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フレンチ pour homme

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男性にこそ作って欲しいフレンチ
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2020年6月の記事一覧

フランスの家庭料理コック・オー・ヴァンを日本のおっさん達に広めたい

フランスの家庭料理コック・オー・ヴァンを日本のおっさん達に広めたい

フレンチというと小難しいイメージがあるが、フランスの家庭料理はシンプルに作れるものが多い。だいたいは煮込むだけとかオーブンで焼くだけのものだ。それでいて手が込んでるように見えるし、フランス語の料理名の響きも相まってお洒落に聞こえるし、なにより美味い。

今回おっさんたちに紹介するコック・オー・ヴァンとは、鶏肉の赤ワイン煮込みのことで、材料も安いし、圧力鍋があれば誰でも簡単につくれる。圧力鍋なくても

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メグレ警視のシュークルート

メグレ警視のシュークルート

「ねえ、あなた。シュークルートがあるけど食べる?」

「ああ。塩豚を忘れずにな!」

やあ、みんな。ケイチェルおじだよ。ミステリー好きのケイチェルおじ、特にお気に入りはジョルジュ・シムノンの生み出したフランスを代表する名探偵、メグレ警視なんだ(名探偵コナンの目暮警部のモデルになったらしいね)。古いシリーズなので、もう本屋では取り扱ってない作品がほとんど。ケイチェルおじは図書館で借りて読んだけど、今

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カスレauコンフィde鶏胸肉

カスレauコンフィde鶏胸肉

ボンソワール!ケイチェルおじだよ。

以前にヨーロッパの美味しいもの3選の記事のなかで鴨のコンフィ入りカスレのことを書いたけど、書いてたらカスレを食べたくなったので、昨日久しぶりに作りました。

一応レシピとしては以下を参考にしてますが、これまで何回か作ってるので割とテキトーです。

上のレシピには「プロ以外なかなか作れない」とか書いてますが、カスレ自体は家庭料理としてもポピュラーだと思うけどな…

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クスクスと私

クスクスと私

私とクスクスという料理の出会いは、今から10年以上前。パリで友人に「旨くて量の多いクスクスの店があるから食いに行こう」と言われて連れられたのが、ゴンクール通りというアラブ人街にある、簡素な大衆食堂だった。

普通、パリで日本人がクスクスを食べに行きがちなのはカルチェ・ラタン辺りの学生や観光客に人気の店で、やれ蓮見重彦が通った店だなんだと話だけは聞いていた。そういう店だと1人最低でも20ユーロ(30

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ラタトゥイユってクッタクタに煮潰したほうが美味しくない?

ラタトゥイユってクッタクタに煮潰したほうが美味しくない?

やあ、みんな。ケイチェルおじだよ。

今日はラタトゥイユの話。これからの季節にぴったりのラタトゥイユ、みんな作るよね。

ケイチェルおじがフランスにいたとき、あるおうちに食事に呼ばれて、前菜にオーブンで焼かれた大皿の耐熱皿から、すんごく美味しい料理がよそわれたんだ。トマトベースに野菜がぐちゃぐちゃに溶けこんでて、ん?これはグラタンでもないし、何だろうと思って聞いたら「ラタトゥイユよ」って。

おい

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