけないことがあると感じて手に取った。

今、すごく世の中が混沌としていて目を背けられている現実がたくさんあると思ってる。
それこそ、トー横キッズの間でオーバードーズが流行ったことで、メディアに取り沙汰されて彼らへの関心が高まっているけど、表面的なメディアの報道なんて何も知らない人たちにとっては、彼らがそこに集う本当の理由なんて知ろうともしなければ、目を向けようとすらしない。

こんな人間にならなくてよかった
親が可哀想
まともでよかった

というように、無慈悲な言葉がネットニュースのコメント欄に並ぶ。私はそれをみていつも絶望する。

過去に、NHKで放送されている「映像の世紀」をたまたま観ていた時、後藤新平という政治家が残した言葉に私は強烈な印象が残っている。

都市は四つの敵と闘わなければならない。
すなわち疫病、無知、貧困、無慈悲である。
その敵のうち最も害をもたらすものが、無知であることが今回の震災によって明瞭になった。

大正13年「都市計画講習会」の講演より

後藤新平は関東大震災のあと東京の復興に尽力した人物らしく、これは震災後の講演会で話されたものだ。

少し趣旨は違うのかもしれないけど、どの時代にも共通して言えることというのは“無知がもっとも恐ろしい”ということだと私は思う。

あらゆる社会問題が蔓延っていても、無関心であればそもそも問題として取り上げられることもない。見逃され続ける。それがどんなに恐ろしく、危ういことかは想像に難くない。問題が問題として認識されない限り、その渦中の人間が救われることはないから。

この社会は自分が思っているよりもずっと格差に溢れていて、闇が深くて、厳しい現実だらけだと私は思う。だからこそ無関心でいたくない。助けるとか手を差し伸べるとかそんな無責任で仰々しいことは言えない。
けど私は知ることができる。伝えることができる。
無関心が無慈悲な言葉を生んで、知らぬ間に誰かを傷つけるようなことがないようにしたい。絶望しかない世の中だと感じている人が、少しでも希望を見出せるようなそんな社会であってほしいから。

大それたことを言えば

いつかそんな誰かの希望になりたい。





話は戻るけど、本屋さんで本を2冊買ったあとは目的どおり洋服を買いに行って、無事に買い物を済ませた。

そのあとはその日の朝に急遽予約した美容院でカラーリングをしてもらった。漠然と髪を明るくしたいということしか決めてなかったせいで、美容師さんにどんな感じにしますか?と聞かれても、ほとんど曖昧な答えしかできず、おそらくすごく困らせてしまったと思う。ごめんなさい。そんな客がこんなこと言う資格はないのかもしれないけれど、サービスが少し雑な気がして残念だった。当日予約かつ最終予約時間に行った私も悪いのかもしれないけれど、急ぎ急ぎでやる感じとか随所随所で気遣う言葉もなくて(今までの美容院が良すぎたのかな?)、ちょっと悲しかった。

帰ってきたのは夜の9時ごろ。
なかなかハードな1日だった。というか動き出しが遅すぎてしまった。

でも久々の一人お出かけはやっぱり楽しかった。



また本の話に戻ってしまうけれどこの前、久しぶりに漫画を買った。本当になんとなく。

「スーパーの裏でヤニ吸うふたり」


たばこのことをたばこと表現せず、「ヤニ」と表現してるのにすごく惹かれた。喫煙所でもなくスーパーの裏というのがこれまたいいと感じた。

案の定、とても面白かった。
男性が好むのは山田ちゃんだろうけど、私は圧倒的に田山ちゃんの方が好き。やっぱり見た目も中身も強強系の女の子に私は惹かれるみたい。

作者のあとがき?に、いつも音楽を聴きながら漫画を描いているということが書かれていて、このシーンでこの曲が、みたいなのがあるらしく、私はその曲のプレイリストを作成して作品の世界にどっぷり浸っている。

たまには漫画もいいなって思った。
漫画は小説に比べて、自分で面白そうな作品を発掘するハードルがそこまで高くないと思う。小説だと文章とあらすじでしかなんとなくイメージができないけど、漫画だと絵がかなりイメージを鮮明にしてくれるから失敗しづらいような気がしてる。





街が本格的なクリスマスモードになっていて、少し切なくて感傷的になってしまう。街に出れば、みな大切な人と肩を寄せ合いながら歩いていたり、プレゼントを買いに来てる家族がいたり。

いいなぁなんてちょっと思いながら、私はいつもその人混みをかき分けて一人そそくさと歩いてる。


どこも混雑が予想されているクリスマスだけど、クリスマスはどこかへ出かけるより、家でプレゼント交換してパーティーをするのが私の理想。クリスマス仕様に飾り付けられた部屋の中で、こたつに入って映画とかドラマなんかを観ながら、好きなものを食べまくる。
ああ想像しただけでわくわくしてしまう。

まぁ、今年は普通にそんな相手もいなければそんな予定もないので静かに過ごす予定だけど。




高校の時からの友人が長年付き合った恋人と結婚することになった。普段は連絡を取り合ってないけど、私にははやく報告したかったと言って、連絡をくれた。
結婚をかなり前から望んでいた彼女がようやく結婚できること、その報告を受け取れたこと、彼女と疎遠になっても縁が続いていること、すごく嬉しく思う。

どうか、彼女の幸せがずっと続きますように。




久々に書きたいことをたくさん書けた気がする。

ここまでお付き合いしてくれたみなさん、ありがとうございます。



ここに書いた私のなんでもない日常や想いが誰かに届いて、それが少しの希望になれたらいいな。


そうなることを願って。


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