より効率的なウォーキング方法(論文より)

私を含む多くの人が健康の維持もしくは増進を目的にウォーキングに励んでいる。しかし、なぜウォーキングが健康に良いのか、どのように歩けばより効果のある運動ができるのかということを我々はを説明できないことが多い。
そこで、今回の記事はウォーキングの健康への効果、そしてより効果のある歩き方についてみていこうと思う。


そもそも健康を目的としたウォーキングに意味はあるのだろうか。

2021年の発表された研究によると「週 1 回の低山登山の励行は週 4 回のウォーキングと比較して,健康面,体力面, そして精神面に対して,いくつかの項目ではより 高い効果をもたらしうる可能性が考えられた」(登山の励行が心身の健康に与える影響についての調査研究: ウォーキング励行者との比較から)とあることや、「森林環境下に 居るだけで都市環境に比べてリラックスした状 態 (「緊張-不安」、「抑うつ-落ち込み」、「怒 り-敵意」、「活気」、「疲労」及び「混乱」の 全ての項目で気分が有意に向上 ) となり、さら に森林環境下で運動を行うことにより、一層リ ラックスした状態になることが認められてい る」(A温泉の地形を活用したクアオルト健康ウォーキング 効果検証の試み)とある。この二つの研究から、ウォーキングには心身共にポジティブな効果があることがわかる。

では、より効果のある歩き方、コースは存在するのであろうか。
ある研究によれば「速歩と通常歩行を交互に繰り返すインターバル速歩がより 顕著な肥満改善効果や筋力・持久力などの体力要素の向 上を示すことが明らかになっている」(ウォーキング・ヨガによる肥満改善・健康増進)。
コースについては、住宅街と森林植物園を対象とした研究で「緊張 ・不 安 」「抑うつ・落ちこみ」および「疲労」が住宅地ウォーキングでは変動がないにもかかわらず森林植物園ウォーキングの前後 で有意な低下がみられたこと,「活気」が森林植物園ウォーキングの前後で有意な上昇を示し改善傾向にあったことから,森林植物園ウォーキングは気分の改善効果をもつことが明らかとなった(森林植物園ウォーキングによるストレス軽減効果の検討)
とあることから自然豊かな道を歩くとより精神面ではリラックスできたウォーキングができるのではないだろうか。

よって、効果的なウォーキングをするには、ただ歩くのではなく工夫を加えた運動時間にする必要がありそうだ。

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