持久走でのきょろきょろ「ん?いつもと違うな…?」~教え子とのエピソード⑤~
みなさん、こんにちは。なかやま かえでです。
ここ最近は、教え子たちとのエピソードも書いてみていってます。
今回は持久走の練習中にあった、子どもの「きょろきょろ」について書いていきたいと思います。
2人1組での持久走
以前勤めていた小学校では、毎年冬休みの直前に「マラソン大会」がありました。
3~4年生は、2.5キロメートル
5~6年生は、5キロメートルを走ります。
掛け持ちで指導していた女子高は、3キロの距離を走っていたので、
小学生にしてはなかなかな距離を走るなと当時思っていました。
なので体育の授業では当日にむけて、コツコツと体力や走力をつける内容のものを取り入れていました。
当時よくやっていたのは、授業ごとにプラス5周ずつ増やしていく練習。
まず1番最初の授業では校庭トラックを5周。
距離で言うと650メートルくらいです。
そこから次の授業ではプラスの5周で1.3キロ。
このような流れで、最終的に5~6年生だと20周、2.6キロを走らせていました。
40分の授業の中では、この20周を行うのが限界で、5~6年生の子たちには
「だいたいこれで、本番の半分くらいだよ~!」と伝えていました。
授業の中では、1周130メートルのトラックをぐるぐると走るので、今何周走ったのかがよく分からなくなります。
なので、いつも走る前に2人1組を組ませ、走る役・カウント役と決めさせてから、前半・後半と交互に走る方法を取っていました。
社会人3年目のとき、この持久走の練習中にこんなことがありました。
子どもたちが気づく前からYちゃんが、ちょこちょここっちを見ながら歩いているのを見かけていました。
私も「Yちゃーん!歩くと心臓がびっくりして逆にきつくなるぞ~!ゆっくり歩くペースでもいいから走ってみよ~!」
と声をかけましたが、それでもYちゃんはこっちを心配そうにきょろきょろしながら度々歩いていました。
ここになんだか私自身、
(なんで歩いちゃうんだろう…?どこか調子悪いのかな…?)と疑問を持ち始めました。
不思議に思って、カウント係のMくんにスタートからどこかYちゃんに異変はなかったか聞こうと思い、M君の元に行くと…
Mくんが「どうしよう…。」とソワソワしていたんです。
Yちゃんはきつくて歩いていたわけではなくて、カウント役の友達がわからなくなってしまったのに気づいて、きょろきょろ残り何周なんだろう?と歩いてしまっていただけだったんです。
すぐに、スタートからずっとYちゃんと近くで走っていた別の児童を確認し、その児童のカウント役の子に残り何周になるのかを確認。
そこからMくんに残りの周数を伝えて、無事に走り終えました。
終わったあとに
このとき、私自身、あのとき疑問に思ってよかったなと思いました。
なんで歩いちゃうんだろう?なんできょろきょろしてるんだろう?
と思わなければ、この事実に気づかず…「頑張れー!!」という声をかけ続けてしまっていたかもしれません…。
子どもの気持ちを大切にできて本当によかったなと思ったエピソードでした。
では!