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人生フラフラロンドン日記 ~Week 12~

ロンドンに来てから3ヶ月が経過。3ヶ月! 毎回この日記を書く度に時間の早さと早いわりにはまだまだ有り余っていることにも驚いているけど、何だかやっと生活に慣れてきたような。2月に後にした東京も5月ともなればすっかり景色が変わっていることだろうなと春の東京が恋しくなる。でも待ち遠しい分だけ、楽しみな気持ちも増えると思えば少し元気になる。

先週の初め、black midiがキャパ200の小さいハコで急遽ライブをしていた。気づいた時には当日の22時。泣ける。こんなのありですか…。でもこういうことがあるとやっぱりロンドンにいるんだなと実感する。


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ずっと行きたかったマンモス団地、Barbican Estateに行けました。未来的なビルが立ち並ぶロンドン金融街の中心地に急に現れる無骨な建物群。

「粗暴な、荒々しい」などの意味を持つ「ブルータル(Brutal)」が語源のブルータリスト建築は、20世紀初頭のモダニスト建築からの流れで派生し、1950~1960年代に流行した建築様式です。主に学校や市役所、文化施設など公共の建物に数多く取り入れられており、打放しコンクリートを多用し、荒々しさと重厚な威圧感を感じさせるデザインが特徴です。

GOTRIP!より

82年に完成したわけだけど、当時の人が想像していた近未来感はこういうことなのかなと思う。室内とか昔のSF映画に出てきそうな雰囲気でウキウキしてました。少し薄暗いのも宇宙船の中みたいなロマンがあっていい。居住地区はもちろん植物園、映画館、コンサートホール、図書館、音大まであるというヨーロッパでも最大規模の公共文化施設なのだそう。お土産屋さんのバービカングッズも片っ端から買い占めたいぐらいの可愛さ。植物園は恋人がロンドン来るまで取っておこうと思う。遠目で見ても映画の中みたいで良かった。普通に通いたい。今年の秋に上演予定のトトロのミュージカルもここです。

あとBarbican EstateでBarbican Estateが聴けました。素敵サイケです。

そんなこんなでめちゃくちゃ住みたくなった。実際に住んでいる人の2018年のインタビューでは家賃が週£400(約¥65000)って書いてあってすぐさまその夢は終わった。しかもここ数年で家賃が高騰しているらしいから今は月換算で30万円ぐらいになってるんじゃないかな…。設備も古い作りで融通は効かないってあるけどそれでも住みたい気持ちはわかる。英語の記事だけど内装の写真も沢山あるので是非。

やっぱり憧れてしまうよな~。中銀のビルみたいだ。

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今月も月初めの古着のキロ売りに。そもそも日本にいた時は古着はもう卒業かなと思っていたけど、持ってきた服が今の家付近に合わない気がしてまた古着熱が再燃してる。というか古着を着ていた方が浮かない街に住んでる。今回は何故か日本の野球ユニフォームと作業着がめちゃくちゃ多くて、普通に買っていくロンドンの人を見る度に少し笑ってしまった。でもエネオスのジャケットは少しAKIRAの金田っぽくて欲しかった。自分がスルーした服でも他の人が持つととても素敵に見える魔法。隣の芝は青い。春物を探しに来たけども全く無かったから春物って概念はないのかもな~。でももう夏なのでいいかなと思う。気温が低くても太陽の日差しだけは異様に暑い国な気がする。イギリス。

帰り道はすっかり緑に溢れていて夏の景色だった。途中で屋根の上で遊んでる青年たちに手を振られて振り返したけど、写真撮らなかったこと少し後悔した。カメラを持ち歩いてない時にこういう場面に出くわす。そのうちロンドンで現像した写真の記事も作ろうと思う。

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土曜日はMetronomyを観に行った。会場のAlexandra Palaceは都心から電車で30分ぐらいのWoods Greenから丘を登ること20分。小高い丘のこともあって景色も綺麗で少し得した気分。

キャパは約1万人、その広さのおかげかご飯も酒も品揃えが豊富で久々のフェスのような雰囲気だった。ライブも音源よりギラギラで楽しかった。帰り道が真っ暗過ぎて丘を下るのが怖かった。これは酔っぱらってたら絶対コケるなと確信。詳しくはまたそのうち。

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高校の時の同級生が結婚した。彼の第一印象は「僕とはタイプが違う人」。だから最初は関わることが少し億劫だった。むしろ少し避けようとしてた気はするけども、彼はその逆だった。でも彼が毎日のように話しかけてくれたからこそいい高校生活、楽しい毎日だったなって振り返れる。自然と居心地のいい雰囲気を作れるその人柄は今でも憧れてます。朝起きて彼が送ってくれた奥さんとのツーショットを見て自然と涙が出た。お幸せに。

3ヶ月経って、大して英語が上手くなっているわけではないけど何となく生活ができるようになって「これでいいかぁ」となあなあな気持ちになる時が増えた。でもその度にダメだと思えるのは恋人のおかげだなと感じる。いつか恋人がイギリスに遊びに来た時に「今の自分のままじゃかっこ悪い」と思えるだけでモチベーションになっている。やっぱり好きな人の前ではカッコつけたいし、僕はわりかし単純な男なのかもしれない。だからこそ何でも出来るはずなのに、いつも何を怖がっているんだろうと思う。メンタルはもっとふてぶてしい人になりたい。「臆病な自尊心と尊大な羞恥心」、今の俺に必要な読み物は山月記。イギリス生活はまだまだ続く。

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