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人生フラフラロンドン日記 ~Week 22~

ロンドンに来てから22週間が経過。気づけばもうこの街に5ヶ月も住んでいるらしい。時間はあっという間だ。生活もだいぶ慣れてきた。特に日々を過ごしていて新鮮に感じることもなくなってきた。夏だなと感じる日も増えてきた。何かが足りないなと思えばセミの鳴き声ぐらいか。

ストレンジャーシングスの新シーズンも秒で見終わってしまった。1つ前のシーズン3を見たのは2019年でアイルランドにいた時で、住んでいた街のあまりの何も無さに「早く帰りて〜」ばかり思っていたけど、いざ日本に帰ってくるとあの街が恋しくて仕方なかった。たったの8ヶ月しか過ごしていなかったのに。

今ではもう当たり前になってしまっているけど、ロンドンのいつもの帰り道の景色も日本に帰った時には恋しくなる思い出に変わるんだろうか。今は想像もつかない。ちなみにシーズン5は2024年が有力みたい。その時には27才、それも想像がつかない。僕この前まで18とかだったんですけど…。

あと熱波が来ます。僕はどこに逃げれば…。

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元から訳が分からなかった家のドアだけどいよいよドアが死んだ。気付いた日は朝、家から出られず閉じ込められ状態。今はフラットメイトが1人しかいないから多分そのおっちゃんの仕業、良い人だけどガサツ。家の契約書を読むと『鍵屋を呼んだ人が全責任を負う』とあったのでとりあえず知らんぷりして家で過ごした。

夕方、おっちゃん帰宅。どうするんだろうと自室で耳を澄ましているとドアを蹴破って入ってきたっぽい音。ドア閉めたら今度はおっちゃんも閉じ込められたらしい。おっちゃんが「外出られないんだが!?!?!」と不動産屋にブチ切れながら電話すると、不動産屋は「お前が蹴破ったからだろ!!!!!」と凄まじい剣幕で喧嘩していた。そりゃそうだ。

なんとかパワープレイでドアをこじ開けるおっちゃん。今度は閉まらなくなった。そんなこんなで翌日、帰宅するとおっちゃんと不動産屋が家に来ていた。2人してガムテープぐるぐるDIYで直していました。何とかドアとしての役目は果たせるようになってた。

それにしてもドアが硬すぎる。おっちゃん達は開けられるから何も文句は言えない。今週はあまりの力のなさに開けられず、自室の窓から侵入しました。いつか通報されるわコレ。

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Independent Label Marketに行った。大小様々なレーベルが集合してレコードやらグッズを売っているイベントだったのだけど、フラフラと歩いているだけで楽しかった。レーベル自体は知らなくてもアーティストの名前を知っていたり新しい発見も多々あって良かった。

人が集っていたのはやっぱりラフトレとかマタドール、ニンジャチューン、Dirty Hitあたりだろうか。Dirty Hitのブースで1975の新曲のポストカード欲しいと思っていたらサインカードまで貰えた。3rdだけど3rdが一番好きだから良い。いや4thかも。2ndもいいな、1stも…。

Horsegirl観に行った時に着ている人を見かけた、シューゲイザー愛を感じるTシャツも売っていました。レーベルTだったんですね。

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今は笑い話には出来ているけど、ドアが開けられなくて家に入られなくなった夜は酷い心細さを感じてしまった。いつの間にか色々な安心感に慣れ切ってしまっていた。こんな風に感じるのはイギリスに来たばかりの時以来。そういえば毎日落ち込んでいたことを思い出して「またここからが始まりなんだろうな」って納得させてる。初心に帰ろうと思ったそんな週だった。始まりなら始まりでもう少しだけ頑張らないと。

落ち込んでばかりの日々でも、人生で一番緊張するイベントが舞い込んできた。それを悔いなくやり切れたら何かが変われそうな気がする。だからとりあえずそこまでは頑張ろうと思う。それが終わったらまた少し先のゴールを決めて、そうやって少しづつ少しづつ中身のある人になれたらいいな。イギリス生活はまだまだ続く。

トマトリゾット、美味しく作れるようになりました。

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