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#労働
行為と欲望についての殴り書き論考【アンチワーク哲学】
■人が欲望するもの可愛い子どもとは誰だろうか?
よく大人の言うことを聞く子? 勉強ができる子? お手伝いをする子? いや、究極の愛されっ子の特徴は、よく食べる子である。
このこと自体、私たちが人間に対して抱いている常識とは思いっきり矛盾する。人は利己的であり、ミニマックスの原理で動くと、一般的には考えられているのだから。料理は、死ぬ思いでかき集めてきた自分の金を削って、せっかくの休日に手間暇を
資本主義の犬は労働なき世界の夢を見るか
インターホンの向こう側にいたのは、作業着を着た青年。チワワのように物憂げな瞳の奥からは、男の子と呼んでも差し支えないくらいの純朴さが滲み出ていた。
恐らく20歳くらい。高校を卒業してすぐ就職し、なんらかの現場仕事に就きはじめて1年か2年、といったところだろうか。
はて、そんな青年が一体何の用事だろう?
不意の来客が、インターホンの向こうで何かを話していても、だいたい聞き取れない(あるある)。
Kindle出版第二作目『働かない勇気』出版準備中
昨日有料でアップした『働かない勇気』をKindleでも出版準備中である。
(申し訳程度に加筆したがほぼそのままである)
表紙は思いっきりパクったし、タイトルも思いっきりパクった。もちろん某ベストセラーのことである。Amazonに怒られないか、それだけが心配である。
書いていて思ったが、某ベストセラーのような対話形式は、めちゃめちゃ書きやすい。4万文字くらいだが、たぶん執筆にかかったのトータル
新しい労働哲学が難解な理由
※今回の記事は、初学者向けの補講授業のようなものなので、既に理解している人は居眠りしながら読んでくれて結構である。
僕は労働なき世界を目指す「新しい労働哲学」の布教者なわけだが、世間一般に流布する俗流アンチ労働主義とは、似て非なる主張をしている。
だから、「労働なき世界」といった見出しだけを見て飛びついてきた俗流アンチ労働主義者は、僕の議論を読めば読むほど「ん?なんかよくわからんな?」となる可
『アンチワーク哲学普及協会』メンバー募集中
■労働なき世界は可能である上司のわがままに振り回されたり、モンスタークライアントに頭を下げたり、単調でつまらない作業に延々と取り組んだり、自己啓発書を読んで強引にキラキラしたやりがいを見出したりせずとも、労働なるものがなくとも、誰もが豊かで幸福な人生を歩むことができる。
そんな「労働なき世界」が可能であると言ったなら、あなたは信じるだろうか?
その世界では、あなたや僕が労働しないだけではなく、
「働きたくない」という気持ちは、間違っていない
「働きたくない」と思ったことのない人なんて、きっと1人もいない。それどころか、ずっとそう思っている人の方が多いのではないだろうか。
就活を控えた学生も、残業中のサラリーマンも、ニートも、きっとみんな働きたくないと思っている。
この気持ちは、社会的に「良くないこと」と考えられている。なぜならば、「働きたくない」と考えている人は、誰かの役に立つことを拒否する怠惰な人間であると想定されているからだ。
無職やワーキングプアは人格者である
高収入を得ている人は、必ずしも富を生産しているとは限らない。むしろ富を生産せず、富を都合よく分配するよう働きかける「政治活動」に成功し、高収入を得ている人物である可能性が高い。
言い換えれば、合法的な略奪である。
一方で、ワーキングプアは何かを生産したりケアしたりする仕事に就いている可能性が高い。居酒屋のホールスタッフやライン工、介護士、清掃員など低賃金の職業はそういう意味で「経済活動」に従事