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30年ぶりにリーバイス501を買った

10kg以上減量したことで着るものが無くなった。洋服を一新する必要があり、先月30年ぶりにリーバイスストアに入った。プチプラブランドの黒スキニーが優秀なことはわかっている、きれいめイタリアンデニムが大人向きなのもわかっている。しかし、学生時代の体重に戻ったこともあり、当時履いていたリーバイスにこだわったのである。大学ではヘインズのTシャツ+リーバイス501+コンバースオールスターが制服だった。しかし就職してからは、仕事に忙殺されてカジュアルで出かける機会が少なくなったり、家計のために「ユニクロでいいや」になったり、太ってジーンズそのものがきつくなったり。リーバイスとのご縁が無くなっていったのだ。

さて、何を買うか。ストレートフィットの501は子供っぽくなりすぎはしないかと最初から敬遠した。スキニーの510も気になったが、痩せたとはいえ履き慣れていないスキニーを50代で初めて買うのは躊躇した。いくつか試着した結果、511ブラックに決めた。娘と同い年くらいの店員さんの説明では、股上浅めの今っぽいスリムシルエットらしい。30年ぶりのリーバイスはテンションが上がる。週末にはそれしか履かないほど気に入っている。しかし、何かもやもやした後悔が心に引っ掛かりつづけていた。やっぱり501にすればよかったか、、、。

結局、後日501インディゴブルーを購入した。ウエストサイズは30年前と同じ29インチだ。試着したときは痺れた。これだよ、全然子供っぽくなんかないよ。股上深めで今っぽくないとか、全然関係ないよ。当時とシルエットが違うとか、こまけぇことはいいんだよ。ボタンフライの「501」であることが重要なんだよ。

色々な思い出がこのアイテムに紐づいてる。キャンパスでのたわいない会話、覚え始めた酒とロック、彼女への告白、カオサン通りやサダルストリートの安宿、、、。ブルージーンズメモリーだ。

これが、人に見せるためではなく、自分のためのおしゃれか。

次はヘインズとコンバースを買おう。

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