「多分、キッチリとは終われない」
多分、キッチリとは終われない
そんなふうにキレイに終われればいいけど
直前にはせめて身綺麗に
お風呂に入ってサッパリとか
爪も摘んでおきたいとか
着るものもお気に入りのとか
大切なひとに側にいて欲しいとか
そのうちひとつでも叶えば
ラッキーなんだろうなぁ
人生はいつも
そんな都合よくばかりはいかないから
心の準備なんて多分できない
だから
途中で、ぶつんと切られてもいいように
その時でできることを
できるだけ悔いなく
やるしかないんだろうけど
難しいねぇ
悔いも未練も残しながら
でもそれはそれで人間らしい気もするのよ
涙目で鼻水垂らしながら
途切れ途切れながらに
サヨナラを言うのも
わたしらしい気がするのよ
【詩集】「黄昏月幻想」つきの より
言の葉を受け取ってくださってありがとうございます。 いただいたサポートは創作の糧とする為の書籍購入に使わせていただきたいと思います。 心からの感謝と共に……。☪︎Tukino